にゃんの日記『仕事ができない』

わたしは仕事ができない。
それは文字通りで、卑下でも誇張でもなんでもなく本当に仕事ができない。
想像に容易いくらいかんたんにパニクるし、レジミスも連発するし、聞いたことをすぐ忘れるからとメモしていても尚なくすし、頭が悪いので自己解釈がおかしいし……とにかく、本当になんにも仕事ができない。
今わたしは居酒屋のホールスタッフを一年弱やっているのだが、一年弱にもなってレジで大ミスをやらかしたり(自腹)、電話予約で日時を聞き忘れたり、ドリンクを何度も作り間違えて客を呆れさせたりしてきた。本当に数え切れないくらいのミスを続けている。さすがに大きなミスの二度目はないが、少しずつ違うような……例えば「レジに客がいるときはお釣りを渡してから預かった金を中に入れる」とか「提供が遅くなった場合はホール・厨房と連携を取った上で客に謝罪する」とか……そういう、小さなミスを、少しずつ形を変えて起こしてしまう。
先週、レジ作業で信じられない大ミスをしてしまい、客にも店長にも先輩にも叱られ呆れられ、そして恐らく先輩には嫌われた。なぜなら、正しく教えたはずの後輩が弱々しくも「教えてもらいました」と言いながらまったく違うことを言っているから。そして先輩に飛び火する。「本当に教えた?」と……そりゃあ、「教えました」と言う。当たり前だ、わたしの頭が悪すぎるせいで、わたしの要領も、理解力も最悪なせいで自分のせいにされかけたのだから。
わたしは自分がやったことに自信が持てない(もしかしたら責任を負いたくないのかもしれないと書いていて気づいたが……)ので、〇〇してませんよね?と言われたら「間違いなく」していても、その「間違いなく」に確信が持てなくなり、していないかもと思ってしまう。したはずなのに、そう言われるとしてない気がしてきたと。…………間違いない、自分の仕事に責任を持ってないからだ…………だからはっきり言えないんだ……。
この前のレジ大やらかしの件でも、「レシートはお客さんに渡した?」と聞かれたので「はい、間違いなく渡しました」と自信満々に言ったが、お客さんは「ええ?もらってません……」と言うので、渡していないことになった。わたしは絶対に渡したはずだが、だけれども、「渡されていない」と言われたら渡していないのだ。わたしは、ゴミ箱を漁ってあるはずのないレシートを探した。なかった。「ないです」と言うのにも確信が持てなくて、結局店長が「ないならもういい」と言ってくれるまで黙ってゴミ箱を漁り続けていた。……信じられないでしょうが、これでも大学生なんですよ。高校生でも許されるか微妙なラインなのに、大学も入ってしばらくな成人済みの立派な大人が、涙目になりながらゴミ箱を漁って、「ないです」の四文字すら言えずに、店長に呆れられている。書いていて涙が出てきた。こんなにも仕事できなかったんだ。
だから、わたしは確実に聞いたことも「聞きました」とは言えず、聞いてないかもしれないです、または聞いたと思いますと答えるから、先輩たちも扱いには困っているだろう。メガネ声デカの模範生のような見た目の人間が、ここまで仕事のできない人間だと誰が思うか。仕事できない人の特徴が身なりに現れるなんてどう考えても嘘である。わたしがそうだから……(客観的意見である)。
そしてそれに気づいて認め、直そうとするのに一年弱もかかったのだ。……誰がこの馬鹿を引き留めようか。早く身の丈にあったバイトをしなければならない。

ログインするとこの日記をフォローして応援できます

keyboard_arrow_up