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あの人にとって「友達」ですらなかった?・・・今後の気持ちとの付き合い方
2196 edit2018.11.25
この件をまとめて誰かにお話ししたことがありません。
よって、要領を得ない相談文であり得ること、事前にお詫び致します。
様々な要素が自分の中でこんぐらがってしまっていて、
明確に、悩みの本質を説明できる自信がほとんどなくて不安なうえに、
本題に入るまでの前置きが長くなってしまいそうなのですが、
どなたか話だけでも聞いて下さると嬉しく思います。
十年近く付き合いのある男性があります。
私も彼も未婚で、特定の異性パートナーもおりません。
大前提として、最初にお話ししておきたいのは、
私は彼のことを慕っていますが、いろいろな事情によって、
彼と恋愛関係、男女関係に発展する可能性はまったくないということ、
そのことは、知り合った当初から私も理解しておりましたので、
望んでも仕方の無いこととして、自分の気持ちに気付いてから今まで、
友達付き合い以上のものを相手に求めたことはない、
また今後、求めるつもりもない、ということです。
「男女関係に発展する可能性はない」ことの理由には、
彼についてはプライバシーに関わりますので省略させて頂きますが、
私のほうが、とても異性に愛される人間ではない、というのも大きいのです。
病気持ちですし、容姿も悪く、面倒くさい神経と性格を持っています。
今時の言葉だと所謂「メンヘラ」というやつかと思います。
そして、現在の恵まれた境遇のお陰で、命を繋いでいる存在です。
私を生かしてくれている環境、いつかは変化の訪れる環境が、
崩れ去った瞬間に、私の命も終わることは明確なので、
とてもじゃありませんが、誰か男性の方と、
将来を誓い合ったり愛を分かち合ったりできる女性ではないのです。
もっとも、男女パートナーの間柄は、各自の持つ要素に関わらず、
両名の感情と意思によって成り立つものですから、
「障碍さえなければ関係が発展する」と考えているわけでもないのです。
相手にこちらへの愛情と関係を望む意思がなければ何も起きないわけで、
その点は、どのような恋、どのような人にも当てはまるものと同じと考えます。
彼と私の事情が、障碍として関係に影響を与えている可能性は否定できないとしても、
彼の側に気持ちと意思がなければ、どうなるものでもないと、こう思っております。
さて、彼とは知人の知人という形で知り合い、
趣味が同じだったこともあって、割と短期間で打ち解けた間柄になり、
食事を共にしたり近郊へ散歩に出掛けたりと、二人で会うようになりました。
一目会った時から、人として好感の持てる印象は強かったのですが、
彼の人となりに触れるにつれて、自分でも知らぬ間に惹かれていきました。
誰でも思わず心を許してしまう温かな魅力を持った人柄にくわえ、
世界への見方、価値観、感性において、共通、共鳴するところが多かったため、
本来、男性どころか人間が苦手で、気疲れで身体を壊しやすい私でも、
心から安心して、ありのままの自分で一緒にいられる初めての男性でした。
また、彼と知り合った当時、私は心因性の発作にたびたび苦しめられ、
自分の身体も心も自分のものでないような、解離的な精神状態にありました。
純粋に、外からの刺激を受けて、悲しいとか、嬉しいとか、笑うとか、泣くとか、
感情の動きを、自身のものとして、実感する(クオリアを持つ)ことが難しく、
発作もこのあたりが原因となって襲ってくるようでした。
それが彼を知り、彼への恋心を自覚してから、快方へ向かいました。
あれから十年近く経った今、発作は、二年前を最後に、起きていません。
そのことも、私の中で彼がより特別な意味を持つ理由となっているのでしょう。
彼はたびたび、恋心を持つには、もう精神的に若くない。
恋をしたら、今の生活から何からすべて捨てなければならない、
そこまでして新しい世界に飛び込むだけの気力がない、と申していました。
あなたになら恋できると思う、あなたと暮らすことは想像できる、
などと云われたこともありますけれど、戯れだったと理解しています。
知り合ってから二年もしないうちに、彼には気持ちを知られてしまいました。
自分の胸におさめたままにしておくべきだったと後悔しています。
私の気持ちに対しては、嬉しいしできるものなら幸せにしてあげたい。
所謂交際はできないが、好き合っていけないということはないと思う。
君さえよければ、お茶を飲みに行ったり出掛けたりしよう、と云いました。
時を別にして、君の気持ちとは違うけど、好きだと思う、とも云われました。
数ヶ月ぶりに会った時に戯れに右手の甲に口付けされたこと、
寒い日の夜の散歩で、恋人つなぎに手を繋いだこと、
何度か、骨が折れそうなほど抱きしめられたこともありました。
例の発作が起きて、家に誰もいなくて恐ろしくなり思い余って電話した時、
一も二もなく駆けつけてきて何時間も一緒にいてくれたこと、
精神状態が不安定になり、ネガティブで面倒臭い相談事を持ちかけた時、
嫌がらずに、親身になって優しく話を聞いてくれて、
