学校行きたくない……学校に行きたくなる方法5つ

「学校行きたくない・・・」
このブログを読んでくれている方は、きっとそう悩んでいるか、そう悩んでいる友人・家族がいる人が多いのではないかと思います。
私は不登校になったけれど、本当は学校が好きでした。いじめられていたけれど仲良しの友達もいたし、担任の先生は大嫌いだったけれど保健室の先生と図書室の先生は好きでした。中学生だった自分では学校に居場所を見つけられなかったけれど、将来先生になって子どもの居場所を見つける手伝いをしたいと思っています。
たまたまいじめのつらさや担任の先生の信用できなさが大きくなってしまっただけで、学校に対する「好き」があったからこそ不登校をやめることになって、今大学で教職課程をとっているのだと思います。
私みたいに「学校に行きたいけど行けない」「学校に行きたいはずなのに行きたくなくなってしまう」と悩む方のため、学校に行きたくない気持ちより学校に行きたい気持ちを大きくする「学校に行きたくなる方法」を5つ考えてみました。

学校に行きたくなる5つの方法

1.遅刻・早退を許す

学校というとどうしても始業から終業までセットになりがちですが、バラバラでもいいと思うんです。
好きな教科があるなら、その教科の時間だけ行ってみる。
放課後の部活に行きたいなら、お昼休みが終わる頃に行ってみる。
朝調子が悪くなるなら、落ち着いてから行ってみる。
教室が嫌なら保健室や、放課後先生に会いにいくくらいでも、いいのではないかな。
実際私は五時間目の終わり頃に行って部活に全力投球していた時期があります。笑
そのうち、五時間目が数学のときはまじめに出てみようかなーとか、今日は午前授業だから行ってみようかなーみたいに、「頑張りたいと思う範囲」が広がってくんですよね。
学校で過ごすのは、たった5分でもいいんです。
「つらいなぁ」「やめたいなぁ」って思ったら、帰ってしまっていいんです。
まずはそうやって「学校を拒否する自分」を受け入れてあげること。そして「頑張れる・頑張りたい範囲」で頑張ってみること。
そうすれば、案外学校も楽しいかもしれません。
「学校を楽しい場所にすること」
学校に行きたくなる、一番の近道だと思いませんか?
実際不登校になったり学校で居場所を失って悩む人は「マジメ」「完璧主義」「自己肯定感が低い」などといった性格を持っていることが少なくありません。(自己肯定感というのは「ありのままの自分を受け入れる気持ち」のことです。)
そういう人に「学校へ行けるだけ幸せなんだから」「親不孝」なんて言葉は逆効果。ぜひ、「頑張らないこと」をがんばってみてください(*´`)

2.友達と約束する

別に友達でなくてもいいのですが、学校に行く目的を設定してあげると学校に行きやすくなります。
朝一緒に登校する約束でも、一緒に帰る約束でも、お昼休みに遊ぶ約束でもかまいません。本の貸し借りなどをしてみてもいいでしょう。
「学校」というものを見てしまうと行けなくなってしまう人でも、「クラスの子は好き」という方は案外多いのです。
友達がいない! と思ったら、先生でもいいんじゃないでしょうか。あるいは図書室の司書さんとか、誰でもかまいません。自分相手でも大丈夫です。
「放課後遊びに行きたいから学校に行こう」とか、「帰りにこの文庫本借りていこう」とか、「好きな○○の授業だけは受けよう」とか。
ちょっとしたことでもいいので、なにかしらの「約束」を取り付けてみてください。
学校へ行く目的が生まれると、「学校に行く」というのは手段にしかならなくて、単なるひとつの手段なら意外にひょひょいっと乗り越えられてしまうものなんです。
もちろん、約束をしたのに行けなかったという日もあると思います。そういうときには自分を責めずに「じゃあどのくらいの約束だったら守れそうか」「どんな約束だったら学校に行きたくなるか」と考えてみてください。
どんな成功もその下には膨大な数の失敗が積もっているものです。ちなみに私は「昼休みや放課後に図書室で計30分以上本を読む」「数学の授業だけは休まず出る」の二つを主につかっていました。学校が苦手な場所だからこそ、自分が大好きな読書や数学と組み合わせて、学校に対する「苦手意識」「嫌悪感」を薄めていたのだと思います。
皆さんは、どんなことが好きですか? その「好き」と、学校を、少しでいいからまぜてみてほしいな^^
もしまぜ方が分からないという方は、ぜひ教えてください。一緒に考えて見ましょう。

