てこの日記『春耕秋収 - 其の拾 初詣 ー』

こうした気持ちで、訪れてはいけないと思った次第。

年の初めより何かと忙しく、元旦の夕刻少し前に家を出た。「干支鈴」を例年お参りの帰りに授与していただいているが、今年は行けないので代参をお願いされた。作業は一応霧の良いところまで進んだので、このまま一年の初めの日を過ごすより良かろうかと、なんとなく半端な気持ちのままの出足。

行く先は毎年参拝者のランキングに上位に入る神社なので、意図して時間を違えたわけではないが、それでも人が多いのだろうなとは。境内は広いので多方から入れるのだが、まあこちらも意図せずに、どちらかというと裏参道から入っていく。大鳥居の近くまでは、おそらくは多少人の流れとは逆だったのだろう、割とスムーズには行けた。が、鳥居から境内までは雑踏に飲まれて、神門が見えてから本殿に着くまで小一時間。無論、待たずに行けるのが最良ではあるが、これも風物詩とあれば一興。ただ人出の整理のためか参拝順路が指定されて、お参りはともかく帰りは予定外の場所に出されて閉口した。参拝も終え、なんとか代参の授与も受けた。

いつしか宵闇に包まれる、出足が遅かったので仕方なしか。ゆっくり散策という時間でもないが、そのまま帰宅するとて多少余す時間。なのでもう一社もう出てみようかと。予定と反対側に導かれたので多少の回り道ではあったが、さほど予想と違わぬ時間に最寄り駅まで着き、最寄駅から数分で着くことができた。
元旦だということもあろう、もうすっかりと宵闇の中ではあるのだが、社の方は明るく照らされていて、やはり絶え間なく参拝の方々がいた。余裕があるときには明るいうちに訪れてみたいところだ。こちらは天照大御神をお祀りし、左右の摂社には、右に月読命、左に須佐之男命をお祀りしている。今年も散策の際には月読様とともにあるだろうから、年の初めにお参りした。

ただ代参や、想いがあるとて、急ぎ足になるようなお参りはよろしくはないなと思った次第。

開けて1月2日。結局、忙しく時は過ぎて昨日とさして変わらぬ時間。ただ代参やあまり足を運ばない場所よりは少しはマシかと、凝りもせず出かけた。着いた時には、少し暮がかってはいたけど、まったく不案内な場所でもなし。淡く西空が染まった頃に階段から坂下に降りていく。逆にいつもよりは、賑わいは少ないか。通りに出るとちょうど底なのだろう反対側にも上り坂。すこし寄り道気分でと上がっていったのだが、折れるところが手前だったようで路地裏から多少反対に導かれて、少し迷い道。これも陽があるうちなら適度な道草であるが、さすがに陽が落ちてだと疲弊する。そんなこんなで、少し遅くなったがお参りをすることに。昨日と違わずに宵闇なのだが勝手を知っているのと、正月なので露店も出ていたので、こちらでは気持ちゆとりをもって参拝することができた。

例年はどうだったのだろうか。数年コロナ禍があったので、産土神くらいしか詣でていないが・・・。

年くれぬ 春来べしとは 思ひ寝に 
   まさしく見えて かなふ初夢    西行

色々な解釈があるようですが、
今年も一年が暮れた。穏やかな春が来るに違いないと、そんな気持ちで眠ると
思ったとおりの世の中になっている。そんな初夢を見た。 というのもその一説。

年の初めから震災の報せが届きます。まったく所縁の無い地でもないので、心は痛みます。
それはそれとして、自分まで見失うようでは、被災された方々にも申し訳なく・・・。
で、年初めとしては、よき年であるよう夢に願いたいと思っています。

favorite読んでくれた人へのメッセージ

相変わらずの自分のことだけの雑文ですが・・・。
今年もよろしくお願いします。

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