下痢が続く方へ
visibility3,631 edit2015.08.19
「お腹が痛い…!トイレ…!」
「何だか吐き気もしてきた…うう…」
「下痢だ…っっ!苦しい…!!体がよじれる…!!!」
下痢と腹痛とトイレのはなし
こんばんは、キュウと申します。
皆さんは、上記のような強烈な苦しみをトイレで味わったことがありますか?私が一番最後に味わったのは、去年ノロウイルスに感染したときです。感染したことのある方ならお分かりいただけると思いますが、とても苦しくて辛いですよね。私は上からも下からもバンバン出てしまい本当に大変な思いをしました。でも、ノロウイルスの苦しみは、あまり長くは続きません。私の場合、一晩たてばもうピーク時の苦しみを味わうことはありませんでした。
では、もしノロウイルスに感染したときのような苦しみが毎日頻繁に起きるとしたら、皆さんはどうしますか?もしもそのような大変な状況が、一年、二年と続いたら..?
エンドレスに続く下痢と腹痛
実は、私の今までの人生の中では、少なくとも二年ほどそのような事が続いた時期がありました。ノロウイルスに感染したときは、とっさに当時の感覚が蘇ってきて「あぁ、懐かしい…」と思ったぐらいです。
お腹が痛くて痛くてたまらない。吐き気もするし、体がよじれる。トイレに駆け込めば苦しい苦しい下痢の時間で、一段落ついたと思って出ようとしたら、また腹痛に襲われて戻り、やっとトイレを出て部屋に戻れたと思ったら、またまた腹痛に襲われてトイレへ戻り…という日々。毎日エンドレスに続く下痢と腹痛の繰り返しは本当に辛くて大変でした。
当時私は中学生でしたが、こんな状態では学校どころか外出すらできず、部屋とトイレだけを行き来する日々。トイレ以外は寝たきりで、枕元には常に嘔吐用のビニール袋が用意されており、腹痛と便意を催す度にトイレまで一緒に持っていってました。吐くこともあったし、吐かないこともあったけど、吐き気はいつもあったので、ビニールがあると安心でした。今考えると大変な生活だったなぁ。当時は必死で堪えていました。
病名のつかない下痢と腹痛
中学生の私を苦しめたこの下痢や腹痛や吐き気の正体はもちろん、ノロウイルスではありません。ノロウイルスどころか、私の腸や胃袋といった消化器系の内臓には全く異常はみられませんでした。
実は、この頃の私は過敏症腸症候群(IBS)という心療内科系の病気にかかっていました。この病の特徴として、体の検査を行っても異常は見つからないというものがありますが、そのような知識は愚か、体だけでなく心にも病気が存在する…ということすらあまりよくわかっていなかった私と母は、内科や小児科で異常が無いことに少し戸惑いしました。また、複数の病院で検査してみても結果は異常なしだったので、私と母はさらに困惑しました。
下痢と腹痛の正体は…
さて、ここで過敏性腸症候群(IBS)について少しご説明させてください。といっても、私は専門家ではなくて、自分が体験した事を元に書いているだけなので、正確かどうかはわかりません。が、知っている限りでご説明します。
慢性的な下痢と腹痛
過敏性腸症候群とは、主にストレスが原因で慢性的に下痢や便秘を繰り返す病気です。
似た症状が出る病気に「大腸がん」や「潰瘍性大腸炎」等があるようですが、これらの病気は検査で異常が見つかり病名がつきますよね。先程少し話しましたが、それとは違って過敏性腸症候群は検査で目に見える異常は見つからないのに下痢や腹痛等の症状が表れてしまう病気なんです。なので、病院を探し始めたばかりの頃の私は内科や小児科の先生には病気とは信じてもらえず、症状の辛さも理解されにくかったなーという印象が残っています(今は病気の知名度も上がってきているのでそんなことはないのかもしれません)。ちなみに、私が心療内科で診断されたときには診察時にチェックシートのようなものを使って診断してもらいました。
ストレスによる下痢と腹痛
症状が出る主な原因は、さまざまなストレスのようです。私の場合は、社交不安障害という病気(いわゆる対人恐怖症のような感じの病気)も併発していて、普段から人と接することがとてもストレスになっていたので、心身が耐えられず症状が始まったのではないかと思います。また、小学生に上がってからは、自由にトイレに行けない環境へのストレスもありました。
また、過敏性腸症候群の症状にはパターンが色々あって、主に、腹痛から下痢を繰り返す下痢型、腹痛から便秘を繰り返す便秘型、腹痛から下痢と便秘両方を繰り返す混合型の3パターンがあるようです。私の場合は、下痢と便秘を繰り返していたので混合型…だったのかな?一番酷かった寝たきり生活の時期では水下痢が止まらなかったのですが、外に出られるようになっていった頃には便秘が多かったように思います。下痢がひどいときにはそれに対応した薬を、便秘のときは便秘に対応した薬を処方してもらい、日々の治療に励んでいました。
治療もできる下痢と腹痛
主な治療には、お腹に合わせて食べ物を調整する食事療法、腸の働きを整える運動療法、医師から処方される薬を服用する薬物治療などがあるようですが、私の場合は病院から処方される漢方薬と抗不安薬の服用やカウンセリング治療に平行して、病院以外で市の不登校支援サービスのカウンセリングでも色々話すことや、お腹が痛くなるような環境にわざとチャレンジして心身を慣れさせていくことなどもやっていました。
病気の原因となるストレスは人それぞれ、腹痛からの症状も人それぞれな病気ですので、この病気と診断されたら一人一人に合った治療法をお医者さんと一緒に探していく形になるんじゃないかなと思います。
おわりに
今回は「過敏性腸症候群(IBS)」という病気について少し説明させて頂きました。
私がこの病気をして感じたことは、心と体は本当に密接に関係しているんだなということ。心がストレスで悲鳴をあげると身体に症状として現れてくる、なーんてことが本当に起こるんだなと知りました。
「心の病気」というのは「気の持ちよう」とか「自分の心なんだから自分でなんとかできる」とかいうレベルの問題ではなく、むしろ心が関わってくる問題だからこそ、簡単には解決することができません。少なくとも私は簡単じゃありませんでした。
心が辛いって、大変ですよね。身体に表れる症状も合わさるとなおさら辛い。
「大変なことでも、いつか自分の糧になる日が来る」…なーんて、きれいごとは聞きたくないか!笑
でも、ここに一人、大変な時期も自分にとっては意味のある事だったなーと前向きな思い出に変わった人も居ますよってことで(笑)
次回からは、数回に分けてこの病気に関する私の体験談を書き綴って行きたいと思います。
そこでは、具体的にどの時期にどういう症状があったのか、どんな言葉でストレスを感じたのか、どんな事をしたら症状が落ち着いたのか…などなど、過去を振り返る日記のような感じでお話していくつもりです。
次回もよろしくお願いします♪
以上、ココトモライターチームのキュウでした。
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