3つの部屋。

私のなかには

どうやら部屋があるらしい。

それもひとつではなく、

いくつかある。

 

扉はすべて木製で

よく見ると

部屋の名前がそれぞれ書いてある。

 

哀しみの部屋。

ひがみの部屋。

不安の部屋。

 

それらの部屋には

フィルムがあって

映写機がある。

 

突然部屋は現れ

私はその中に

いざなわれ

入り浸る。

 

哀しみの部屋なんか大変だ。

涙が溢れて溢れて洪水になる。

僻みや不安の部屋も

その名の通り。

 

一回入ると

なかなか出られない。

 

部屋を出ようとしても

ドアノブをうまくまわせない。

 

どうしたものかと

悩んでいたら。

 

思い出した。

むかし誰かが言ってた言葉を。

 

「こんな自分も受け止めてほしい」

「こんな自分でも、とことんつきあってほしい」

 

私はドアノブから離れ

気持ちを落ち着かせながら

ゆっくりとなかを見渡す。

 

 

むかしの幼い自分を

そっと抱きしめて

思った。

 

とことんつきあう と。

しっかり受け止める と。

こんどこそ。

と。

 

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コメント一覧

全3件
  1. schedule2023.10.25

    みなこ

    のこさん

    とても嬉しいコメントをありがとうございます。
    そうだったのですね
    コラム、書いてよかった!
    このコラムが、のこさんの支えになりますように

  2. schedule2023.10.24

    のこ

    ちょっと時間空いてしまったんですが、
    お礼を言わせてください。
    とても辛い時、このコラムのみなこさんの文章を読むと心が安心します。全部同じでは無いけれど、心のか感覚が似てるのかもしれません。みなこさんの言葉で感覚だけど、自分も自分を抱きしめられているような、抱きしめているような安心をおぼえました。
    お気に入りに入れさせてもらってます。素敵なコラムの投稿、ありがとうございました。

  3. schedule2023.10.19

    みなこ

    私のつたない文章に共感してくださった方、
    ありがとうございます。

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