夢見た時間は私を成長させてくれた。

9年前、私は、ある舞台を見て、夢を抱いた。

ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』だ。

ミュージカル女優になりたい。

恥ずかしい話だが、私は超がつくほど、歌が苦手だ。
中学時代には、音痴と言われ、「ひまわりちゃんの隣で歌いたくない!」と言われるほどだった。笑
それでも、なぜか、思ってしまったのだ。

当時、高畑充希さんが、ピーターパン役だった。
とってもキラキラしてて、カッコよくて、私には、ヒーローに見えた。
パッとしないそれまでの生活が一気に明るくなったように思えた。
たった一つの舞台との出会いが私の人生を大きく変えた。

それから、ダンスとミュージカルのことだけ、毎日考えて、高校も音楽・演劇科という所に入った。
授業も実技が半分を占める。
大好きなダンスや演技の授業があって、行事も沢山あった。
本当に楽しかった。毎日がドキドキわくわくで、舞台に立って声援を受けた時は、本当に幸せ者だと思った。

でも、私はその夢を諦めた。

周りは既に芸能界に入ってる人もいたし、これまでに出会ったことないほど、上手い人達がいて、どれだけ練習しても追いつけなかった。

もちろん、私の努力不足だった部分はあると思うし、もっともっと練習できたと思う節は今でもある。

それでも、やっぱりそのキラキラした人達と私は違うって思った。

そんなことを考えてた時期に、友達からの過度ないじり、つまりいじめが始まった。そして、私は不登校になった。
またそれについては詳しくは書こうと思う。

そんな、暗闇の中から救い出してくれたのは、1人の先生だった。女の笑顔の可愛い先生だった。隣のクラス担任の先生だ。

その先生は、生徒、一人一人に真剣に向き合ってくれた。私にも。その先生が憧れになった。その先生のように、誰かの心に寄り添える人になりたい、そう思ったんだ。

それが、私の人生で2つ目の夢。新しい夢だった。

高校を卒業し、就職という道を決めた時、「挫折組」と呼んだ先生がいた。

確かに、挫折した。それでも、新たな夢を見つけ頑張ることは悪いことなのですか。
一つの夢を追い続けることがそんなに素晴らしいことなのですか。

実は、今その二番目の夢も、わからなくなりつつある。
本当にそれがやりたいことなのか、ただ無理やり作った夢なんじゃないか…。

考えれば考えるほど分からなくなる。

でも、今はその不確かな夢を、追い続けたいそう思っている。

今日、久々にミュージカルピーターパンを観に行って思った。

夢を追い続けるその過程が素晴らしいんだって。

私は、一つ目の夢、ミュージカル女優、ダンサーという夢を、ずっとなかったことにしたいと思ってた。だから、高校の話も出来ればしたくなかったし、隠したかった。諦めた自分は恥ずかしい、ダメ人間だと思ってた。

でも、違うんだ。

綺麗事かもしれないけど、何して、何を得たかが重要で、成功したかどうかはさほど、重要ではない。

もしも夢を諦めて、そんな自分を責めてる人には、それまで頑張った自分を認めてあげてほしいって思うし、逆に諦めそうな人は、思い出してほしい。どれだけ自分が今まで頑張ってきたのか、何をしてきたのか、何に影響されてその夢を目指したのか。

私は、ダンスやミュージカルを考えて、夢見た時間は凄く幸せだったし、素敵な夢を見させてもらったなって思ってる。

これからのことはまだ分からない。
けど、小4から、高3まで夢見た時間は大切にとっておきたいって思う。

そして、新たな夢も大切に育てていきたいななんて思った。

最後まで読んでくださりありがとうございましたヽ(*´∀`)ノ

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