Dear friends-友へ-
visibility205 edit2024.11.07
皆様お疲れ様です。ココトモ相談員のMASHです。
つい先日のことですが、私の友人の結婚式に参列してきました。
その友人は私が中学生の頃に入院していた時の友人でした。
お互い命に関わる大きな病気だったのにも関わらず病気を乗り越えその友人は生涯をともに過ごしたいと思える相手と結ばれ、その結婚式に参加出来たことをとてもうれしく思いました。
その友人に限らず病気で入院をしていた時に知り合った人とは今でも親交があり、連絡を取り合ったり、一緒に遊んだり、ご飯を食べに行ったりしています。
今回は中学2年生の頃に病気を患ってから今日まで生きてきた私の考え方を皆様にお話しを出来ればと思いコラムを綴ってまいりたいと思いますので最後まで読んでいただければ幸いですので今回もよろしくお願いします。
私が病気になった当時は両親が離婚をして父親と二人で暮らしておりその当時は父との関係は良好ではありませんでした、そんなときに体調不良が続き町の診療所に行っても風邪だとしか診断されず父親には「学校に行きたくないだけだ」とか「サボりだ」と言われ続け、症状が悪化していき本当にどうしようもなくなってようやく大きな病院で検査をしてもらって、肺に影があることが発覚しました。その時の私はホッとしていました。今までの意味の分からない体調不良が何なのかようやくわかる、私に対して「学校に行きたくないだけだ」とか「サボりだ」と言っていた父親に嘘ではなかったことが証明されるんだと思っていました。しかし、事態はそんなに甘くはありませんでした。さらに詳しく病気を調べるために別の病院に転院することになりましたが、私にはそこから1~2か月の記憶がありません。
目が覚めたときには手足はろくに動かすことが出来ず、長期間寝ていたので床ずれが出来ていて、熱がひどくて相当辛い状況でした。そんな中で聞かされたのは自分が難病指定されている小児がんでその症例も少なく、完治するかどうかわからないという衝撃の事実でした。しかし、不思議とそのとき涙は出ませんでした。
涙は出ませんでしたがこれからの将来のことを考えると不安でいっぱいでした。元々、勉強が得意ではなかった私は元気な体があればなんとかなると楽観視していたのでこれからの人生をどうすればいいのか絶望していました。
そんなときに私のもとに通っていた中学のクラスメートから手紙が届きました。小学生の頃からの付き合いの人から心配してくれている手紙や中学に入ってからの友人や面識のあまりない人からの無理やり担任に書かされた感のある手紙など色々ありました。
そんな沢山の手紙の中で当時の私を変えてくれた一通の手紙がありました。それは、小学校に入るよりも前から付き合いのある幼馴染からの手紙でした。
その手紙には「あせらずにひとつひとつゆっくり治していけばいい」私はあえて「頑張れ」とは言わない「自分のペースでいいから。急がなくていいから。焦らなくていいから」この3つを守って欲しいと書かれていました。そして手紙の最後には病気に打ち勝って戻ってくるまで待ち続けると書かれていました。私はそれまでなんとなく「死にたくない」としか考えていませんでした、しかしこの手紙を読んでからは「生きたいと」心の底から願うようになっていました。それからの私は治療に前向きに挑むようになり驚異的な回復力を見せました。この時に私が気づいたのは「死にたくない」などの「~したくない」といったマイナスな思考よりも「生きたい」などの「~したい」といったプラスの思考の方がエネルギーになるんだと気づきました。
また、治療だけでなく遅れていた勉強は院内学級の先生がとても丁寧に教えてくれたおかげで入院する前よりも成績が上がり、闘病中に出会った人ともどんどん仲良くなって大人になった今でもつながりがある友人も出来ました。その中の1人が先日、結婚した友人です。
高校に進学する際も病気の関係で昼間の学校に通うことが難しく、仕方なく夜間の学校に通うことになりました。しかし、高校一年の一学期末まで入院生活が長引いたため私の高校生活はかなり出遅れてしまいました。運よく中学が同じだった友人がいましたが、それでも新しい環境に不安を抱いていました。そんな私に声をかけてくれた人がいました。その人は私と同じように病気が理由で中学にちゃんと通えず、高校も仕方なく夜間学校に行くことになった人でした。その人と友人になるのに時間はかかりませんでした。
学校自体は底辺高校といわれるレベルの低い学校でしたが私は友人に恵まれ高校生活を楽しむことができ、無事高校を卒業する頃には病気も完治して就職することもできました。
就職をする際、自分の体のこともあって一般採用では働けないのではないかと思い、周囲の勧めもあって病気の後遺症で足が不自由だったので身体障害者手帳を取得して、障害者雇用を勧められました。結局手帳はを取得はしましたが、一般採用で就職が決まり現在勤めている会社に7年ほど勤めています。
そして私は現在、新たなチャレンジをしています。それは自分の過去の経験を活かして心理カウンセラーになることを目標にしています。カウンセリングの資格を取ったり、ココトモのボランティアを行なったりカウンセリングの資格以外にも様々な資格やスキルを勉強して自分と同じような経験をしている人や普段の生活で悩みや問題を抱えている人の力になりたいと思い頑張っています。
病気や障害をハンデだとかマイナスな印象を持つ人がいて病気や障害があると普通の生活が出来ないという風潮があると思います。しかし、私にとって病気や障害は1つの個性でしかないと思っています。明るくてすぐに人と仲良くなれる人もいれば、物静かで1人が好きな人がいる、背が高く大柄な人がいれば小柄で華奢な人がいる。それと変わらないと思います。スヌーピーの名言で「配られたカードで勝負するしかない」という台詞があります。私はこの台詞にとても共感しています。
人は誰しも悩みや不安を抱えて生きています。そんな中でも自分が持っている物を駆使して生きていく。必ずしも普通である必要はないと思います。そもそも「普通」という定義は誰が定めたのでしょうか?世の中に全く同じ生物は存在しません。(クローンは別ですが)
ある一定数を集めた中の平均を普通と言っているだけです。世の中の人々はその普通の中から秀でてナンバーワンになろうと努力をしていますが、皆と同じことをやって成功しても過去に成功した人と同じ未来しか享受できません。ですので、私は自分が「普通でないこと」に誇りを持っています。普通の人生を送らなかったからこそ得た考え方、普通の人生を送らなかったからこそ得られた友人、普通の人生を送らなかったからからこそ得られる未来。それが私の人生です。
病気になって良かったとは決して言えませんが、病気になったからこそ出会えた人や考え方にはとても感謝しています。
~Dear friends~
Thank you for keeping me alive until today, and thank you for living until today.
例のごとく私の持論、考え方なので合う、合わないがあると思います。もし私と同じような経験をしている方がいれば参考になればと思います。長くなってしまいましたが最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました。もしよろしければコメントや感想を頂けますと嬉しいです。
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