「自分の頭で考える」とはどういうことか

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近況報告

こんばんは。わしゅーです。

最近、老眼と思える症状が出てきまして、「いよいよ自分も中年の仲間入りなんだな。。」と、ちょっと落ちこんでいます。

もともと強度の近視で、眼鏡を外すと遠くのものはほとんど見えないのですが、眼鏡をかけていれば、細かな文字を読んだりすることに支障はありませんでした。

しかし、最近、だんだんと、暗いところで近くのものが判別しづらくなり、それから徐々に、目の焦点が合いきらない、という感覚が出てくるようになりました。

ちなみに、人間の遺伝子を調査すると、人間は本当は、寿命が38年らしいのです。そうなると、人間の身体のパーツというのは、もともと、38年しかもたないようになっているのかもしれません。

わしゅーは、43歳なので、ある意味、すでに耐用年数を5年過ぎています。身体もだんだん故障してきているのかもしれませんね。。でも、まだまだ正常に動くところが大半なので、もうすこし頑張りたいと思います。

「自分の頭で考える」って?

さて、掲示板相談を拝見していますと、「自分の頭で考えることができない。。」というお悩みを、時折見かけます。

自分で考えない人なんて、いるんでしょうか。生きていれば、何かしら考えてますよね。。でも、こういったお悩みを抱える方は、けっこういらっしゃると思います。

  • 『これまで、親や他人の言うとおりに生きてきて、自分でなにかを決めたことがない』
  • 『そもそも、何かに疑問をもったことなどない』

「自分の頭で考える」というワードをAmazon.co.jpで検索してみると、2000件以上ヒットしました。このワードが書名に入った本も多数出版されています。

AIの時代、これから人間に求められることは「自ら考える」ということのようです。

そういえば、少し前に「地頭(じ – あたま)」という言葉が流行しました。

学校(教育や勉強)で身につけられる知識とはまた別種の、また学校での勉強ではなかなか身につかない種類の、基礎的で汎用的な頭の良さを指す言い方。思考の回転の速さ、論理的な考え方、柔軟で洗練された発想力、あるいはコミュニケーション力などが念頭に置かれることが多い。- 実用日本語表現辞典

地頭とは、学校教育における頭のよさ、偏差値の高さとは別の思考力を意味しているようです。学校で勉強してきただけでは、身につかない何かがある、ということでしょうか。

Google Trendsで「地頭」を検索すると、過去一貫して注目度が上がりつづけていることがわかります。

Google Trends – 地頭

進路選択や、就職などの場面、あるいは社会に出てからも、「あなたは地頭が良いか?」「自分の頭で考えることができるか?」ということを、問われる機会が、現代ではますます多くなっているのだと思います。

現実には、、ピンとこない

さて、「自分の頭で考える」ということが、学校教育では身につかないもののだとすると、学校以外の生活の中で、身につけていくしかないことになります。

しかし、考えてみると、私たちが暮らしている日本社会で、「自分の頭で考え」ないといけない機会は、実はそれほど多くないのかもしれません。

日本は、G7に加盟する世界有数の先進工業・金融大国であり、過去70年間にわたり戦争や紛争とも無縁で、安定した政府と行政機構をもち、社会制度も整っていて、「成功」と言われるものに向かう道が、比較的はっきりしています。

そうすると、社会的な成功へのレールはすでに引かれていて、その上をいかに効率よく走り抜けるか、という「コスパ重視」で行動する人が、多くなるかもしれません。

そういう社会の仕組みそのものに疑問をもったり、自分で道を切り拓くために考えこんだり回り道をしたり、という人は、下手をしたら「負け組」などと呼ばれてしまう。

だから、「自分の頭で考えなさい」と言われても、ピンとこない人も、多いように思います。

思考法あれこれ

このように、「自分の頭で考えなさい」と言われても、ピンとこない人が多いので、世の中には、いろいろな「○○シンキング」「○○思考法」が溢れています。ネットで検索したり、書店で本を漁ると、教本やハウツー記事が、たくさん出てくるわけです。

