限界を超えない方法

うつ病になって約二年が経つ。今は服薬しながらリハビリ中。大学には数か月前から通い始めて、というか通うのを再開して、先週から研究も本格的に始まった。

元々実験が大好きだからやる気はあるし、自分のうつ病が改善してきたことを感じられて嬉しかった。でも、昨日の朝、心が追い詰められてベッドから起きることができなかった。午後になってようやく大学に行ったけど、大学の人に会うと元気いっぱいの自分になるスイッチが入ってしまう。おそらく周囲は、なんだ元気じゃんって思ったはず。

だから今日、定期的に面談している心理カウンセラーさんにこのことを相談した。

自分の分析としては、研究が始まって嬉しくて楽しい反面、急にフルでアクセルを踏んでバランスを崩してしまったことが原因だと考えている。そして、人に会うと元気に振る舞うスイッチが入るので、周囲に私のつらさが伝わっていないことも原因だと思っている。午前中休んでしまったのに午後元気に大学に行ったことで、周囲には単純にずる休みしただけで、やる気がないと思われてしまうのではないかと怖がっている部分もある。

このまま無理に毎日朝から晩まで大学に行って、元気なのを装って、このギリギリの状態が続いたら、また自分が壊れてしまう気がする。そもそもまだうつ病のリハビリ中で、寛解していないのに通っているのだから、ギリギリまで頑張るのは危ない気がしている。でも研究をしたい気持ちはあるし、やる気だってあるし、どうしたらいいのかわからない。

そうしたら、心理カウンセラーさんが教えてくれた。

「カウンセラーの言うことはあくまでひとつの提案だから、やってみてもやってみなくてもいいっていう前提で聞いてね。うつ病の人は外に出ると元気いっぱいな感じで話してしまって、家に帰ってガクっと落ちるパターンの人が多い。それにあなたはまだうつ病が寛解していない上に元々頑張り屋さんだから、そうなりやすいと思う。それで私が提案したいのは、どんどん周りの人にはあなたにがっかりしてもらった方がいいってこと。周囲の期待に応えたいってなっちゃうと思うけど、応えれば応えるほど周囲の期待値も求めるレベルも上がってくるから、どんどんあなたがきつくなる。そうしないためにも、今日は調子が良くないので休みますとか伝えて、どんどんがっかりさせていった方がいいと思う。」

目から鱗である。がっかりさせちゃいけないしどんどん期待に応えたいって思って生きてきた私に、素晴らしい提案をしてくれた。

実際研究が再開してから、それまではコアタイムで帰っていたはずなのに、今日は何時までいられるのか先生に聞かれるのが普通になっていたし、コアタイムで帰れた日はなかった。それでも、期待してくれているから頑張ろうって思って頑張っていたら、どんどんやらなければいけないことが増えていった。でもそれは当然で、私の力がまだ余っているのならできるところまでやらせてあげたいのが、先生の考えだと思う。誰も悪くないけど、確かに期待に応えれば応えるほど、自分を追い詰める状況になっていた。

まだ周囲をがっかりさせるのは怖い。だけど、うつ病が寛解するまではギリギリまで頑張ることはやめようと思う。そして、ギリギリになりそうだったらきちんと休みをとって、周囲をがっかりさせていこうと思う。

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コメント一覧

全2件
  1. schedule2023.08.31

    esuka

    さとさん、コメントありがとうございます。
    そうですよね、うつ病になってもこれまでの習慣とか感覚とかって変えられないから、どうしても期待に応えなくちゃ、頑張らなくちゃ、って無意識かもしれないけど必死になってしまいますよね…

    結局私は昨日周囲をがっかりさせる勇気がわかなくて頑張りすぎてしまい、涙が出るくらいまで落ち込んでしまったのですが、少しずつでもがっかりさせることへの恐怖心が消えていったらなと思って今日は過ごしています。

  2. schedule2023.08.30

    さと

    こんばんは。
    カウンセラーさんのアドバイス、
    とても為になりました。
    私は勤めている時に、うつ病を
    発症しました。確かに、あの時は、
    管理職にとの話もあって、
    それに答えなくてはと、必死でした。

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