《小説》わたしいろ

 

私はケガレモノだと、何度も考えながら生きていた。

 

 

沢山のビー玉がある。透き通ってキラキラ輝いていて、カラコロぶつかり合いながら生きていくビー玉。その中にひと粒だけ混じる、ススやサビやホコリに塗れたような、濁っていて真っ黒な球体。ビー玉なんて呼べないシロモノ。それが私のココロだと、ずっと思っていた。

 

 

 

 

私の心は、キズモノだと思う。

小学生から兄妹関係でついた傷も、小学生から背負うことになった食事のトラウマという名の傷も、中学生で部活やクラス関係に悩んでついた傷も、高校生で生きること自体に苦しみついた傷も、今これからもつく傷も、全部ぜんぶ消えない。

実際に我が身に付けた傷は呆気ないほどあっさりと消えて引き下がっていくクセに、本当に消えてほしい傷は一向に消えてはくれないのだ。

 

 

 

 

だからこそ思った。

自分はケガレモノだと。

こんなクズで価値のない人間など、こんなビー玉なんて呼べないマガイモノなど、壊してしまいたいと。

 

 

 

 

 

『そうじゃないよ』と、誰かが言った。

 

たとえ貴方が死を願っても、生きていてほしいと願うと、その人は言った。

壊れてしまえばいいと言ったマガイモノを、彼の人は大切に包み込んだ。

 

 

 

 

ビー玉には、いろいろな色がある。

ひとつひとつの大きさから色からキズの付き方まですべてが違う。

 

 

だからこそ、それでいいのだと思える。

 

 

 

 

汚れて濁っているのなら、時間をかけて丁寧に磨いていけばいい。

ヒビが入ってしまっても、磨いてゆけば光の当たり方でもっと輝いていけるだろう。

自分なりに磨いていけば、どんなビー玉もきっと美しく輝けるだろう。

 

 

 

 

すすけて濁った、私のココロ。私のマガイモノのビー玉。

でもきっとそれは濁っている訳でもマガイモノな訳でもない。

 

 

 

 

 

 

 

ただ『輝くビー玉』という名の宝石の原石なだけだ。

 

 

 

 

 

あとがき

大学生活が本格始動して1週間とちょっとがたちました。雪灯です。

初めてココトモで小説ブログを上げてみました。ちょっとどんな感想が来るのかわからなくてドキドキしています(^_^;)

今回のテーマは「心」でした。沢山の劣等感なんかを抱いて真っ黒な私の心だと思っていましたが、いろいろなところで温かい友人に恵まれて、そうじゃないのかなと思えるようになりました。扱い方によっていろいろな色が見えるビー玉。私も精一杯輝けるような心にしていきたいところですね。いろいろな色のビー玉があって、それでこそおもしろいんだよなと思って、タイトルは『わたしいろ』とさせて頂きました。

またこんな小説ブログも、ココトモで(ティーンズプレイスでは引き続き)少しずつ上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*)♡

 

 

 

 

 

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