しかし、いったいどれを勉強したらいいのか、わからないくらい沢山出てくるし、どの教本も、なんとなく漠然としていて、これまたよくわからないということが多い。

ここでは、代表的な3つをとりあげてみます。わしゅーの経験から、なるべくわかりやすく、紹介してみたいと思います。

①ロジカル・シンキング

直訳すると「論理的思考」ということですが、これは「結論を出す」ことに特化した思考方法です。

とにかく、なにかを決める必要がある、結論を出す必要がある、というときに役に立ちます。

ロジカルシンキングでは、確実に結論を出すために、あらかじめ得たい結論を決めてしまって、その結論を成り立たせるために必要な条件を説明していく、という方法をとります。

たとえば「大学に進学する」という結論を得たいとしたら、必要な条件は以下の3つです:

  1. 試験にパスできる(受験対策)
  2. 必要な費用を工面できる(金銭対策)
  3. やりたい勉強ができる(目的意識)

この3つの条件がいずれもOKであれば、大学への進学に反対する人はいないでしょう。では、この3つの条件をOKにするためには、何をすればいいのか?という風に、結論から逆算して考えていく方法をとります。

②クリティカル・シンキング

直訳すると「批判的思考」ということですが、「批判」というのは非難したり、あら探しをしたりするという意味ではなく、「ものごとの前提を疑う」ということになります。

たとえば、「結婚するときには、親の了解を取るべきだ」と言われたとします。

クリティカルシンキングでは、その前提を疑っていきます。

  • 了解とは、具体的には何を許してもらうことか?
  • 親の了解なく結婚したときに、具体的に何が問題になるのか?
  • そもそも、自分は結婚をするべきなのか?

クリティカルシンキングでは、与えられたことに対し、言葉の定義に遡ったり、ありえないと思えることもあえて考えてみたりして、物事を徹底的に多角的に考えていきます。

その結果、自分として「これは絶対に、だれも否定できない」という説明が可能になるまで、つき詰めて考え、自分なりの結論をもって、次の行動につなげていきます。

③論点思考

「論点」とは、メリットとデメリットがある選択肢のことです。人生においては、100点満点の道があることは珍しいです。かならず、何かをあきらめて、意思決定をして前に進まなければいけないタイミングがあります。

そういうときに、そのような状況を

  • いま自分たちには、AとBと、2つの選択肢がある
    • Aを選ぶと○○が手に入るが、××は諦めないといけない
    • Bを選ぶと××は諦めなくてよいが、△△は手に入らなくなる
  • 我々はいま、かならずAかBか、どちらかを選ばないといけない

のように選択肢の形に整理して、どちらに進むのか判断できる状態にしていくのが「論点思考」です。

「自分の頭で考える」とはどういう状態か

3つほど、思考法について見てきました。これらに共通していることがあります。それは以下の2つです。

  1. 思考の結果、「これは間違いない」という確信を得ている
  2. 思考の結果、なにかを決断している

つまり、「自分の頭で考える」というのは、自分の考えに間違いがないことを、自分で確信して、それをもとに、自分で結論を出すということです。

『なんだか難しそうだな。。』と思ったかもしれませんが、人間であれば、このようなことは日々行っていることです。

たとえば、お店で自分が必要な買い物をするときには、「買うものはこれで間違いない」「おカネは間違いなく足りている」という確信をもって、「買う」という決断をしているわけですね。

どんなに難しい決断に直面したとしても、本質は変わりません。その決断について「普通にお店で買い物をできる」くらいのレベルにまで簡単化できるよう、考えぬくことができれば、それは「自分の頭で考えている」ことになるわけです。

考えることを苦にしないために

このような思考は、意識して行うというよりは、むしろ「癖」として、普段から実行しておくと、いざというときに発動しやすくなります。

もし、判断に直面したときに、すぐに誰かに聞いてしまう、、という人は、聞くまえに、すこしだけ自分で考えてみて、自分なりの答えを出してみてから、誰かに聞いてみるようにするとよいです。

そうすると、他人の考えを聞くことで、「自分の考えは、こういうところが足りていなかった」ということに気付くことができます。

これを繰り返していくことで、だんだん穴のない思考ができるようになり、自分の考えに自信が持てるようになってきます。

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