ごりらの日記

地元で友達とご飯を食べる。
年末だからか混み合う街中。人の間をすり抜ける。
目についたのは喫茶店。店員さんはメイド服のようなものを着て、友達は「最初コンカフェだと思って入ったけど、普通の喫茶店だわ」と言う。
ハンバーグオムライスをLサイズ。友達はパフェ。
美味しい。デザートもたくさんあったがもう満腹なのでお店を出る。
そこから歩く。歩く。連れ立って当てなく歩く。
中学の時部活で掃除させられた大きな川に沿って歩く。
そして喋る。何の意味もないことを。話すだけ。思い出せないことばかり。

友達は最近競馬で勝ったらしい。ギャンブルが好きらしい。
自分は最近ダイエットをしている。そのつもりなだけかもしれないけど。

暗くなって、駅前のベンチに腰掛ける。冷たい。帰りたい。
これから友達は別のヤツとご飯に行くらしい。腹いっぱいなんだけどねと笑う。

帰る。
それじゃあね。お疲れ様。うい。と返ってくる。
帰る。
寒いのはいつものことだが、今日は歩きすぎて脛が痛い。靴が重すぎる。

帰り慣れた道。
この通りは意外と床屋が多いことに気が付く。
白い布を被って席に座っている人が見える。
新しいところより、古いところの方が目に留まったり。
一度も切った事などないその場所に懐かしさを覚える。

その先はまた慣れた道。違った通り方をしても同じ一本道。
暗いから道の真ん中しか見えないことぐらいがここでは新鮮なこと。

アルバイトしていたスーパーの前。
嫌になるほど眩しい。店の中を掃除しているだけでよく頭が痛くなった。
聞いたことのない店員さんの声。昔死ぬほど怒られたおばさんはまだいるのだろうか。
居ても特別嬉しくはないのだけれど。

環状線を跨ぐ歩道橋。犬のフンが多くてあまりすきじゃない近道。
犬を散歩している人よりフンの方をよく見かける。
下を向いて渡る。今日はラッキーらしい。

車の行きかう歩道のない細道を通ると家。
また閑静な住宅街の、何も起こらない住宅街。
風呂に入って寝る。そのことだけ。そのことだけの時間。

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