いじめがつらくて転校したい!手続き方法と効果・体験談を紹介
visibility276 edit2019.12.18
学校でいじめを受けてつらい、いじめが起きていてしんどい場合、転校を考える方もいるのではないかと思います。
いじめに限らず、「この場所が自分と合わない」と感じる場合には環境を変えるのもひとつの選択肢です。
しかし、本当に転校が合っているのか、具体的にどんなことをすればいいのか、分からないですよね。そこで今回は、筆者の体験も交えつついじめがつらい時に転校する効果と方法についてお伝えします。
いじめがつらい時に転校する効果
いじめがつらい時に転校するメリットは、大きく分けて3つあります。
1. これまでの人間関係をリセットできる
まず何より、人間関係をリセットできることです。
いじめてくる相手や信頼関係の築けていない人たちとの関わりをなくすことで、新しい人間関係を築きやすくなります。
2. 環境から離れることで、嫌な思い出を思い出しにくくなる
人は環境や場所についての記憶を覚えやすい、と言われています。
嫌なことのあった場所に近づくだけで憂鬱になったり、別の場所に移動した途端ものを忘れてしまったり、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
だから、環境や場所から離れることで、嫌な記憶を思い出しにくくなるのです。
3. 新生活をリスタートするきっかけになる
不登校になった子どもには、十分な心身の回復が必要です。
しかし、回復しきっているにも関わらず家に籠る生活を続けていると、かえって自信を失い、消極的になりすぎる可能性もあります。
転校は、そういう「きっかけを掴めずにいる子」にとっては、とても良いリスタートの機会となるのです。
転校して環境を変えることで「今から頑張る」と区切りをつけやすくなります。
実際にいじめを受け転校した時のこと
中学2年生の頃、実際にわたしは不登校になり、そして学区外の学校へ転校しました。
結論から言えば、転校後の学校とはとても相性が良く、また先生やクラスメートにも恵まれ、楽しい学校生活を1年半過ごすことができました。
友達の家に遊びに行ったり、テストで良い点を取ったり、学校行事に熱心に取り組んだり。
1年生の時に叶わなかったものが、たくさん叶いました。
しかし引っ越しはしなかったので、以前在籍していた(いじめ被害に遭っていた)学校の生徒と鉢合わせすることも。その可能性には常に怯えていたし、実際に同級生から絡まれる日もありました。
また、今思えば、もう少し回復の期間を取ってから転校したほうが良かったかもしれません。学校に戻るモチベーションが高まらないまま手続きだけが進んでいったので、特に最初の数週間は心理的負荷がとても高く、毎日疲弊しきるような日々でした。
転校したからといってすべての問題が解決できるわけではありません。
今と別の世界に行けるわけではないから、自分の足で歩いていかなければならないことは変わらないのです。
それでも、わたしは胸を張って言えます。
転校してよかった。
あの時、新しい環境に飛び込むという選択をして、本当に良かった。
いじめがつらくて転校ってできるの?
いじめでは転校が認められないケースも
相当と認めるときは、保護者の申立てにより、その指定した小学校、中学校又は義務教育学校を変更することができる。
学校教育法施行令 第八条
転居せずとも、転校が認められるケースはあります。
しかし、基本的に「転校するには正当な理由が必要」なので、転居する以外で転校を希望する場合には、その要請が正当である(転校が認められるべき理由がある)ことを示さないといけません。
つまり、いじめが原因で転校したいのなら、まずは学校がそれを認めないといけないのです。
いじめでの転校を認めるということは、学校内でいじめが起きているのを認めるということ。
それに対する抵抗感や「問題を大きくしたくない」といった考えから、転校を認めないケースもあるのです。
ただし文科省からは、以下のような通知が出ています。
「いじめへの対応、通学の利便性などの地理的な理由、部活動等学校独自の活動等」については、文部科学省としては、単なる事例ではなく、どの市町村においても就学校の変更が認められてよい理由として示したものであること。
つまり、「どの地域の学校においても、いじめは転校の正当な理由になる」ということ。
学校側が転校を渋ったりいじめを認めなかったりする時でも、この通知を示すことで手続きが進みやすくなります。
(同様の通知の中で、「いじめられる児童生徒に対して就学校の変更を強いるような運用がなされることのないよう留意すること」とも書かれています。転校はあくまで保護者(子ども)の意思で選ばれるものであり、学校が強いていいものではないのです。)
校長先生と並行して、教育委員会に相談してみる
学校・校長先生とのやりとりがうまくいかない場合には、教育委員会に直接相談するのも方法のひとつです。
学校と教育委員会双方に「転校したい」という意思を伝えることが大切です。
最終的には「転居」も選択肢のひとつ
通知などを示してもなかなか対応してもらえない場合には、転居してしまうのもひとつ。
転居による転校は必ず認められるので、手続きが滞るなんてこともありません。
ただ、転居による環境の変化は少なからず心に負担をかけますし、経済的な負担もあります。
「最終的には引っ越せばいいんだから」と気持ちに余裕をもって、学校や教育委員会と話し合いを進めていくのが良いでしょう。
転校する時の手続きについて
実際に転校する際の手続きは、公立と私立でも大きく異なります。
詳しくは下記のページにまとめてありますので、具体的な手続き方法を知りたい方はぜひご参照ください。
いじめによる転校は「逃げ」ではなく「選択」
いじめによる転校は、「逃げ」の選択ではありません。
自分で自分の過ごす環境を「選択」しているに過ぎないのです。
だから、あなたは自分に合う環境を選ぼうと、自ら未来を掴み取ろうとしているのだと、そう自信を持ってほしい。胸を張って生きてほしい、と思っています。
転校した後にも、苦しいことはあるかもしれません。転校せずとも事態を好転させる方法はあるでしょう。
大切なのは、あなたが、あなた自身の意思で選ぶことです。掴み取ることです。
その先の選択ならば、どんなものであろうと、わたしたちはあなたを応援します。
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