ココトモメンバーおすすめ、ちょっと心が軽くなるかもしれない本8冊。
visibility1,948 edit2015.09.16
皆さまこんにちは☆鷹れんです(*´`)
今日は、ココトモ通信の「今週の一冊!おすすめ本紹介。」コーナーに掲載された本たちを、改めてご紹介させていただきます☆
ココトモのメンバーたちが贈る、おすすめの本紹介。お気に入りの一冊が見つかったら嬉しいです♡
それでは早速いってみましょう☆
8冊の、ココトモメンバーおすすめの本たち
ゾノさんオススメ!『海辺のカフカ』著:村上春樹
映画でも本でも音楽でも、
自分のなにかに触れて心が揺れるのを感じるときがあります。
それはある人にとっては何も感じないものかもしれないけれど、
ある人にとってはときにすごく特別な感情を沸かせてくれることだったり。
人によって心が揺れるものが違うのってすごくステキなことだなって思うし、
ちょうど自分の心と重なって自然と涙が溢れてしまうような体験ってすごく感動的。
何かに感動するとき、その作品に感動するのはもちろん、
自分の中に眠っていて引き出された感性との出会いに感動しちゃう、
まぁかなり大げさな表現かもしれないけど僕はそんなふうにいつも思います。
今回紹介させて頂く作品は、
僕がまだ前を向けずに苦しんでいたときに出会い、
当時の自分が求めている感性を引き出してくれたような小説でした。
○『海辺のカフカ』(作:村上春樹)
この本の主人公である15歳の少年カフカは、
葛藤しながらも弱い自分と向き合い、起こる出来事を1つ1つ受け入れていきます。
決して最後まで完璧な人間になるわけじゃないけれど、
その葛藤こそが人の心だから、当時の僕はそこに自分を重ねて読んでいました。
とても心に残っている一節があるので、是非紹介させてください^^
女性「あなたはきっと強くなりたいのね。」
僕「強くならないと生き残っていけないんです。とくに僕の場合には。」
女性「あなたはひとりぼっちだから」
僕「誰も助けてはくれない。少なくともこれまでは誰も助けてはくれなかった。だから自分の力でやっていくしかなかった。そのためには強くなることが必要です。はぐれたカラスと同じです。だから僕は自分にカフカという名前をつけた。カフカというのはチェコ語でカラスのことです。」
「ふうん」と彼女は少し感心したように言う。「それで、あなたはカラスなのね。」
「そうです」と僕は言う。
女性「でもそういう生き方にもやはり限界があるんじゃないかしら。強さを壁にしてそこに自分を囲い込むことはできない。強さというのは、より強いものによって破られるものなのね。原理的に。」
僕「強さそのものがモラルになってしまうから」
女性は微笑む。「あなたはとてもわかりがいいのね」
僕は言う。
「僕が求めているのは、僕が求めている強さというのは、勝ったり負けたりする強さじゃないんです。外からの力をはねつけるための壁が欲しいわけでもない。僕が欲しいのは外からやってくる力を受けて、それに耐えるための強さです。不公平さや不運や悲しみや誤解や無理解―――そういうものごとに静かに耐えていくための強さです。」「それはたぶん、手に入れるのがいちばんむずかしい種類の強さでしょうね。」
「知っています。」
※本文より抜粋
○ゾノさんより一言☆
もし興味沸いてくれた方がいたら読んでみてほしいです^^
また、皆さんのおすすめも教えてくださーいっ☆
ぽちころさんオススメ!『がまくんとかえるくん ふたりはともだち』著:アーノルド・ローベル
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
とにかく、ほんわかしたい時にオススメです。
○本を読んだ感想&おすすめポイント
私は小さい頃、耳が聴こえなくて、その代わりに本はたーくさん読みました。
中でも夢中になったのが、この本。
