のぐんの日記『いいことをしたと、思うことにした。』

お買い物して、自転車で帰ろうとしたら、
風で自転車がドミノだおれしていました。

15台くらい倒れていて、そこに外国の方3人がやってきて、困っている様子でした。
その方たちも、自転車で帰ろうとしてたところだったんですね。
自転車が何台か重なっているので、自分の自転車を起こすのにも他の自転車を持ち上げないといけない状態で、大変そうでした。

僕は見ないフリをしようともしましたが、親切でありたい気持ちを思い出して、その場に戻ってみました。
勇気を振りしぼって、「手伝いますよ~」と言いながら僕も一緒に自転車を持ち上げました。
こういうときのためにも、普段から筋トレしておくのは大事だなと思いました。

ここからどんどん持ち上げていくぞ~と張り切っていたのですが、、
僕が持ち上げた自転車が、その持ち主の自転車でした。
「あ…それです」
みたいな気まずい空気になりました。。

このままでは自分がただ人の自転車を横から割り込んで触りにきただけになってしまうので、他の困っているご友人のほうにも向かいました。
自転車が倒れたときによくある、ハンドルが別の自転車のタイヤに絡まっていてほどくのが大変そうな状況でした。

「手伝いますよ~」と声をかけた瞬間に、
絡まっていたハンドルが無事にとれて
「あ…。」
と、これまた気まずい空気になりました。。

もう一人のご友人も既に自転車を起こしていて、もうやることがありません。
僕はやるせない笑顔で、そそくさと帰ることにしました…。

~~脳内会議~~
キィィ! もう!
いいことしようと思ったのにむしろ迷惑だったのか??
あのとき、声をかけなければ…
もっと早く声をかけていれば…
なんでーー??
ただ恥ずかしい思いしただけやん!
あぁーもう!早く帰ろう……
~~~~~~~~

…とまぁ脳内会議を続けていたのですが、、
僕は、いいことをしたと思うことにしました。

これ以上脳内会議をしても相手の本心を確認することはできないし、
結果がどうであれ、親切にしようと駆けつけた勇気や姿勢は褒めるべきだと思う。

『いいことをした。』

そうやって言い聞かせながら帰った自転車の帰り道は、おだやかな秋晴れの空気でした。

favorite読んでくれた人へのメッセージ

いいことができなかったとしても、
いいことをしようとできた素敵な自分に、
はなまるをあげよう❀◎

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