「依存する」とはどういうことか

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近況報告

こんばんは。わしゅーです。みなさま、お元気でお過ごしでしょうか?

突然ですが、みなさんは「きのこの山」と「たけのこの里」はどちらが好きでしょうか?

わしゅーは、チョコレートが大好物なので、どちらも好き、、なはずなんですが、どちらかを選ぶと、かならず「たけのこの里」を選んでしまいます。

もう40代に入って、腹周りのサイズも気になるところですが、、どうも依存性があるらしく、開けるとどうしても、全部食べてしまうんですね。。

会社の近くのドラッグストアで、「たけのこの里」がセールで売っていると、ほとんどテロではないかと思ってしまいます。。先日は2つ買ってしまいました。

「依存」って何?

さて、「○○に依存している」というお悩みを抱えた方は、多いですよね。わしゅーの父も、アルコール依存症を患っていました。

「依存」とはなんでしょうか。ネットの辞書で引くと、以下のような意味でした。

他に頼って存在、または生活すること。ー goo辞書

また、「依存症」は、以下のような意味でした。

ある物事に依存し、それがないと身体的・精神的な平常を保てなくなる状態。アルコール依存症のような物質に対するものと、インターネット依存症のように行為に対するもの、共依存のように人間関係に対するものがある。ー goo辞書

つまり、生活していくにあたって、ある物事 ー ①物質 ②行為 ③人間関係 ー がないと平常心を保てず、それに頼ってしまう状態ということですね。

Google Trendsでも調べてみました。やや右肩上がりの傾向が見てとれます。

Google Trends – 依存症

Google Trendsでは、関連キーワードを表示する機能もあります。それによると、

  • アルコール依存症
  • ギャンブル依存症
  • パチンコ依存症
  • セックス依存症
  • スマホ依存症
  • 買い物依存症
  • ゲーム依存症
  • 恋愛依存症

のようなキーワードが見えてきました。

トップは ①物質 の依存症ですが、2位以下は、①物質よりも、②行為 ③人間関係 の依存症が関心を持たれているようです。

人間の脳のしくみ

物質に対する依存症というのは、なんとなくイメージがしやすいです。アルコール依存症もそうですし、覚醒剤や麻薬のような、強い依存性のある物質は、人間を虜にしてしまいます。

しかし、なぜ人間は、行為や人間関係にも依存するのでしょうか。自らもアルコール依存症の経験をもつ、「デイリー・テレグラフ」誌のライターであるデイミアン=トンプソン氏は、著書の中で、「ドーパミン」という、人間の脳内にある神経伝達物質が関係している、という、最近の研究結果を紹介しています。

爽快なほどシンプルな用語で言いかえるとすれば、ドーパミンは「好き(嗜好、liking)」という衝動よりも「欲しい(希求、wanting)」という衝動のほうに深く関わっている・・

・・アメリカ国立衛生研究所のヴァレリー・ヴーン医師は、ドーパミン作動薬を投与された患者の調査を行った。その結果、そういった患者の13パーセントに、「ギャンブル、買い物、過食、性欲亢進を含む、さまざまな病的行動が見られた」という。

ー デイミアン・トンプソン “依存症ビジネス ー 「廃人」製造社会の真実”より引用

このような研究成果は、昨今広く受けいれられており、厚生労働省のホームページでも、依存症=ドーパミンがつくりだす脳の回路がひきおこすもので、人間の意思ではどうにもならない(意思は脳そのものにあるからです)、という見解が紹介されています。

厚生労働省 ー 依存症についてもっと知りたい方へ

「依存」しやすい状態

なぜ人間が「依存症」に陥るのか、ということはわかりました。しかし、世の中の多くの人は、依存症で苦しんでいるということはありません。依存症になりやすい人、なりにくい人、というのがいるようです。

デイミアン=トンプソンは、先に挙げた著書の中で、「食事」に依存の問題を抱えている人を誘惑する、特有の状況があることを紹介しています。

・・このような状況を表す頭字語がある。”止まれ”という意味の「HALT」だ。その中身は、空腹(Hungry)、怒り(Angry)、孤独(Lonely)、疲労(Tired)。こうした感情が2つ以上組み合わさると、甘いか、脂っこいか、塩からいフィックス(=依存させるもの)に手を出しやすい。これはファストフード専門店のあいだでは、よく知られていることだ。

ー デイミアン・トンプソン “依存症ビジネスー「廃人」製造社会の真実”より引用

氏が紹介しているこれらの状況は、過食に悩む人だけでなく、依存症を抱える多くの人に有益な示唆を与えていると思います。わしゅーの実感としても、ココトモに相談に来られる方で、「怒り」「孤独」「疲労」のうち2つ以上を感じておられる方は、とても多いです。

何かに依存しないために

多くの人を悩ませる「依存」は、『孤独な状況で、何かに対して怒り、しかしどうにもならなくて疲労してしまう』ような状況で、陥りやすい、と言えないでしょうか。

そうだとすれば、依存に陥らないために、生活のうえで何をしたらよいか、ということも見えてきます。つまり『理解者を見つけ、怒りをしずめ、疲労を回復する』ということです。

ココトモは、「友達として相談にのる」をコンセプトにしています。理解者を見つけるのにピッタリの場所です。理解者に話を聞いてもらうことで、怒りが収まり、それによって正常な食欲が回復し、良く眠れるようになれば、やがて疲労も回復していきます。

もちろん、重篤な状況の方は、一刻も早く専門の医院を受診すべきですが、ココトモにも、果たせる役割は、たくさんあるように思います。

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コメント一覧

全2件
  1. schedule2023.06.02

    うさぎ

    オバサン50ノ私も、孤独で、話し相手いなく、ギャンブルとタバコがやめられません
    使い過ぎないようにしてます。自分でもやんな
    るのでやめたいと思うのですが、まだ母の介護してるため、仕事見つからず、働きたいと思ってます。異性にも興味わかず、好きなことしてますが、駄目な自分が嫌になります。いい大人が恥ずかしいです。

  2. schedule2022.12.19

    000000059447

    幸い、依存はないけれど、苦悩はあります。

    ここで友達と話して怒りを沈め孤独を癒し疲労を回復することが出来るのであればこんなにすごいことは無いと思う。

    ここにコメントするだけでも大変助かっております、ありがとうございます。
    各ブログの冒頭の文章もとてもいいです。

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