受付終了
一緒にお話したい

自分の知らない概念の世界
visibility321 edit2025.06.16
今、バイトしているのは接客系のお店で、元々学生時代に長くやっていた業種だったし、接客自体は楽しかった記憶があったから、選んだ。
基本的には明るく振る舞いたい。そういう思いで、社会復帰できた気持ちになって楽しくやっていると思っていました。
面談をした社員さんから
「○○さんの中には接客する上で大切にしているポリシーがあって、とても一生懸命にやっている姿は印象的です。素敵な接客だなと感じるのですが、この店で長く勤めているベテランのパートさん達にとっては、それが関わりにくい原因になっているようです」
と言われました。
「あまりにも一生懸命だし素直な気持ちで働いているがゆえに、ベテランさん達はあなたのことを「これは間違えてるよ」と注意しづらい、と聞きました」
「丁寧で明るい接客はお客さんにとって好印象なのですが、ベテランさん達にとっては微妙な印象になっているようです。お客さんに対してそんなに腰を低くしなくていいのに、と。結果として○○さんのレジは混みやすいし、マルチタスクが消化されていない分を、他の業務をしたくてもフォローに回らざるを得なくてやりにくい、と思われてしまっているようです」
「どんなに混んでいても頑なに変えない接客スタイルと、出禁寸前の迷惑客にまで良い顔をする態度に「プライド高さ」を感じてしまうようで。ベテランさん達的にはもっと淡々とやって欲しいのになぁ、丁寧にやってる割にミスも多いし困るなぁ、という印象を持たれています」
「“他の人の接客は雑だけど、私だけはちゃんとやってますよ”感が滲み出ていて、接しづらく、不評というか微妙な印象…とのことです」
言われた一言一句、自分の中の概念に無いものでした。
他のパートさん達の接客を雑だと思ったこともないし、ただただ目の前の仕事を必死にやっているつもりでした。
確かに不器用なのでマルチタスクは苦手な方で、一つ一つ確実に仕事をすることに重きを置いていました。最近少しずつ二つの仕事を同時進行ができるようになってきたな、という自己印象でやっていました。
接客をする上で、確かにポリシーはありました。
「自分の都合をお客さんに見せない」
「お客さんを不安に思わせる接客はしない」
学生時代、地元(いわゆる田舎のほのぼのした街)でバイトをしていた時、それで上手くやれて、社会の一員になれてた気がしていたその成功体験の中でしか、振る舞えない。
今は都会の方に出てきて、のんびりやっていられない空気の中でもあるのに、頑なにそのスタイルを脱却できないせいで、こんな風に他の方に思わせてしまっているなんて、と衝撃的でした。
お店にも事情はある、という話も聞きました。
以前、フレンドリーな接客をしていた従業員がお客さんに気に入られて、ストーカー被害に発展したことがあるらしく。
だから、あまりお客さんと親しくなるのは良くない、と。
(元々のママ友繋がりや身内の買い物は仕方無いけれど)
私の中では、今の接客スタイルを少しでも崩したら、お客さんに不遜な態度を取ってしまいそうになるのが怖くて、変えられない。
素の私はめちゃくちゃおどおどしてるし暗いし、こんな店員から接客されるのは嫌だと思われないように、明るく振る舞うのがいいと思ってやっていた。
その振る舞いすべてが「一生懸命で喜怒哀楽も全部顔に出るから、周りは申し訳なくて注意ができない」という結果に繋がっているなんて。
「丁寧なのはいいことですが、もう少しスピーディに、とか、そういうことでいいと思うんです。まだ始めて半年足らずですし、ブランクある中でやっていただいてるので無理はしなくてもこれからゆっくり変わっていただけたら。他のパートさんからそういう話を聞いて心配になって、面談の時間を作らせてもらいました」
社員さんも、パートさん達もみんな優しくて、
「あの人みたいにサクサク仕事できるようになりたい」
「○○さんの接客の心遣い、参考になる」
って思いながらバイトしてたけど、それだけでどうにかなる世界ではありませんでした。
やっぱり、自分のことしか考えられていない。
この話を聞いて、今後どうやって働いていったらいいのか分からなくなってしまって。
ただ、少しでも社会の一員らしくなりたかった。
極端に変えることはないって分かってるんですけど、加減が分からない結果極端な捉え方、極端な変え方をしてしまう。
どうしたら、ちゃんと社会の一員になれるのでしょうか。
- ココトモ「交換日記」を書いて繋がろう♪
-
今日の出来事、気持ち、頑張ったことをみんなでシェアする『交換日記』ができました。 自分の日記を書いたり、他の人の日記にコメント&フォローしたりすることで交流を深めることができます♪
交換日記はこちら