『歴史フォーカス 其の弍』

勝利の聖母

フランスで今でも英雄として崇められている皇帝ナポレオン1世、その彼を語る時に外せない女性として妻の皇后ジョセフィーヌがいます。

2人が死の間際に発した言葉としてお互いの名前だった事が挙げられますが、2人の結婚当初は夫の愛に妻が応えないばかりかナポレオンに隠れて美男の将校と不貞を重ねる等夫婦仲は最悪でした。

それがいつしかジョセフィーヌはナポレオンを真摯に愛する様になり内助の功著しい良き伴侶となり、その甲斐あってか2人はフランスの皇帝と皇后となります。

元来ジョセフィーヌには男性に幸福をもたらす運気が備わっていて、その事が夫に戦場での勝利をもたらし兵士達からも勝利の聖母と崇められていたのでした。

しかし世継ぎの欲しいナポレオンとしては懐妊の兆し無きジョセフィーヌを離縁し他の女性を妻に迎えようとします、この事はジョセフィーヌを大いに落胆させ、離婚式では連れ子に支えてもらわなければ立って居られない程だったと言います。

その後、勝利の聖母を手放したナポレオンは皇帝を退位する等の没落の一途をたどり流刑の地セントヘレナでジョセフィーヌの名を呼びながら亡くなります、ジョセフィーヌはと言えばナポレオンが亡くなるより先に肺炎の為こちらもナポレオンの名を呼びながら亡くなりました。

まとめ

ナポレオンの伝記を読んだとき最初ジョセフィーヌを自分は「浮気性でなんてやな奴」と嫌いで、ナポレオンが可哀想と思っていたのですが徐々にジョセフィーヌが夫を並の男ではない事に気づき改心して真摯にナポレオンを愛する様になった位からジョセフィーヌを見直しました。

そしてナポレオンがジョセフィーヌを離縁するシーンを読んだ時は「あんなにジョセフィーヌの事好きだったのに何で」と人の心のうつろい易い事を実感しました。

勝利の聖母を失いナポレオンが没落し始めた時等は「やっぱりジョセフィーヌはナポレオンに幸運をもたらしていたのだな、本当に運気ってあるのだな」と妙に納得してしまい、19世紀のヨーロッパの歴史が2人の夫婦仲によって作られたのなら男女の出逢いとは奇妙なものだなと考えさせられました。

 

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