ただ話を聞いてほしい
20代前半 女性

忘れたいのに忘れさせてくれない人

visibility22 chat0 personちぃ edit2025.09.05

私は中学生の時、忘れられない恋をしました。
3年間同じ部活で時間を共にし、3年生の時には同じクラスになる事も出来てかけがえの無い思い出を沢山作る事が出来ました。中学の卒業を控えた数日前に思い切って彼に想いを告げましたが彼は自分に私は勿体ないよだったり、きっともっと私にはいい人を見つけられるから...と言ってYesでは無い事は勿論ですがNoとも言えないような言葉しかくれませんでした。彼は自己肯定感が低かったと言う事は覚えていますがそんな彼の言葉が今も彼を忘れられない理由なのでは無いかとも思っています。

高校に進学後は彼と会う事が出来ないながらもその想いをずっと胸に燻らせながら日々を過ごし...成人式で会えたならもう一度想いを伝えようと言う気持ちを持ち続けながら、遂にその日を迎えました。会場の中、彼の姿を探してもその姿は見付けられず...彼と仲の良かった記憶のある男子の話に耳を傾けた時にその日の会場に彼がいないと知りました。この時、15歳からの20歳までの5年間の彼への忘れられない恋心はここで終わらせるべきなのだと思って、一度は彼を考えない日々が始まりました。
成人式から半年も経つ頃には大学のゼミでの交友関係も広がっていて、そんな中でほんの少し気になる人が出来たりもしていて......そんな頃です。都内の学校から自宅のある地元へと帰っている電車の中で...どんな神様の悪戯なのか彼と本当に偶然の再会をしました。座席に座ってスマホに目を向けている事が殆どである車内でふと視線を上げた時...そこまで人の多くない反対側の座席に座っている彼を見付けてしまいました。6年間その姿を一度も見ていなかったのに...彼が彼である事を間違いないんだと思いながらも声を掛ける勇気はありませんでした。それなのに...彼も私に気付いてくれていてあの頃に呼んでくれていた呼び方で私に声を掛けて来てくれたものだから、私も反射的に彼をあの頃に読んでいた呼び方で呼んでいました。この時ほど神様がチャンスを与えてくれているんだろうなと思った事はありませんが...意気地無しの私は彼に今の連絡先を聞くことも出来ず、私が降りる1つ前の駅で降車した彼を見送る事しか出来ませんでした。
次に彼と再会を果たしたのは...1次試験教養テストの就職試験会場でした。試験会場内で試験番号で割り振られた席に向かう際に緩やかな坂になった階段を上っていた時、既に席に付いていた彼と目が合ってお互いに「あっ...!」と声を上げていました。中学卒業から1年前の再会まで6年間も会うことが出来なかったというのに2年続けて偶然の再会を出来た事に堪らなく気持ちが昂ってしまい試験はいい結果を残す事は出来ませんでしたが...短い間とは言え、再び彼と言葉を交わせた事が本当に幸せでした。この時ばかりは試験会場に車で行ったことを未だに後悔しています。交通機関を選んでそこに向かっていれば...もっと長く彼と時間を過ごせたのにと今でも思います。意気地無しでごめんなさい。この時も私は彼に想いを伝えるどころか連絡先を聞く事も出来ていないのです。

そこから今日まで彼とは会えていません。
しかし、今年に社会人2年目で入った会社で新卒でそこに入社していた中高が同じだった友人と再会した際...同じ会社に勤めている中高の知り合いを教えてもらっていた時───友人が告げた名前の中に彼の名前がありました。部署も教えてもらって、もしかしたら今度こそ再会出来るのだと僅かながらも期待をしていましたが......私と友人の話を聞いていた上司に当たる人が彼は今年から同じグループ内の別の会社の方に移動になったのだと聞かされました。流石にがっかりはしたものの...彼も同じ会社の元で働いているのだから何時かは会えるのかもしれないと思いながら、私は毎日を過ごしています。

彼の声も表情も少しずつぼんやりとしてしまっていて、忘れてしまいそうになる時がありますが...そんな時には決まって彼の夢を見ます。夢の中にいる時には確かに彼を彼として捉えているはずなのに目を覚ますとやっぱり彼の声や姿はぼんやりと霞んでしまいます。忘れたいと思う事は何度もありますが...偶然やそれらの夢が彼を忘れさせてくれません。彼を想うようになった14歳のあの日から10年が経っても静かに燃え続ける恋心が苦しくもあり、これだけ長く人を想い続けられる自分の一途さにもいい加減にして欲しいと思いながら......多分、私は彼をこれからも好きでいるんだろうなと思います。


長い文章にお付き合い下さりありがとうございます。
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