歴史を学ぶということ。
edit2015.08.09 1,429
こんばんは。お久しぶりです。
20歳の大学3年生、れいかです☆
今日は久しぶりのブログで「歴史」について書いてみました。
義務教育での「歴史」
義務教育で必修科目となっている社会科では、歴史・地理・公民の3つをそれぞれ学びます。
歴史では古代から現在まで、日本のこと、世界の歴史を学びます。
地理は、地図を使ったりし、世界中の地理を学びます。
公民では、主に日本の政治や法律といった社会の仕組みを学びます。
私はこの社会科の3つの分野はそれぞれとても大切だと思っています。
その中でも、歴史の重要性をぜひ、皆さんに伝えたいです。
わたしの思う「歴史」
私は大学生なのですが、アルバイトで家庭教師をしています。
中学3年生の女の子を去年からみているのですが、社会の歴史を教えていた時のことです。
その日は、1930年〜あたりの歴史の勉強をしていました。
その時の歴史と言えば…ナチスによるユダヤ人大量虐殺、ホロコーストです。
私はホロコーストの説明をしました。教科書の写真、資料を見せつつ、あまりにも悲しい悲劇を紹介しました。
次の授業の日、ホロコーストの問題を出したのですが、
ホロコーストを行ったナチスはどこの国であったか?
という問いに、その子はサッと「ドイツ」と答えられないのです。
学校で習った、マッカーサーとヒトラーが、ごちゃまぜになってしまうのです。
本当にその歴史を理解しようと思っていたら、ヒトラー率いるナチスが、ユダヤ人を迫害し、その中でもアウシュビッツでは酷い虐殺が行われた…ということは覚えようと思っていなくとも、覚えられるはずです。
…しかし、中学生にとっての社会ましてや歴史はただの「暗記科目」に過ぎないのです。
もちろんテストの時はしっかり暗記をするのですが、それではキチンとした「知識」は身についてないのです。
学校でどんな風に教えられたのか知りませんが、中学生であっても、人として戦争や虐殺のことは知っていなければならないと、私は思います。
そりゃあ○世紀の中国の皇帝は誰であったか、まで覚えろとは言いません。
でも、現在に至るまでの大きな歴史上の出来事を、私たちは理解するべきです。なぜ起こってしまったのか、なにが起こったのか…
ホロコースト、戦争、原爆…歴史をキチンと学ぶことは判断力を身につけることに繋がります。
「政治」と「歴史」
政治で今、安保法のことや基地問題のことやら問題になっていますが、それらは他人事ではありません。
公職選挙法改正によって、選挙に参加出来る年齢は満18歳以上に引き下げられました。
10代の相談者さんが多いココトモですが、選挙に参加出来る年齢の方も多いかと思います。
政治や社会参加する事は私たちの権利です。
皆さんは国民の三大義務を知っていますか?
1.保護する子女に普通教育を受けさせる義務
2.勤労の義務
3.納税の義務 です。
その義務を果たす代わりに、私たちは様々な権利を与えられています。
その1つが政治への参加、社会参加です。
でも、せっかく権利を持っているのに、使わなかったり、使い方が分からなかったり、正しい使い方が分からなかったりするのは、勿体無いですよね?
みんなが政治に無関心になったら、どうでしょう?
選挙に誰も行かなくなったら、どうなるでしょうか?
適当に選挙するようになったら、どうなるでしょう?
私はいつかそうなってしまいそうで、とても怖いです。
全員がそうなる事は無くとも、政治に無関心な人が増えることはあると思うんです。
そういう人たちが大人になって子供が生まれたら、その子供はもっと政治に無関心になるでしょう。
そういう事がかつて過去に起こったから、ホロコーストという大惨事が起こったのです。
カリスマ性溢れるヒトラーの事を、皆正しいと、思ったのです。ユダヤ人は人間ではないと、本気で思ってしまったのです。
もちろん、異議を唱える人もいました。しかし、少数でした。そのため、異議を唱える人達は批判され、その声は届かなくなっていきました。
気付いたら、多くの命が失われていたんです。
生きたくても生きれない人がいました。
明日が来るかどうか、みんな、毎日不安でした。
伝えたいこと
大切なことは
大切なことは、
誰かがやるだろう、とか
私には関係ない、とか
思わない事です。
私は家庭教師先の子に、5教科を教えています。
こんな事を言っていますが、社会ばかりムキになって教える事はできません。
家庭教師として、という事はもちろんの事、数学も理科も英語も国語も、生きていく上で大切なものだということを、知っているからです。すべて理由があるから、学んでいるのです。
ただ、歴史の勉強をする時、「暗記」のように覚えるだけになってしまわないように、気を付けています。
今回はホロコーストの話を出しましたが、戦争・原爆の話も、戦後70年の今、しっかりと理解し、自分で考えなくてはなりません。
真珠湾で起こったこと、広島・長崎で起こったこと、東京で起こったこと…どれも楽しい話ではありません。
他の科目のように、面白おかしく教えることはできません。教える時は複雑な心境になります。
しかし、それでも学ばなくては、教えなくては、いけません。
私は、歴史を学ぶことで、その知識を判断力や思考力に活かすことが出来ると考えています。
歴史を学ぶことの大切さ
政治と宗教の話はするな、という言葉がある通り、あまり話すべきではありませんが…
生徒の子が、学校で 安保法で大人になったら徴兵されるからダルい と男の子たちが話してるのを聞きました。本当ですか?
と聞いてきた時には背筋が凍りました。
時事問題も指導範囲ですので、政治の話もしますが、教師は中立的でなくてはいけません。
だからこそ、私はその子に知識を与えるところまでしか、出来ません。
ニュースや人の話を聞いた時には、自分で判断してもらわなくてはいけません。
安保法とは何かという事を教える事はできても、それが正しいかどうか考えるのは、本人なのです。
何が正しいくて、何が本当なのか、自分で考えて、判断すること。
生きてゆく中でその判断力は必要不可欠なのです。
その判断力を高めるヒントに、「歴史」はなってくれるでしょう。
そしてその判断力は、政治や社会面だけでなく、他の分野でも必ず役立ちます。
人として生きてゆく中で、どうしても学は必要となります。
それは教科書の内容を暗記して、テストで良い点数を取るという学ではありません。
受験で良い学校に受かるという学でもありません。
もっともっと大切なものなのです。
最後に…
皆さんは杉原千畝さんという人を知っていますか?
普通の人では成し遂げられないような事を成し遂げた人です。
多くのユダヤ人が、彼に救われました。
興味が出た人はぜひ調べてみてくださいね。
10代前半の人も多いですが、中学で習う範囲の歴史というものは中学生でも十分に理解出来る内容です。それは、暗記としてではなく、知識として、理解出来る、という意味です。
学校で習ったことは何も役に立たなかった、という言葉も時々聞きますが、それは習ったことをただ暗記していただけだからです。それは本来の「勉強」ではありません。
数学は論理的思考を鍛えてくれます、国語は日本人として豊かに生きる力を与えてくれます、英語は他の国の人を理解する力を与えてくれます、理科は身の回りの様々な現象の理由を教えてくれます。
そして社会は…私たちが社会で生きていくために必要な力を与えてくれるでしょう。
心の話、恋愛の話、友達の話も良いけれど、たまにはこんなブログを書いてみました。
若い人が多いココトモだからこそ、伝えたかったことです。
れいか
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