動物が好きすぎて辛かった話

初コラム~!なんかもっといい題材はなかったのか…。私を上回る動物好きの方は本当にお読みにならないことを推奨します。書いているだけで辛いので…

私は小さい時から動物が好きだったんですよね。母が動物好きなことや生まれたときから家に犬がいたことが影響していたんだと思います。わりとしっかりお兄ちゃんだと思ってました笑。家で飼ってた犬以外にも、住宅展示場とかのふれあい動物園、牧場、動物園、水族館などに行くなど、動物と触れ合う機会は他の人よりは恵まれていたような気がします。

 

中学校の頃に残念ながら家で飼っていた犬は虹の橋を渡ってしまって。なんというか、ありがたみが分かってなかったんじゃないかな、と今では思います。私が飼いたいと言って飼いはじめたのではなく、生まれてからずっと一緒にいたので当たり前だと思っていたこと、引き籠りがちだったので散歩にもあまり積極的に行かなかったことなど、後悔はたくさんあり、今でもたまに実際よりもひどい悪夢も見ます。

中学の同級生で、その時にとても仲のいい子がいました。私が授業前に思い出して泣き出してしまったときも、その子は優しく慰めてくれました。ただそれから1年もしないうちに、その子がペットとしてワンちゃんを飼うんだ!と嬉しそうに教えてくれました。その時私はさんざんいろんな人から新しいペットは飼わないの?と言われ、そのたびに代わりなんていないのに、と沈み込んでいたので素直に喜べず、その子とも疎遠になってしまいました。

 

大学に入った時、動物を使った実験があって。学部を選んだときにそういったことはあるだろうな、というのは予想はしていました。ただ思ったよりもがっつりやることになり、かなり動揺しました。たぶん、動物のことも好きだったのですが、動物を好きで動物に優しい自分というアイデンティティが崩れたんじゃないかと思います。しかしこの学部に入った時点でそういったことに理解のある友人は少なくなることは明白で、実際に私の気持ちを理解してくれていると感じる人は限りなく0に近かったです。

 

動物実験が今現在必要か、不要かといった議論をするつもりはありません。それを判断する能力も気力も私にはありません。私はそういったことから全力で逃げて、自分の心を守ることを優先しました。それに世の中には私ほどの苦痛は感じず、いちいち涙を流して周りをいらつかせずにそういった実験をできる人がいることがわかりました。それがいいか悪いかなんてわかりません。ただ人間社会で生きていく以上、人間を最優先にできる人間の方が優れているのかもしれないという思いがあります。私は病気の方を救いたくないのではなく、目の前にいる動物の犠牲も少なくしたいとその時は思いました。本当に動物実験をなくしたければ代替法の研究などに携わればいいのかもしれませんが、きっと代替法を研究する過程で比較のためにまた動物実験に関わらなければならなくなるような気がします。

なんというか、好きと思っている割には行動が伴わずに逃げてばかりなところが自分でも嫌いです。まあ実験に関していえば、私は手が震えたり迷ってばかりだったので、いくら優しい気持ちで接しようと思っていても当の動物には無意味だったでしょうし、その後も関わらなくてよかったのではないかと思います。

私の好きな動物も他の生き物を犠牲にして生き延びているので、なにかの命をいただくことを否定することはできません。これはただ心の安寧を保つためにどうするか、といった話で、あまりにも気に病んで自分の命を失ってしまっては、それこそ自分が犠牲にしてきた命を無駄にするような気がします。でも別に生命が何にも影響を与えずに、もしくは負の影響を与えたうえで死ぬことだってざらにあると思うので、そうなったらそうなったでいいのかもしれません。

 

中学の時のことも大学での実験のことも、ちゃんと受け止めてくれそうな人がいなかったことが根本的な悩みだったのではないかと思います。動物好きになら話せるかな?と思ってはいたのですが、大学の周りにいた動物好きは、動物好きというより動物の可愛さが好き、みたいなタイプで、正直普通の人よりも接するのが辛かったです。この辛さを他の身近な人には相談しても報われず、本当に動物が好きな友人や家族には重すぎる話だと思って相談できていません。でもそういった辛さを感じてから数年経つのにまだわだかまりがあるということは、やっぱり誰かに聞いてもらいたかったのだと思います。

 

私自身、何かこういった辛さへの対策が思いついたかと言われれば別にないのですが、理解者を大切にしていくことが大切であることは学びました。あと相談するときに同じ人ばかりだと気が引けることがあるので、何人かあてを見つけておくこととか…。私も皆さんにとってそういったあての一人になれればと思います。

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