Kikiの日記『読書感想文』
visibility26 edit2025.07.19

返却だけのつもりだったのに、9冊も本を借りてきてしまった📚
残りの滞在日数を考えると、何冊読み切れるだろう…。
借りたかった著者の本が貸出中で、ふと横を見たら目に入った一冊。
『正しい愛と理想の息子』
すっごい怖いタイトルだなぁ…と心を掴まれ、手に取らずにいられなかった。
私にも息子がいる。
なかなか理想的な息子だ、と思っている。(今のところは。)
私の愛は正しいと言えるだろうか?
正しいとか間違っているとか、決めるのは誰なんだろう。
いきなり主人公が詐欺を働く場面で、引き込まれた。
「…『お年寄り』なんていう生きものはいない。それぞれ違う心をもって、それぞれに違う長い年月を生きてきた人たちがそこにいるだけだ」
そんな台詞が印象的だった。
お年寄りも、若者も、大人も、子どもも、男も、女も、みんなそうだよなぁと思った。
私だって、「日本人」とか「おばさん」とか「母親」とか、大きな主語で一括りにされたくはない。
偽物の宝石だって、輝けるし、人を笑顔にすることもできる。
いいじゃん💎
老婆の老婆心。
老婆になるまで生きたら、どんなおもしろいものが見られるだろう?
「すべての愛は正しくない。」という仮説が心に刺さった。
正しくなかったとしても、だから悪というわけでもないんじゃないだろうか。
「愛しているからこそ、まちがってしまう。踏みにじってしまう。押しつけてしまう。俺もまた美しく崇高なものこそが愛だと勘違いしていた。」
私が愛だと思っていることも、いびつなのかもしれない。
それでも、こういう風にしかできない。
何がどう転ぶかわからない。
バタフライエフェクト。
風が吹けば桶屋が儲かる。
そんなことを考えた。
何のために生まれたのかはわからなくても、ひとりの人間が生きて、誰かと関わることで、どうしようもなく影響し合って、時々奇跡みたいなことが起きる。
これは小説だから、神の視点から都合よく俯瞰できてしまう。
所詮はフィクション。
だけど、こういうことがきっとどこかで毎日のように起こっているんだろうなと思えた。
生きているって素晴らしいなー。
涙とともに、そんな陳腐な感想に着地した。
著者の言葉選びと、漢字の開きかたが好きだと思った。
思っていたのとは全然違うところに連れて行かれた🚀
だから読書はやめられない。
読んでよかった。
( 心のBGM:『世界には愛しかない』/ 欅坂46 )
今日よかったこと♪
・また良い本に出会えた📖
・夜更かししたけど、朝いつもの時間に起きられた🌅
・1年ぶりに妹家族と会えた🧑🧑🧒🧒
読んでくれた人へのメッセージ
読んでくれてありがとうございます🪻
読書感想文の思い出はありますか?✏️
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