てこの日記『春耕秋収 - 其の十二 続・七夕 ー 1』
visibility97 edit2024.08.14
『杠閑話』の方で、予告めいたことを記したので、その続き・・・。
もちろん週末に、ちょっとした手伝いもあって時間が取れなかったのも事実ではある。また週休という意味では完全とは言えないが、まぁ火曜日がフリーである。つまるところ月曜日昼からというのは、一般の週末土曜日の半ドン(これも死語だな・・・)と日曜という感覚に近いか。
『伝統的七夕』の定義からすると、処暑の太陽黄経150度はほぼ一定で、太陰暦で「七月中」となる。朔日がいつになるかで、七夕の日が決まる。来年だと8月29日となるわけだ。今年は朔日が8月4日であったので、8月10日となる。忙しかったとはいえ、近所で空を見上げて叶うものなら、それでも構わない。
しかしながら、それは叶わないのは幾度か記しているとおり。そして賢明な方々は、お気づきだろう、もう一つの天体ショーを。そう8月12日は、三大流星群のひとつ『ペルセウス流星群』の極大日となる。今年は朔日との関係で、七夕とこの日が近かった訳だ。
昼過ぎに出られたので、麓には夕刻。夏なので(というか伝統的七夕といっているくらいだから、旧暦では立秋をすぎているのだが)、まだ陽も高くあった。山頂でも陽が淡く残るくらいには着くかとも期待したものだが、月曜故か調子はさほど良くない(一応、疾患持ちなので)。リフト、ケーブルーカー類もあるし、時節柄ビアガーデンもケーブルカー山頂駅にはあるので楽をしたければ、いくらでもなんとかなる。だが夜間徘徊も含め一応のリハビリの意味もある。そしてショーの主役たちが登場するにも間があるので、ゆっくりと参道を歩き始めた。この山、おそらく全国的にもそこそこ有名であると思う。その割に懐が意外に深くて自然探求路などというそれなりの登山道いくつかあるのだが、山頂の少し下に寺院があるので、ケーブル山頂駅からそのあたりまではいくらか街灯もある。そしてそこまでは、茶店の配送で軽トラなども上がるので、参道は舗装され夜とてわりと安心してあがれる。それ故、観月や星見だと訪れることが多いのだ。
そのあたりまでは、陽が淡く残ってくれたのだが、そこから寺院を通り山頂に着く頃にはとうに日は落ちていた。夜明かし決め込んでいたので、夏場とはいえ多少の防寒対策などがありそれなりの荷物でもあり(その上、調子やや悪)で思うようには、いかないものだ。
山頂は少し広場のようになっていて、その脇のテーブルでしばしの休憩と夕食をとった。
となりのテーブルで、恋人たちと思しき若者が星空の話を語り合っていた。予備知識はあるようだったが、マニアというような会話ではなく、まぁロマンチックな会話で。山頂には星影も見えはしたが、この日この時間は幾分雲も出ていた。「こちらで、星空観察ですか。雲が晴れるといいですね。」ある意味自分にも言い残したような言葉だ。女の方が「そう、ペルセウス流星群」、男の方が「これから少し雲が切れていくようですよ」などと他愛のない会話をした後、山頂をあとにした。
山頂の直下に茶店があるし、山頂も自販機がある。そして東側に町並みが広がるので、ここも最良とは言えぬ場所であるのだ。さらに奥だと流石に軽装では無理がある場所でもあるので、普通の方の妥協点でもあるのだが・・・。
そこから整備されているとはいえ、明かりのない登山道を行き展望台に向かった。はなからそのつもりだったので、ただヘッドライトなどを持っているとはいえ、足元も暗くいつもよりも時間がかかったか。
読んでくれた人へのメッセージ
続といいつつ、杠閑話の多少詳報でしたね。
まぁ、読んでやってもいいやという方は、もう少しお付き合いください。
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