蒼巻の日記『人形になりたい』

人間が好きか嫌いかと問われると、嫌いと言いたくなる
ただそのくせ人のぬくもりを求めるし、孤独に苦しむところ、矛盾している。

俺は人形が好きだ。
何も喋らない。何も考えない。
だからこそ、誰も非難しないし、いつも安定した笑顔で微笑んでくれる。相手は辛いことを思わないから、人形相手なら自分の心にたまるどろどろの愚痴も、めちゃめちゃな言葉も平気で吐き出すことができる。

人形に感情はない。それは良い面ではあるが、どうしても寂しくなる。もし、唯一感情が残せるのなら、主人に大事にされることにだけ、幸せを感じてくれる存在だったら良いな。

そんな人形がほしい。
…なんて業の深い欲望だろうか。
なら、自分がその人形になっても良いと思う。

相手の想いのままに動くことを楽しみにする存在。
主人に褒められることが生き甲斐の存在。
主人に対して心身ともに「依存」する存在。
悪くないじゃないか。
残念ながら、俺は人間だが、人形のように生きてみたい。

「人間は自立した生き物であるべき」というが、本当にそうあるべきだろうか
「自分のことは自分で決める」これが人間だといえば、確かに一理あるが、本当にそれが幸せなのか。

本当は人は、人に服従したい生き物。
或いは、人を支配したい生き物。
上下関係は欲しいモノなのだ。

だって、対等な関係は面倒くさい。
自分の意思を伝えて、対等な相手と議論しないといけない。
当然人の価値観は完全には一致しない。
だからすみわけしたり、気遣いし合ってお互いに傷つかない方法を取る。

そんなことよりも、
自分にとっての正義はすべて主人から降りてくる世界
この方が生きやすい。
「汝、詔を受けては必ず慎め」とな
服従する側は承認されやすいし、支配する側も野望を果たしやすい。winwinの世界だ。

star今日できたこと♪

お仕事貰ってしまって焦り(本文と関係ない)

favorite読んでくれた人へのメッセージ

目に毒だったらごめんなさい。
読んでくれてありがとうございます。

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