彼の場違いな冗談に笑ったら、「やっと笑顔になった」と喜んでくれたこと・・・
その他にもいろいろ、彼の温かな気持ちが嬉しくなる出来事がありました。
彼は私を、せめて「友達」と思ってくれているのだろうか・・・
そうだとしたら、どんなに幸せだろう。
ただし、その自信すら私にはほとんどありませんでした。
主な理由に、彼の性格があります。
飄々としたところもある人なのですが、苦しんでいる人や、困っている人、
助けを求める人に気がつくと、放っておくことができないようなのです。
もちろん、その優しさも彼の魅力のひとつではあるのですが、
それを素直に「私に対する優しさ」として受取っていいものか、
無意識に躊躇しています。
また、前に書いたように誰でも思わず心を許してしまう何かを持っていて、
多くの人が、彼に相談事を持ちかけたり、会いたがったりしています。
そのために彼が心労を溜め込んでいることを知っています。
「あまり彼の厚意に付け込まないほうがいい」と云われたこともあります。
実際、軽度の発達障害もある私は、人との距離感を測るのが苦手です。
私が彼からの「友情の好意」と感じているものは、実は存在せず、
彼はいろいろ障害を抱えた私に慈悲の心から付き合ってくれているのであって、
自分の「友達」である、とは思っていないのかもしれない。
―――彼から嬉しい言葉や温もりを受けるたび、そこで不安になりました。
そして、たった一度、彼に云われたひとことが決定打となったのです。
一年ほど前のこと、彼と最初で(今のところ)最後の喧嘩をしました。
発端は、私から彼をハグしようとしたことでした。
同性の友達にするのと同じもので、性的な意味合いはありませんでした。
それに彼のほうからハグしてきたことは過去に幾度かあったので、
問題のある行為とは考えていなかったのですが、私が悪かったのです。
「ハグがキスになって、結局、君は先を先をと求めてくるんだろう。
君は、男というものを知らない」と、初めて怒りを露わにされました。
そうこうしているうちにお互い感情的になってしまって、
「あなたも私をハグしたでしょ、あの時はなんでよかったの」と訊いたら、
「僕はいやだったのに君が強制したからだ」と云われました。
私としては、理性をフル稼働して自制していたスキンシップを、
彼のほうから一線を越えてきたこととして、記憶に残っていたので、
彼のこの言葉は、心外でしたし、ショックでした。
よほど、事実の認識に差があるというよりも、彼の言葉の通りならば、
私には致命的な記憶障害があるということになってしまいます。
挙げ句には「君は、知り合いの知人というだけの存在なんだ」と。
「せめて“友達”と思ってくれているのかな、なんて考えてたけど、
そうじゃなかったの?」と訊いた時、返事は沈黙でした。
(ここで気付きましたが彼の「ひとこと」ではなく「沈黙」でした)
この出来事が、一種の駄目押しというか決定打となって、
私は、彼を友達とすら思ってはいけないのだと、自分に言い聞かせています。
しかし、やっぱりどこかでは、少しは心を開いてくれていたと信じたいのか、
「彼にとって私は友達ですらない」と考えると、発狂しそうに苦しく感じます。
上記の喧嘩があって以降、彼の言葉を気にして会いに行く頻度を減らし、
彼が住んでいる街へ出掛ける時も、他の友達を訪ねるという名目にしました。
彼は、以前と変らず、都合さえ悪くなければ私と会う時間を取ってくれます。
以前と変らない笑顔で、親身に優しく話を聞いてくれるし、
自分の悩みや仕事の愚痴など「君だから話せるんだけど」と話してくれます。
以前と変らず、こちらが恥ずかしくなって目を逸らしてしまうほど、
かすかな微笑みを湛えて長いことじっと見つめてきます。
これは先日投稿した相談文に書いた出来事ですが、
最後に会った時は、初めて面と向かって「きれいだ」と云われました。
ただ、それは彼が、私という人間個人に親しみや友情があるからではない。
きれいだなんていうのも嘘なのは、私がいちばんよくわかっています。
私は美しくなんかないからです、外面に限らず、心の中も。
おそらく、すべて彼の慈悲心なのです。
私と彼の細かな事情や、間にできた様々な出来事を知っており、
私と彼が一緒にいる場面も目の当たりにしている、唯一人の親友は、
恋愛も男性経験も海千山千の魅力的な女性なのですが、
彼女は、彼も私を女性として愛しているんだ、と云って折れません。
彼が男性のプライドとして、私との関係に責任が取れないから、
自分の感情を抑えているんだ、というのが、彼女の見解のようです。
「あんたたちったら、愛し合ってるのに、まったく」とよく云います。
私は、そう考えたら辻褄があうこともあるな、と一瞬考えては、
いやいや、自分がそういう妄想を信じたいだけだ、と打ち消しています。
だって彼にとって、私は友達ですらなかったらしいのだから・・・。
でも、なんでこんなに傷ついているのでしょうか。
なぜ彼が沈黙で示した返事を、本能は受け付けようとしないのでしょうか。
理屈を越えた何かが「否」と云っている、その声が耳を塞いでも聞えてきます。
せめて友達と思ってくれていたと、私が信じたいから?
