バロンの日記『断髪式』

昨日、長年使っていた財布にサヨナラをした。ハッキリとは覚えてないけど、20年近くは使っていたんじゃないのかな…。

補修のためにボンドで止めたり、テープを貼ったりした跡もあった。その跡を見た時、当時の光景が蘇った。

新しい財布に中身を入れ替え、それをごみ袋に入れようとした時に、小さな金具が付いていることが気になった。これぐらいなら、まあ燃えるゴミでも大丈夫だったはず…。そう思って、一度はすぐに入れようとした。

でも、万が一があると嫌だから、ネットで調べた。それでも、100%のことは分からなかったから、ハサミでその金具の部分を切り取って、金具のついているところだけ、不燃ごみの袋に入れた。

ハサミでその金具を切り取る時に、またあらためて、その財布と共にあったことと、今日でお別れだということが心に浮かんだ。そんなことを心に浮かべ、ゆっくりと財布の生地にハサミを入れた。まるで断髪式のようだった。

単なる自分の持ち物として、好きに扱っていた時がほとんどだったけど、こんな感じのお別れを迎えられて良かったなと感じている。

断髪式が終わり、サヨナラをした。これで僕とその財布の関わりは終わった。その財布にとって、僕はあまり良い相方ではなかったように感じている。自分勝手なヤツだったなと思う。

そう思った後、今、関わっている存在へ目が向いた。これからは、今、共にある存在に、もっと気持ちを向けていこう。すぐには変わらないかもしれないけれど、ちょっとづつでも気にしていこう。周りに気持ちが向いている自分であれるように、自分に気持ちを向けてこう。そう思った。

star今日よかったこと♪

気持ちを向けた。

自分を見つめた。

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