3.学校の「好きな部分」「嫌いな部分」をしっかり見る

学校の好きなところはありませんか?
一緒にいて楽しいクラスメイトはいませんか? おもしろい授業はありませんか?
図書館は? 保健室は? 体育の授業は?
朝、ちょっとはやく学校についたときに静かだけど暖かい教室。帰り、黒板の隅っこに残されたクラスメイトの落書き。名物先生。勉強をしなくていい行事の準備期間。
「学校」とひとくくりにしないで、そのひとつひとつを見てみてください。
なにかひとつ「好き」を見つけたら、もう「学校が嫌い」ではないかもしれません。
学校のどんなところが嫌いですか?
「いじめてくるクラスメイトが嫌い」「毎日毎日授業ばっかでつまんないのが嫌い」「怒鳴ってくる先生が怖くて嫌い」
いくらでも出してください。
あなたが嫌いなのは、学校そのものではないと思います。
学校のひとつの部分が嫌いなだけで、そこがすごく嫌いで、怖くて、それを「学校のすべて」だと感じてしまってるだけではないですか?
私は、そうでした。
保健室の先生と、図書室の先生が好きです。図書室にずっとある古い本の香りが好きです。道徳の時間と体育の時間が好きです。給食にたまに出てくる「あげパン」と「ハンバーグ」が好きです。誰もいない教室の静けさの中にある暖かさが好きです。キレイな黒板や、授業終わったあとの白い化粧をした黒板も好きです。
学校を嫌いになりかけたとき、学校に「好き」がたくさんあることに気がつきました。
先生が嫌いで、クラスのいじめてくる子達が嫌いで、勉強が嫌いで、たったそれだけなのに、それらが嫌いすぎて、怖すぎて、いつの間にか「学校が嫌い」と考えてしまっていました。
自分の「学校の好きなところ」と「学校の嫌いなところ」が分かったら、あとはもう学校の「好き」のために学校に行くだけです。

4.学校に行きたくない理由を考えてみる

そもそもなんで学校に行きたくないのでしょう?
原因が明確になると、対策もとりやすいです。逆に、原因がわからないまま適切な対応をするのは難しいものなのです。
例えば、友達が居ないことが原因で行きたくないのであれば、以下のような解決策があります。
是非「一人の時間」を充実させてください。
「流されて不甲斐ない女になるくらいなら、ひとり凛と生きる女性でありたい」
これは私が大切にしている言葉です。
友達が居ないのは、勉強するチャンスです。
グループ学習やペアでやる授業も毎回違う人と組むことになれば、そのたびに新しい価値観を見れたり、新しい出会いがあります。
人は出会うことで成長することも多くあり、多くの出会いは多くの交流・多くの人生の財産に繋がっています。
友達と楽しく過ごすのもいいけれど、「みんな一緒」と過ごす中で「井の中の蛙」にならないのはなかなか大変なことです。
どうしても友達がほしいのであれば、図書室に行ってみましょう。
「オススメの本はなに?」って声をかけてみると、案外丁寧に受け答えしてくれる方が多いです(実体験)
勿論邪魔をするのはダメなので、その後はその近くでオススメしてもらった本を読むのがいいと思います。
人は、自分と共通点があるとちょっと親近感を持てる生き物なんです。
「自分と同じ本好き、それも自分がオススメした本を読んでくれる」というのは、本好きにとってはかなり嬉しいのですが・・・私だけでしょうか^^;
そうじゃなくても、「新しい出会いを自分から生む」のは、友達作りの第一歩目です。
原因によって解決方法は違うもの。
自分なりの解決方法を考えてみてくださいね(*´`)
もし思いつかないという方は、ぜひ教えてください。
一緒に考えていきましょう☆

5.学校に行くのをやめてみる

4まで試したけど、なかなかよくならない。相変わらず心は「行きたいけど行けない」状態・・・なんて場合に試してみてください。
「学校に行くのをやめる」というと、一種の怖さや危険を感じてしまうかもしれません。
これをする目的は「学校は行かなきゃいけないもの」という固定観念を崩すことです。
本当は「行きたいけど行けない」んじゃなくて「行きたくない」のかもしれません。「行かなきゃいけないもの」だと思っているから心が嘘をついているのかもしれません。
あなたの心の本当の声を聴くためにも、一度試してみてください。
大丈夫。一週間やそこら休んだところで人生は終わらないし、成績だった4が2になったりはしません。友達に「来ないと思ってた」なんて言われることや、先生から「不真面目な生徒」と言われることはあるかもしれないけれど、そんなの気にしなくていいんです。
少しでも楽しく毎日を生きることができるために、必要なステップだと思ってください。

おまけ。当日急に学校に行きたくなくなったときはどうしたらいい?

