蒼巻の日記『もう一度陸上競技場に行きたい』

今日は陸上競技場にいる夢を見た。大会の日で、俺は退部済みで、かつての同期たちがちょうど走っていた。

ちょうどよいと思い、俺はそのあいつらが走りに行く光景を見ていた。案の定というか、メンツはうちの最強編成で、勝つだろうなと思ってみていたら案の定勝っていた。あの部内には凄い奴が沢山いた。俺みたいに入賞なんてほど遠いやつらもそこそこいたけど、なんというか、久しぶりに見ると、素直に憧れる。
現実でももう一回競技場を見に行きたいなと思った。

俺は陸上を辞めたが、嫌いなわけじゃない。どちらかというと好きだった。
一応俺も大会で輝く夢がなかったわけじゃない。叶うはずがないとは最初から思っていたけど。もともと走るのが好きという思い、友達と走りながらどこまでも駆けていく光景にあこがれていた。夜の街や河川敷を走ってひょんな出会いをとげる日にあこがれていたんだろう。
でも実際は思い通りにはならなくて。俺の足は遅くて、体力もなくて、協調性もない俺は他のメンバーから浮いていくばかりだった。

それでも部活の見学初日に出会った先生の発言「お前は速くなれる」「私が速くしてやる」という言葉には正直、かなり夢を見たところはある。

少なくとも中学生だったころの俺は陸上部のメンバーを嫌うことで自我を保っていた。だけど本質的に嫌いなわけじゃない。「出会い方が悪かったんだ」とかたずけていた。

久しぶりに思い出すと良い面も悪い面も沢山出てくるな。
少なくとも陸上時代の肉体的、精神的苦痛は人生での最高ラインだと決めていた。これ以上超えるなら死ぬしかないと。逆に1年だけは絶対耐え抜いてやるという強い意志もあった。今の俺には消えてしまった、自分の意地ってやつを見せれたときの自分だ。

star今日できたこと♪

今日も怠惰に行動せずっと

favorite読んでくれた人へのメッセージ

これで特定されることなんてまずないだろうと思いつつも、心の中で何かためらってしまうんです。SNSに弱いのかな。
読んでくれてありがとうございました。

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