私は動物とお話できたらいいな、とか、ぬいぐるみが動いたらいいのにな、と思っていたので、ちょっとおっちょこちょいながまくん、しっかり者のかえるくんが2人で仲良く暮らしているのに憧れていました。
絵も可愛くて、2人で自転車に乗ったり(法律違反…)とにかく、どうにかこうにか助け合っているのが可愛くて。私も、妹とそんな関係になれたらなって思って、理想の仲良し像として読んでいました。
今では目を通すことはないけれど「”ともだち”ってこういうこと」って教えてくれた本です。
えほんなので、活字にがてーという方にもおすすめです(^_^)
あかねさんオススメ!『その日の前に』著:重松清
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
大切な人を失ってしまった人・感動したい人
○おすすめポイント
重松清さんの有名な物語なので、知ってる人も多いかもしれませんね。
飾りすぎないリアルな描写がオススメポイントです。
奥さんをガンで亡くしてしまう旦那さんと、その子供たちの心境を、時系列順で追っていく話になっています。
○本を読んで感じたこと
読んだのは小・中学生くらいだったので、はっきりとは覚えていませんが…w
どんな悲惨なことが起ころうと、世界は進み続けるし、もう二度と立ち直れない、と思ってもまた笑える日がやってくるし…
辛いことを乗り越えようとする人間の本能を感じるお話でした。
みなさんオススメ!『心配事の9割は起こらない』著:枡野俊明
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
毎日不安で不安でたまらない人
○おすすめポイント
著者が、僧侶にして、大学教授、庭園デザイナーとしても活躍する方なので、日本古来に伝わる仏教の考え方をもとに、やさしく人生のコツについて考えてくれます。
○本を読んで感じたこと
本の中には、「人と比べない」「今に集中する」「インターネットとかでいらない情報を取り入れない」と書いてありました。
私にぴったりで、つい、人と比べたり、過去を振り返ったり、インターネットでいらない情報を見て不安になったりするので、私も改善して行きたいと思いました。
いだっちさんオススメ!『陰日向に咲く』著:劇団ひとり
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
今より少し前向きになりたい人
○おすすめポイント
一人芝居が魅力の劇団ひとりの小説デビュー作です。普通に暮らしている、普通に不器用な登場人物たちを群像劇風に描いた作品です。
売れないアイドルを応援する青年、ホームレスに憧れる会社員、老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラーなどなど。それぞれの登場人物が不器用さや迷いや妬みを少しずつ持っていて、そこから少しずつ解放されていく様子が心地良いです。
○本を読んで感じたこと
10年近く前に読みましたが、登場人物たちの気持ちにとても共感したのを覚えています。僕はその当時、とてもネガティブ思考だったのですが、同じようにネガティブ思考の登場人物たちが少しずつふっきれてポジティブになっていくのに引きずられ、僕も少しポジティブになれたように思います。
劇団ひとりは、人間観察を得意としていますが、外見を見るだけでなく、内面についても見ようとしているんだなぁと感じます。そして、とっても優しいことを考えてるんだなぁと、この本を読んで感じました。少しだけ屈折した優しさではあるけれど、そんな優しさに触れて、今より少し前向きになりたい方へオススメです☆
○その他、いだっちオススメの本たち
こたっちゃんさんオススメ!『恋は雨上がりのように』著:眉月じゅん
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
対人関係に疲れた人
○おすすめポイント
ピュア。透明な果実をぎゅっと絞ったような、純粋さ!
