「社会は厳しい」というのは本当だろうか
edit2022.06.17 1,006
近況報告
こんばんは。わしゅーです。
うつから復職して、そろそろ半年くらいが経過してきました。すこしずつですが、仕事も調子が出てきたように思います。
前のように、無理難題を持ちこまれたときに、「やらなきゃやらなきゃ」という気持ちになることは、だいぶ減ってきました。すこし距離をとって、本当にやるべきかどうか、判断できるようになってきた気がします。
やはり、ストレスにまみれていると、そういった、ちょっと落ちついて考える、ということが、できなくなるのだと痛感します。
「社会は厳しい」ってどういう意味だろう
さて、皆様は、社会人になる前、親とか先生とかに『そんなことではダメだ。社会は厳しいんだから、社会に出てから苦労するぞ。』と、怒られたことはありますでしょうか。
いま、未成年の方は、現在進行形ではないかと思います。
わしゅーも子供のころ、「社会は厳しいんだぞ」ということを叩き込まれて、『自分なんかが社会に出てやっていけるのか、、』と不安になったことを思い出します。
ただ、社会に出て何十年も経ったいま、『あれって、大人たちは、どういう意味で言っていたのだろうか?』と気になることがあります。
それって「社会の厳しさ」か?
「社会の厳しさ」という言葉には、いろいろな意味があると思います。いくつか思いつくものを書いてみましょう。
①「数字をつくる」という厳しさ
ノルマというやつですね。社会に出て仕事に就くと、かならず何らかの数字を背負わされます。
営業職であれば、「毎月契約○○件!」「毎月売上○○万円!」という数字がついてまわりますし、営業職でなくても「〆切○月○日厳守!」という、スケジュールのノルマがついてまわります。
昭和の時代は、営業ノルマのために、違法スレスレの行為が横行している職場がたくさんありました。そういうものに疑問を持ったとしても、「数字も出さずに文句を言うなんで、社会はそんなに甘くないんだぞ」という返しがあったわけですね。
しかし、最近は、コンプライアンス(企業の法令遵守)という概念が普及してきたこともあり、数字を作るためだったら何をしてもいい、という風潮は、だいぶ後退してきたように思います。
数字は大事だけれど、滅茶苦茶をやって数字を作っても、それがバレたらより損害が大きくなる、という発想が出てきたわけです。
②「人間関係を選べない」という厳しさ
社会に出て仕事につくと、いろいろな人と関わりを持たなければいけません。それらの人間関係を円滑にしておくことで、ビジネスはスムーズにまわっていきます。
それらはしばしば、職務を超えて、友人として付き合うことで信頼関係をつくる、という形をとってきました。今でいう「陽キャ」であることが良しとされてきたわけです。
職場の仲間との飲み会、取引先との接待、上司のゴルフにつきあう、、そうやって、自分の時間、自分と家族との時間が、どんどんなくなっていったわけです。
それに対して不満をもったとしても「社会は厳しいんだ」という返しをくらっていたわけですね。。
しかし、これも現代では、個々人のプライベートを大切にし、職務以外の時間を必要以上に拘束しない、という価値観が一般化してきたように思います。
③「理不尽」という厳しさ
「風邪を引いたくらいで会社を休むとは何事か」
「セクハラやパワハラくらい仕方がないから耐えろ」
「サービス残業だって仕方がないだろ」
説明不要という感じですね。要するに「社会は理不尽なんだから、それに耐えられないとやっていけないよ」ということですね。
この種の理不尽さですが、最近はだいぶ世間から叩かれることが多くなってきたように思います。最近、ネットで見掛けた、本質を突いた言葉があります。
「理不尽なことは、昔は許されていたのではない。昔から、悪いことは悪かったのだ。ただ、声を上げる人がいなかっただけだ。」
この種の「社会の厳しさ」は、今後、どんどん社会から締めだされていくでしょう。
いまも変わらず「社会は厳しい」か?
こうして見てくると、いわゆる「社会は厳しい」ということの根拠は、だんだんと崩れてきて、社会は厳しくなくなってきている、と思ってしまいます。
社会はすこしずつ、良くなっているのでしょうか。
しかし、もしそうなら、こんなにも多くの人が悩むことはないはずです。しかし現実には、大勢の人が悩んで、苦しんでいる。
わしゅーは、もう43歳です。自分が理解してきた「社会の厳しさ」とは、違った厳しさが、生まれているはずです。
自分が肌感覚でわからない悩みを理解し、しっかり向きあえるよう、私も勉強していきたいと思います。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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