自分を許せないから、他人も許せない -苦手だなと思う人、だいたい自分の嫌いな部分持ってる説②-

前回、Aさんの嫌だなと思うところを思い浮かべていたら、自分の嫌いなところに思い至った、という話をしました。私自身、かつてAさんと同じようなことをやってしまった記憶があります。

例えば、以前いた職場で、仕事がとても遅い先輩がいました。ダラダラ仕事をして残業代を稼ぐタイプの人(のように私には見えていました)で、周囲からもあまり評判はよくなかったです。私自身その人ができなかった仕事を回収したりして被害を受けていて、それにめちゃめちゃムカついていました。で、その人の愚痴や、馬鹿にするような言葉を周囲にばら撒いていました。この人なら馬鹿にしても誰にも悪く思われないと思っていたので、あまり罪悪感はありませんでした。

いまの私は、当時やったことをよくない行為だったと思っています。理由は大雑把に言うと、「愚痴や馬鹿にすることが、先輩、周囲、自分含めだれのプラスにもなっていなかったから」です。ネガティブな言葉を聞かされる周囲の人の気持ちや、先輩本人の事情への配慮が足りていなかったなと思っています。そのことを思い出して、罪悪感がフラッシュバックして、「すんません」と無意識に口にしていることもあります。

そんなことがあったので、Aさんがネガティブなことを言っていると、「そんなこと言うのやめたらいいのに」とか、色々勝手に考えてしまいます。

この例のように、Aさんがしていることで、自分が嫌だなと感じることは、「過去の自分がしていて、いまの自分が良くないと思っていること」です。それが積み重なって、Aさんに対する心の壁を自分で作ってしまい、うまく関われていない状況でした。

そう考えたとき、次にやってきた疑問が、「なぜ自分の嫌いな部分を持った人とうまく関われないのだろう」ということです。

これについてもしばらく考えて、出た結論が、「自分の嫌いなところ、過去の自分の過ちを、許していないから、同じものを持つ他人も許せない」、つまり、タイトルにもある通り、「自分を許せないから、他人を許せない」です。どういうことか。

私は当時の自分を思い出すと、なんであんなことをしてしまったのか、自分は本当にひどい人間だ、と気が塞いでしまいます。昔の自分を「ひどいやつ」と切り捨て、否定してしまいます。

それがよくなかったのです。なぜなら、自分の嫌いなところ、過去の過ちを否定することは、同じものを持った人の否定になってしまうからです。自分の過ちを否定するように、Aさんのやっていることを否定してしまう。だから、Aさんに対して嫌な気持ちが溜まっていく。

もちろん、反省は大事です。私は自分の行動を改めるべきでしたし、改めて良かったと思います。ただ、その行動をしてしまった当時の自分を許してあげる、「まあ、しょうがないよな、おれにもそうしないとやってられない理由があったんだし」と、受け入れてあげることも同時に重要だということに気づきました。

それに気づくと、「まあAさんにも何か理由があってネガティブなことを言ってるんだろうな」と、前よりも彼のことを受け入れられる気持ちになりました。

この心持ちになってから、まだAさんとは話せていませんが、前よりもAさんと話しやすくなるのではないかと、期待しています。

以上、私の最近の悩みでした。記事を読んで思ったことがあったらぜひ教えてください。

また何か思いついたら書きます。

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