「悪夢」をみたら

十分な睡眠がとれない。という方も少なくないと思います。そんな中、起きやすいのは「悪夢」をみることです。

そこで、今回は「悪夢」について、同じ悩みを持つ方の参考となれば幸いと思い、のコラムです。

睡眠中の悪夢について

中途覚醒がよくある方がいると思います。いわゆる熟睡できないケースです。なので浅い眠りが多くなります。浅い眠りの状態を「レム睡眠」といいます。人が夢をみるのは、この浅い眠り「レム睡眠」の時です。当然、レム睡眠が多いので夢はみやすいです。また、レム睡眠の時に目が覚めますので、人によっては夢の内容を覚えています。

さて、睡眠中は脳が記憶、データ、情動など整理統合をしております。脳は寝ている時、結構働いているわけです。そして、脳のデータ処理中に画像が出る、それが夢です。

*うつ病の方は起きている時、ネガティブな思考を掴みやすいので、当然、脳内の情報はネガティブな想念が多く、「悪夢」をみやすくなります。また、おかしな内容の夢が多くなります。

例えば、「買い物をしていたら、シーンが変わって学生時代に戻っていて、昔、迷惑をかけた友人と言い争いをして、また気が付いたら、いつもの商店街を歩いていた・・」など。

夢は突然場面転換して的な感じが多いですよね。マインドフルネス的に言うと、これらは脳が記憶、データ、脳内の断片化された情報を、整理統合をしている作業中だそうです。したがって、過度に執着すると脳の作業の邪魔をしてしまいます。その結果、脳のおこなう自発的作業を邪魔していまいます。「悪夢」を見ていても情報処理が終わると、自然にもう出なくなってきます。

ちなみに「悪夢」は霊の仕業だ的なオカルト論がありますが、そういったものはありません。崇りだとか迷信ではなく「科学的な脳の作業中」だと、そのような視点でみると、安心して寝れると思います。

もう一つ。それは「抗うつ薬説」です。「ある特定の」抗うつ薬を服用していますと、脳の影響で「悪夢」をみやすくなると言われています。これに関しては、すみません。調べてみましたが明確な根拠は見つかりませんでした。

 

さて、人によっては毎日のように夢をみて、それも内容が「悪夢」ばかりで悩んでいる人がいます。「悪夢」自体は、医学的に解明されていませんが、「悪夢」が続いている状態が、健康な睡眠状態ではないことは想像がつきます。だからといって、たいていの人は夢は見ているので、その内容にふりまわされないようにしてください。

夢は、その内容をハッキリと覚えている方は少なく、断片的であったり、ストーリーが支離滅裂であったりします。ところが、「悪夢」の場合は覚えている場合が多いので、「悪夢」ばかり見ていると感じます。

ちなみに、うつ病の方は「悪夢」を見るということが比較的多く見られます。連続的に「悪夢」をみていても、不思議なことに病気であると判断されません。しかし、医療と患者の感じ方のギャップがあるようで、患者側から見れば、何か自分の頭の中に異変が起きているように感じてしまいます。

睡眠の質がわるいのか、他の要因かはわかりませんが、健康な状態で「悪夢」ばかりを見て苦しんでいる事は事実なのですが・・・。

「悪夢」対策はあるのか?

「悪夢」の原因は、精神的なストレスやトラウマがある場合にレム睡眠が通常より増えている時で、その割合は、5~10%程度と報告されています。「悪夢」を見ない人から見ると、5~10%程度というのはかなり多い数字のようにも見えます。

精神的な要因で「悪夢」をみている場合は、精神療法をためすことになります。また、睡眠薬も一つの方法で、ノン・レム睡眠を増やしてレム睡眠を減らす効果があります。

原因が生活面の場合は、寝室の温度や湿度が適していなかったり、生活のリズムの乱れを整えることです。

いずれにしても、原因を見つけて解決していことが大切です。そうしないと、いつまでも睡眠薬に頼ったり、睡眠の質が改善されず「悪夢」から逃れられないです。

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