【紹介】
橘あきら17歳。高校2年生。
感情表現が不器用な彼女が、密かに思いを寄せる相手はバイト先のファミレス店長・近藤正巳45歳。
青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点に差し掛かった彼が織りなす小さな恋のものがたり、開幕。
(単行本裏表紙より)
○本を読んで感じたこと
最近友人に紹介されて読んだものです。
読んで、どーん!うひゃあ!直撃を受けました。(ハートに)
恋愛モノはやっぱり直球ストレートが一番だと思います。
このマンガ、読んでる感じが心地いいんです。
作品に漂う空気感とか、少し古臭い絵のタッチとか、登場人物の素朴な表情とか、それがすごくいい。
そして、橘あきらの純粋な気持ちが、こう、胸に来て。おっさんの人生を諦めている感じが、また、ああって、わかるんですよ。その二つのこころのせめぎ合いが、ね。
すっごく綺麗な作品でね、うん。おススメなんですよー。みんな読んで読んで。
早く三巻でないかなぁ(  ̄ - ̄)
(こたっちゃんー!三巻出てるよー!By鷹れん)
鷹れんオススメ!『レインツリーの国』著:有川浩
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
自分のコンプレックス/まわりとのギャップに悩んでいる人
○おすすめポイント
あえて、本の内容については知識ゼロの状態で読んでほしいです。初めて読んだときと、再読したときで、本の感想がガラリと変わる本です。
『図書館戦争』シリーズの中のひとつ『図書館内乱』と少しリンクしているので、それも合わせて読んでいただくと、より楽しめるかと思います。
ストレートな表現で、でも微妙な心の機微を感じ取らせてくれる本なので、「小説読まないなぁ」「活字に馴染みがないなぁ」という方でも読みやすいかと思います(*´`)
○本を読んで感じたこと
人は誰しもコンプレックスがあって、悩みがあって、いろんなものを抱えているのではないでしょうか。
そのことで、理解されない、やるせない想いを感じることもあるかもしれません。
そんなときに、素のままのぶつけるんじゃなくて、一歩歩み寄ること、相手の心に想いを馳せることが、大切なんだと思います。
そんな、単純で、素直で、当たり前で、でもとびっきり難しい。そんなことを、教えるでもなく、授けるでもなく、やわらかく、でもしっかりと、伝えてくれるお話です。
著者・有川浩さんもあとがきの中で綴っていますが、これは「恋の話」です。ただ、ちょっとした歩み寄りが、お互いに必要なだけの。それ以下でも、それ以上でもありません。
鷹れんオススメPart2!『クジラの彼』著:有川浩
○どんな気分の人に読んでもらいたい?
恋愛したい人♡
○おすすめポイント
あぁ最近恋してないなぁ…前より好きな人ができにくくなったなぁ…あの青春が、懐かしい…。なんていう方にオススメの一冊です。
とにかく甘い! 生クリームたっぷりのショートケーキより甘い!笑
読んでる途中は恥ずかしくって、笑えて、ほろりと泣けて。読み終わった後は恋がしたくなります。
○本を読んで感じたこと
自衛隊、というちょっと身近じゃないように思える存在が、自分たちと同じなんだなって思えます。でも、違うんだなーとも思います。
何が…かは、是非中身を読んでみてからお話しましょう(o^^o)
さいごに
以上8冊、いかがでしたでしょうか?
「読んでみたいな」「ちょっと好きかも」なんて本が1冊でも見つかったら嬉しいです。
本は、いろいろなパワーを持っています。魔法使いとでもいいましょうか。
私は、幼稚園生か小学校低学年くらいのときに、クリスマスプレゼントで手作りの絵本を貰ったことがあります。
主人公は私。ある冬の日、庭先で小さなテディベアの坊やを拾います。お風呂にいれ、きれいにした後は、ご飯のときも寝るときも一緒。
お風呂にはいるときは濡れてしまうから洗濯機の上にしいたタオルの上で休憩してもらって、ブランコに一緒に乗って落としてしまったこともありました。
細かいストーリーは忘れてしまったけれど、テディベアはサンタさんの家族で、三人でソリに乗り、子どもたちに希望や夢をプレゼントするお話でした。
初めてそれを読んだ私は、わんわんと泣いたそうです。
ストーリーや、サンタさんの顔、テディベアの名前はもう記憶の彼方だけれど、当時感じたあったかくてやさしい気持ちは、今でも心に残っています。
それはきっと「本の魔法」。心に、希望や、あたたかみや、切なさや、やるせない気持ちや、なんとも言えない達成感……様々なものを届けてくれるのです。
本の中身は忘れてしまっても、タイトルさえ思い出せなくても。その魔法は、ずーっと心の奥底で輝きつづけるはず。
全ての本の魔法が全ての人に届くわけではないかもしれないけれど、いつか、このブログを読んでくださっているあなたにも、この幸せな魔法がかかりますように。
…なんて、かっこつけすぎましたかね。笑
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
オススメの一冊がありましたら、是非教えてくださいね(*´`)♡
以上、ココトモライターチームでもあり読書サークル部長でもある鷹れんでした☆
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