『歴史フォーカス 其の参』

黒死病

中世ヨーロッパで猛威を奮った感染症ペスト、感染した人の皮膚が黒ずみ亡くなる事から別名を黒死病と呼ばれていました。

現代では抗生物質のおかげで治療ができる病気ですが、その原因が解っていなかった中世では当時のヨーロッパの人口の3分の1から3分の2が失われたといわれています。

主な感染原因としてペスト菌を持つノミがネズミに不着して、ネズミと共に移動、伝播して人へと感染してしまうという説が現在では一般的です。

今より医学も公衆衛生も発達していない当時、その原因も解らずになす術なくペストで亡くなる人達、その現実を目の当たりにして残された人々は次は自分の番かもと恐怖した事は想像に難しくはなく、実際恐怖に駆られた人々はユダヤ人が井戸に毒を入れたのを見たとパニックになりユダヤ人を殺害したといいます。

さらに恐怖から逃れる為に自分の住む街を捨て遠くの街へ逃れようとする者もいましたが、それは既にペストに感染した人が新たに感染者を増やす事にしかなりませんでした。

感染症の前ではみな等しく

当時の書物の中にはペストが猛威を奮っている状況をこう書いています。

この病気の前では身分の高い低い、金持ちだろうと貧困の者だろうと等しく死を待つだけだったとあります。

この事は今の現代でまだ治まりを見せないコロナウイルスに対しても言える事だし、感染症が人の平等を示している事は何とも皮肉な話しだとなと思ってしまいました。

 

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