普段「学校に行きたくない」と感じていなくても、当日の朝急に行きたくなること、経験ありませんか?
突然朝起きれなかったり、玄関で足が止まったり、原因不明の腹痛・頭痛・微熱などの体調不良がでたり。
私には、そういう経験があります。当時はいじめも受けていたし先生のことを信頼できないことに悩んでもいたので対策(私の場合は不登校)をとりやすかったですが、「当日突然学校に行きたくなくなってしまう」ことに悩んでいる人の中には別にいじめられているわけでも勉強が苦手なわけでもトラブルを抱えているわけでもないのに、行きたくなくなってしまう……という人もいると思います。
そういう人は責任感の強い方が多いので、「家族に迷惑をかけてしまう」「自分はサボリ・仮病なんじゃないか」「怠けてしまっているんじゃないか」「わがままなんじゃないか」と悩むことも多いのではないでしょうか。
こういう時には

  1. 遅刻・早退の連絡をする
  2. どこでも誰でもいいから「学校に行きたくない」という気持ちを吐き出す
  3. どうして行きたくなくなるのか考える

以上の3点を試してみてください^^
波が沈んでいる時にあがいてもどんどん沈んでしまうのではないでしょうか。沈み続ける波はありませんから、そういう時には流れに無理に逆らう必要はないと思います。また浮いてきたときに、沈んでいた分も頑張りましょう(*´`)♡
かくいう私も、大学に入ってからもどうしてもしんどいときは学友にノートを見せてもらったりして休むことがあります。どんな人も気持ちに波はあるものです。気にしすぎず、そのときその瞬間の自分の心のペースに合わせた方法をとっていけるといいですね。

最後に:学校に行きたくないあなたへ

「学校に行かない」ということを、あまり特別視しないでください。
「学校」にカタチがある以上、そのカタチに合う人も合わない人もいるに決まってるんです。
今は日本もだいぶ多様化してきて、家に居たまま勉強を学ぶ方法なんて無限大にあります。
学校というルールに囚われて、自分の青春を犠牲にしてはいけません。
「学校に行く」ということも、特別なことではありません。
世の中には今、さまざまな肩書きがあります。「元ニート」なんて言葉もあるくらいです。仕事や繋がりがなにもないのがニートのはずなのに「元ニート」。不思議だと思いませんか?
私は「元いじめられっこ」兼「元不登校」兼「元引きこもり」兼大学生です。
この世には、さまざまな肩書きがあります。
すべての経験があったからこそ、私はいまこうやってサイトを運営することができていて、「学校に行きたくない」「家にいたくない」と悩む方に向けて自分の経験を話すことができています。
すべてに感謝することはまだできないけれど、すべて「あってよかった」くらいには思えています。
学校に行かない時期がつらいこともあるかもしれません。学校に行く時期がつらいときもあるかもしれません。
でもそのすべては、やがてあなたが乗り越えたときにおおきな財産になってくれます。
もし乗り越える前に潰れそうになってしまったら、是非ここにいらしてください。声を聞かせてください。
大きなことはできないかもしれないけれど、あなたの声を聴く人はここにいます。あなたが泣きたいときに一緒に泣く人も励ましてくれる人もいます。
大丈夫、あなたは一人じゃありません。
いろんなところで書いていますが、私は「学校に行きたい」と思って学校に行ったわけではありません。
家に居場所を見つけることができなくなって、学校に行く苦しさよりも家にこもっている苦しさのほうが大きくなったから行きだしただけで、不登校をやめてすぐは、むしろ学校が嫌で嫌でたまりませんでした。
今では、学校に行くようになってよかったと思っています。おかげで無事高校・大学と勉強してこれたし、学校に行くことで新しい出会いもありました。
しかし、それは今だからこそ思えることで、当時は苦しみしかありませんでした。
本当はしたくないのに、しなければいけないからする。
それは、とても悲しいことだと思うのです。
だからこそ皆さんは、心から「学校に行きたい」と思って行ってくれればと思います。
「学校に行かなくてもいい」という選択肢をきちんと持った上で、「学校に行きたいから行くんだ」「行きたくないから行かないんだ」と、自分の気持ちを一番に決断できれば、幸いです。
最後にすこしお知らせになりますが、ただいま当サイトでは東京都内に元不登校生たちが運営する中高生向けフリースクール「Riz」をつくっています。わたしが家にも学校にも居場所がなかったときに「こんな場所があったらいいのにな」と感じた場所を形にしたフリースクールです。(なんと、わたしが校長を務めさせていただいています…!)
Rizの正式オープンは2018年6月。
ただいま誰でも無料で遊びに来れるプレオープン中ですので、もし興味があればRizの公式サイトをご覧いただけると嬉しいです。
Riz公式サイトはこちら
最後までお読みいただき、有難うございました(*´`)
鷹れん

ココトモInstagramはじめました♪

このたび、ココトモの取り組みや想いを発信するInstagramをはじめました。ココトモメンバーたちが試行錯誤しながら運用してくれているので、ぜひ応援&フォローいただけると嬉しいです(*´`)

Instagramはこちら

コメント一覧

まだコメントがありません。

コメントを投稿する

コメントを投稿するにはログインしてください。

keyboard_arrow_up