第一話【心が病んだ時】

10年ほど前の話です。

出社前に洗面所で顔を洗い、歯磨きをしていたとき「目まいと耳鳴り」がしました。同時に心臓をわしづかみされる感覚に陥りました。何とか立ち上がり出社しました。

当時の私の仕事は、会社業績の悪化から「ポジションを減らし、降格者を増やし給与を下げる説明を会社内の営業所に訪問し説明すること」

その考えも降格される人選も全く納得できないまま、その仕事を進めましたが、ある日仕事に行こうとすると立てなくなり、涙が溢れました。その日は会社を休みました。

今の自分なら「病院行こうよ」「心に反した仕事でいいのかい?」など少しはアドバイスできるのですが、当時はなぜ立てないのか、なぜ涙が溢れるのか、全く分かりませんでした。

休んだ日に とても仕事が出来る一つ上の先輩から電話がありました。私はライバル視していたので仲は良くなかったです。状況を説明すると「お前、それ うつだぞ。俺もやったことあるし、@@も**もやったことある。とりあえず穴は埋めておくから病院にすぐいけ」と言われたのです。

自分が「うつ?いやいや、無いでしょ うつってメンタル弱い人がなるんじゃないの?」に加え「あんなに仕事のできる先輩たちが?騙されてるかもしれない・・・」

なんとなく第二話に続く~

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