「依存する」とはどういうことか
visibility1,707 edit2022.03.04
近況報告
こんばんは。わしゅーです。みなさま、お元気でお過ごしでしょうか?
突然ですが、みなさんは「きのこの山」と「たけのこの里」はどちらが好きでしょうか?
わしゅーは、チョコレートが大好物なので、どちらも好き、、なはずなんですが、どちらかを選ぶと、かならず「たけのこの里」を選んでしまいます。
もう40代に入って、腹周りのサイズも気になるところですが、、どうも依存性があるらしく、開けるとどうしても、全部食べてしまうんですね。。
会社の近くのドラッグストアで、「たけのこの里」がセールで売っていると、ほとんどテロではないかと思ってしまいます。。先日は2つ買ってしまいました。
「依存」って何?
さて、「○○に依存している」というお悩みを抱えた方は、多いですよね。わしゅーの父も、アルコール依存症を患っていました。
「依存」とはなんでしょうか。ネットの辞書で引くと、以下のような意味でした。
他に頼って存在、または生活すること。ー goo辞書
また、「依存症」は、以下のような意味でした。
ある物事に依存し、それがないと身体的・精神的な平常を保てなくなる状態。アルコール依存症のような物質に対するものと、インターネット依存症のように行為に対するもの、共依存のように人間関係に対するものがある。ー goo辞書
つまり、生活していくにあたって、ある物事 ー ①物質 ②行為 ③人間関係 ー がないと平常心を保てず、それに頼ってしまう状態ということですね。
Google Trendsでも調べてみました。やや右肩上がりの傾向が見てとれます。
Google Trendsでは、関連キーワードを表示する機能もあります。それによると、
- アルコール依存症
- ギャンブル依存症
- パチンコ依存症
- セックス依存症
- スマホ依存症
- 買い物依存症
- ゲーム依存症
- 恋愛依存症
のようなキーワードが見えてきました。
トップは ①物質 の依存症ですが、2位以下は、①物質よりも、②行為 ③人間関係 の依存症が関心を持たれているようです。
人間の脳のしくみ
物質に対する依存症というのは、なんとなくイメージがしやすいです。アルコール依存症もそうですし、覚醒剤や麻薬のような、強い依存性のある物質は、人間を虜にしてしまいます。
しかし、なぜ人間は、行為や人間関係にも依存するのでしょうか。自らもアルコール依存症の経験をもつ、「デイリー・テレグラフ」誌のライターであるデイミアン=トンプソン氏は、著書の中で、「ドーパミン」という、人間の脳内にある神経伝達物質が関係している、という、最近の研究結果を紹介しています。
爽快なほどシンプルな用語で言いかえるとすれば、ドーパミンは「好き(嗜好、liking)」という衝動よりも「欲しい(希求、wanting)」という衝動のほうに深く関わっている・・
・・アメリカ国立衛生研究所のヴァレリー・ヴーン医師は、ドーパミン作動薬を投与された患者の調査を行った。その結果、そういった患者の13パーセントに、「ギャンブル、買い物、過食、性欲亢進を含む、さまざまな病的行動が見られた」という。
ー デイミアン・トンプソン “依存症ビジネス ー 「廃人」製造社会の真実”より引用
このような研究成果は、昨今広く受けいれられており、厚生労働省のホームページでも、依存症=ドーパミンがつくりだす脳の回路がひきおこすもので、人間の意思ではどうにもならない(意思は脳そのものにあるからです)、という見解が紹介されています。
「依存」しやすい状態
なぜ人間が「依存症」に陥るのか、ということはわかりました。しかし、世の中の多くの人は、依存症で苦しんでいるということはありません。依存症になりやすい人、なりにくい人、というのがいるようです。
デイミアン=トンプソンは、先に挙げた著書の中で、「食事」に依存の問題を抱えている人を誘惑する、特有の状況があることを紹介しています。
・・このような状況を表す頭字語がある。”止まれ”という意味の「HALT」だ。その中身は、空腹(Hungry)、怒り(Angry)、孤独(Lonely)、疲労(Tired)。こうした感情が2つ以上組み合わさると、甘いか、脂っこいか、塩からいフィックス(=依存させるもの)に手を出しやすい。これはファストフード専門店のあいだでは、よく知られていることだ。
ー デイミアン・トンプソン “依存症ビジネスー「廃人」製造社会の真実”より引用
氏が紹介しているこれらの状況は、過食に悩む人だけでなく、依存症を抱える多くの人に有益な示唆を与えていると思います。わしゅーの実感としても、ココトモに相談に来られる方で、「怒り」「孤独」「疲労」のうち2つ以上を感じておられる方は、とても多いです。
何かに依存しないために
多くの人を悩ませる「依存」は、『孤独な状況で、何かに対して怒り、しかしどうにもならなくて疲労してしまう』ような状況で、陥りやすい、と言えないでしょうか。
そうだとすれば、依存に陥らないために、生活のうえで何をしたらよいか、ということも見えてきます。つまり『理解者を見つけ、怒りをしずめ、疲労を回復する』ということです。
ココトモは、「友達として相談にのる」をコンセプトにしています。理解者を見つけるのにピッタリの場所です。理解者に話を聞いてもらうことで、怒りが収まり、それによって正常な食欲が回復し、良く眠れるようになれば、やがて疲労も回復していきます。
もちろん、重篤な状況の方は、一刻も早く専門の医院を受診すべきですが、ココトモにも、果たせる役割は、たくさんあるように思います。
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