『傷ついた』という意識について
visibility2,007 edit2017.06.10
『あなたが〜と言ったから、私は傷ついたんだ!』と言う思いは、誰しも経験があると思う。
私は、職場にいた時には、まさにこの『傷ついた』という気持ちや、『傷つけられた』という認識を、周りの人の言葉の端々から感じ取ることがとても多かった。
それと同時に、『あなたを傷つける者などいない。本当は、自分で自分を傷つけているだけ。』という認識があり、その認識を持つべきだということも知っていた。
よく言われる『被害者意識』と言われるものだ。
『傷つけられた』という被害者意識を捨てることは、大切だと。
これが理解出来れば、『人から傷つけられた』という認識を持つことも、傷つくことからも、逃れられるんだと、初めて聞いた時には私も思った。
だけど、『被害者意識を持つべきではない』と、歯を食いしばって仕事に、人間関係に耐えていた私としては、何だかよく分からないけど、とても居心地が悪くて、とても苦しかった。
不器用な私は、『あの人のあの言葉酷い!傷ついた!』と思う度に、『被害者意識』を思い出して、自分の気持ちを押し殺していたように思う。
言われてみれば、一々人が言う言葉に、『傷ついた!』なんて言っていれば、ウザい人になるのかもしれない。
でも、明らかに酷い言葉に、明らかに攻撃的だったり、人を貶める言葉や行動、イジメなるものに対して、『傷つけられた』と思うのは、考えてみたら自然な意識だ。
例えば、『あんた馬鹿だね』と言われて、『傷ついた…でもこれは被害者意識だ…』と思う必要はない気がする。
受け手の被害者意識を考えることは大事だけど、言う側の意識にもフォーカスにしないと、どちらかが我慢したら頑張ったりするだけになる。
ネットには様々な情報があって、ブログやサイトには沢山の言葉が溢れているけれど、『両者』に重点を置いて話をするものは少ないように思う。
イジメの受け手が、極端な話、この『被害者意識』を受け手の自分の非だと感じた場合は、より我慢するだけかもしれない。
この『被害者意識』というもの、時と場合によりけりだし、捉え方にもよるので、一概に『こうだ!!』なんて断言は出来ないのだけど、たまーにこのような、『片側』の認識だけの情報や言葉を見ると、何とも言えない気持ちになる。
言いたいことがあまりうまくまとまらないのだけど、どんな情報や言葉でも、『そうでない場合も多々ある』『そのような意識もあるけど、もう片方にも改めるところや指摘する部分はある』ということを考えておかないと。
そうしないと、視野が狭くなっていたり、切羽詰まっていたり、追い詰められている人にとって、その言葉は刃となってしまうこともある。
そのような場合は『傷ついた、なんて思っちゃいけない』と、前の職場の私みたいに、『ないない症候群』(笑)になってしまう。
〜しちゃいけない。〜しなければいけない。〜すべきだ。
そんな固定観念や、決めつけは、本当に苦しい。
これを自分が思うだけではなくて、周りから言われたら、尚更その観念の信憑性が、そのコミュニティにいる自分である時には強まり、逃げ場が無くなる。
逃げ場がないその場所に、12時間もいたら…当たり前だがしんどい。(私個人の体験として言えば、しんどかった苦笑)
四六時中その話をしているわけではなくても、その話は私の頭の中をずっと駆け巡っていたので…。まぁこれは私のグダグダ考える悪い癖でもあるけど…。
常に何かを断言する時に、当てはまらない人も当てはまらない場合も必ず存在する。
物事には、シチュエーションによっては、断言すべき場面は必ずあるもの。
でも、私の感覚としては、余程の物事でない限り、あまり断言はしたくない。
受け手も、やる側もいる。
当てはまる人もそうでない人もいる。
可能性やパターンはいくらでも存在する。
そういうことを、いろーんな情報を毎日のように見る上で覚えておいて、あまり一喜一憂したりしないようになりたいなぁ。(でもしちゃうんだよなぁ…私…苦笑)
そもそも、被害者意識が、本当に本当に『悪』だと決めつけたいとも思わない。
他人に何をされても『私が悪いんだ、私がいけないんだ。』と思い続ける人が、『あ、相手にも非があったんだ!』と思った時の、解放感みたいなものは、その人を自由にする。
自分は被害者だったんだ、その気持ちを持つことが『良い変化』に繋がる場合だってある。
自責の念、これを持つ人は、ココトモ関連でも日常でも沢山いる。
『被害者意識』。良い意味で使われることなんて殆どない言葉なんだろうけど、その言葉にすら、良い面が実は隠されている(勿論良い面ばかりではないけど)ことを忘れずに。
そんな風に、物事を捉えていかないとね。(とか言いつつ、私が出来てないので、自戒の意味も込めて(^-^;)
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