私は自分で思うよりもエゴイストなのかもしれません・・・。
長くなってしまいましたが、最後に、
私が彼と結局どうなりたいのかという点について、少し書かせて下さい。
大分前に、ネット上の相談室を利用したことがあった際に、
あなたは結局、何が望みなのか?という声がありまして、
その時は、お恥ずかしいことに、自分でも明確な答えがわかりませんでした。
あれから胸の奥底から湧いてくる気持ち、仕舞われているものと向き合って、
ほんの少しだけ、言葉にできるようになったと思うのです。
私も生身の女性ですので、恋に落ちた人なら男女問わず感じる情熱、
身体や心が欲するものを持っております。
好きになった人とはやはり愛を分かち合って信頼関係を築きたい。
彼とそんな間柄になれたらどんなに嬉しいだろうとも思います。
でも、必ずしも、望んだもの自体を手に入れることが、
幸せに直結しないということを、私は知っています。
彼と男女として親密な関係になれないというのは、
太陽が西から昇ることがないのと同じく、
それはそのとおりのこととして受け容れるところから、
別の道が見えてくるものではないかと思っております。
私は、せめて友達同士としての、
彼と私だからこそ築くことのできる絆を、求めていたのでしょう。
その関係が、表面上どういう形に当てはまるかはどうでもいい。
私と彼がわかっていれば、互いにみとめあえていればよい。
恋慕の情は、私だけのものであって構わない。
どうせ長くない命、彼と出会えたことこそ幸い。
―――もっとも、“本当に”そのように割り切れていれば、
彼が私を友達とすら思っていなかったとしても、
それほど衝撃を受けたり傷ついたりしなかったのでしょう。
もう、会わないほうがいいのかもしれない、と何度も思いました。
しかし、まだ、私は彼とのご縁がすっかり途切れてしまったら、
再びあの発作が起こり出すのではないかと、たいへん不安なのです。
事実、諸事情で半年ほど会わずにいた時、発作回数が増えました。
彼の人格には、そうしたものを癒す力があるのかもしれません。
これは、彼に会いたいがためのただの言い訳なのかもしれません。
ただなぜ彼と逢い続けるのか、という理由の一つと思って記しました。
―――さて、ここまで書いて私は結局、何を望むのでしょう。
彼には、何も望みません。
望んでどうにかなるものではないからです。
私は、彼と、二人だけの信頼関係、ご縁を築き大切にしたかった。
そして時には、それも叶わぬ夢では無いような気がしました。
しかし、彼のあの「沈黙の返答」で、夢だったと悟らされました。
それでも、まだ、心のどこかで夢を信じていた自分がいるのも事実です。
十年近い付き合いの上に築かれた気持ちは、
彼のものも、私のものも、ちょっとやそっとでは変えることはできません。
だから、これからの付き合いで劇的な変化を求めるつもりもありません。
ただ、私の中で、傷つき、こんがらがってしまったものがあるようです。
私はきっと、ここでこうして出来事を吐露し、話を聞いて頂くことで、
その傷を癒す手立てや、気持ちを解きほぐす道を探りたいのだと思うのです。
自分で自分の書いた文章を読み返すと、こんぐらがっては見えないのですが、
言葉にすることができた部分以外に、何かこんぐらがっているのです。
傷ついたのは、自分自身の責任、彼は関係ありません。
前回の相談文で書いたような彼への醜い気持ちを、
自分自身を癒すエネルギーへ昇華できないものだろうか。
どうしたって彼が好きなら、その想いと付き合う道を探したい。
きっとこの世を去るその日まで、私は彼を想うことをやめられないから。
・・・おそらく、私がいちばん探し求めているのは、これです。
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