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10代後半 女性

父が脳死状態になりました。

visibility394 chat2 personべべ edit2024.12.01

 先日、父が自宅の階段から落下し顔面を強打、おそらくは猫脱走防止用の鉄柵のようなものにぶつかり頭部損傷し心肺停止状態が約30分続いたのもあり回復することなく法的な脳死ではありませんが、脳波が確認できませんでした。1か月ほど前に母が脳内出血で倒れ、現在リハビリ入院中で姉は遠方の大学に通っているため当時自宅にいたのは私と、一応同じ屋根の下で暮らしていますが玄関も違いますしあまり関わることのない母方の祖父のみでした。階段から落下した父を発見したのは私。救急車に連絡したのも私。心臓マッサージを指示され救急車が到着するまで心臓マッサージを行っていたのも私でした。
 あの日のことに関して後悔はありません。あの日父が落下した音を何か物が落ちたのかなと思った程度だったのでもし仮に物音の原因を確認することが遅れていたら後悔していたと思います。ですが、物音が聞こえてすぐに階段へ確認しに行きましたし、救急車への連絡も遅くありませんでした。冷静とは言えませんでしたが、状況説明はできましたし素人なりに心臓マッサージも行いました。自分にできる精一杯はやったと思います。ただ、自分の無力さを知りました。スピーカー状態にしたスマホに心臓マッサージを続けながら「これで合ってますか」と問い続ける事しかできない。自分にできることはあまりにもありませんでした。
 大きな音が鳴りましたが、祖父は全く気が付いていなかったようです。夜間のことで寝入っていたのもあります。救急車のサイレンでようやく目を覚ましたものの、老人が多く住んでおりよく救急車が来る土地柄まさかうちだとは思いもしなかったと話していました。はっきりと目を覚ましたのは私が祖父に助けを求めに行ったからでした。あの瞬間の物音に気付かなかったと話していたことが私の中で引っかかっていて、怖いです。今は姉が帰省していますが、いずれ私はひとりになります。元々私も足を滑らして階段を落ちる、落ちかけるといったことが多いためもし私が父のようになっても助けてくれる人がいません。そして、発見も遅れるはずですし見つかった頃には死んでいると思います。私までと思えば怖いです。今はヘルメットをかぶって階段を上り下りしています。
 父は臓器提供することに決まりました。提供できるものはすべて提供します。母や父の姉や父の母は、父の現状はまだ寿命が尽きていないものととらえているようです。私の姉は何を考えているのかあまり話さないのでよくわかりません。臓器提供には賛成的ではあるものの今行われている治療をやめることに抵抗があるという意見が多くみられました。母の弟は効率厨のようなところがあり、父の現状は延命であるという認識のようです。それは父との縁が他の人と比べて希薄であるからこそという部分もあると思います。
 ですが、実は私も叔父と同じ意見なんです。私は父を発見し、大量出血しているところも見ましたしその血を片づけたのも私です。何より、私はこの手で父を心臓マッサージしました。だから、どこかで父はもうだめだと思っていました。おそらくは誰よりも早く覚悟を決めたのは私だったのだと思います。発見した時の心情は「これ死ぬやつや」という漠然とした父の命が尽きようとしていることへの絶望です。搬送されたその日に私、祖父、未成年である私と80を超えている祖父とでは不安だったため駆け付けてくれた叔父とで医師から聞いた説明はざっくり言えば回復は厳しいということ、父はアドレナリンを投与し無理やり心臓を動かしている状態であるということでした。その時点で私の中で父の寿命は尽きたのだと思います。頭の損傷、回復は厳しい。それすなわち脳死であったり植物状態になるということ。薬で無理に心臓を動かしているなら薬の投与をやめれば父は死ぬ。そのようなことを考えました。現代医療技術で無理やり生きている父の命は天の導きに従っているでしょうか。私はそうは思えませんでした。母たちは今なお生きている(天はまだ父を生かそうと導いている)と思っていますが、私はどこか冷めた目で見ています。もちろん管につながった父を見てショックでないはずはありません。ですが、毎回父を見るたびここまでして生かす必要はあるのか?と過ります。あの日、倒れている父を見つけ心臓マッサージを行った私と「父が階段から落ちて危篤です」と知らされただけの人とは感覚が違うのでしょう。隔たりを感じます。
 心肺停止をしたため、自宅に警察が来たり警察署に向かってポリグラフ検査を行ったり、発見者が私しかいませんから何度もあの日のことを話しました。私の精神を心配する母には大丈夫だと言っていますが、なんとなく疲れてきた気がします。
 発見者が私のみなのでひとりで抱え続けることが疲れました。誰かに話してよくなるものでもないのだと思います。どれだけ口で説明しても伝わりませんから。あの現場の惨状も出血量も発見した衝撃や絶望も結局実際に体験しないと分からない。廊下の電気が消えていたため薄暗い空間、血が流れる音、広がる血だまり。全てが頭にこびりついていて離れません。トラウマなのか、薄暗い廊下が怖くなってしまいました。誰に話しても解決するわけではないと分かっているのに書き込みました。
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コメント一覧

  • refresh約8ヶ月前
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