「ポジティブ・シンキング」とは何であるか

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近況報告

こんばんは。わしゅーです。寒い日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?寒い日に体を温めるには、日本酒の熱燗が最適です。

ポジティブ・シンキングという言葉

さて、皆様は、なにか悩み相談をしたとき、あるいは人生の節目で、「ポジティブ・シンキングでいきましょう!」と言われたことはないですか?

ポジティブ・シンキングを辞書で引くと、次のような意味でした。

積極的、楽観的な考え方をすること。
ー goo辞書

なんでも前向きに物事を考えればそれは実現し、人生はうまくいく、という考え方、物事の良い面を見ようと努め、ポジティブな姿勢を保ち、「思考そのもの」を変えることで現実を変えることを目指す思考法である。
ー Wikipediaの「積極思考」

日本語だと「積極思考」というみたいです。なんとなく「イヤなことでもいいほうに考える」「前向きに考える」「とにかく行動だ!」というくらいの意味でしょうか。

「ポジティブ」の反対語は?

では、「ポジティブ」の反対語は、何でしょうか。こう聞かれると、だいたいの方が、「ネガティブ」と答えると思います。

「ポジティブ」=いいほうに考える、ですから、その反対は、悪いほうに考える=「ネガティブ」というわけです。

だから、ポジティブ・シンキング(積極思考)の反対はネガティブ・シンキング(消極思考)と、いうことですね。

しかし、わしゅーは、ちょっと別の捉え方をしています。

「ポジティブ」の反対語は「ノーマティブ」

わしゅーは、ポジティブの反対語は、「ノーマティブ」という言葉だと思っています。

ノーマティブ(英語:normative)は、直訳すると「規範的」という意味です。ちょっと難しいですね。

これは、わかりやすく言うと、理想を追いもとめていて、しかし現実がそれとかけ離れれているときに、「現実はもっと~~であるべき!」と考えることです。つまり「理想主義」です。

なぜ、ノーマティブが反対語なんでしょうか。

ポジティブ(英語:positive)には、「積極的」という意味もありますが、もう一つ重要な意味があります。

positiveという言葉の語源は、ラテン語のpositivusですが、この言葉の意味は「神様によってそこに置かれたもの」というものです。

「人間の目には、理想からかけ離れているように見えるが、それでも、神様がそれを、そこに置いたからには、何かの意味があるはずだ、だからそれを受けいれて、その上で、人間になにができるか考えよう」

「ポジティブ」には、このように、与えられた現実を受けいれ、前を向く、という意味がある。「現実は~~なので、じゃあどうしようか」と考えることです。つまり「現実主義」という意味があるのです。

現実の肯定が人をラクにする

わしゅーは、

・ポジティブ・シンキング=現実主義
・その反対語はノーマティブ・シンキング=理想主義

という風に考えています。

理想主義の問題点は、自分にはどうしようもない現実を前にしてしまうと、ひたすら気持ちが落ちこんでいくことです。「もっと~~であるべき!」といくら考えても、努力のしようがない問題については、人は絶望するしかありません。

しかし現実主義ならは、「現実は~~だから、じゃあどうしようか」と現実を肯定しますから、「これだったら自分にもできそうだ」を見つけることができます。そうすると、人はラクになり、希望が見えてきます。

希望があれば、人は積極的になりますから、「積極主義」も間違いではないのですが、一番の本質は、「理想にとらわれないから、人は積極的になれる」ということだと想います。

「理想」のワナに気をつけよう

つまり、ポジティブ・シンキングの本当の意味は、

『自分が「こうじゃなきゃいけない!」と、こだわっているものは、実現不可能な「理想」、つまり「思いこみ」なんじゃないか?』

というふうに、自分と向きあい、自分の考えを批判的に見ていくことにあるわけです。

ものごとを批判的に見るためには、①自分の考えを言葉にして、②他人の客観的な意見をもらう、この2つが欠かせません。

この意味で、ココトモは、ポジティブ・シンキングをするための有用なツールになります。まったくの他人の意見をもらうこと、意見をもらえるように、言葉を紡いでいくこと、いずれも重要な気付きを与えてくれるはずです。

どのような小さなご相談でも、歓迎します。

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コメント一覧

全1件
  1. schedule2022.12.19

    000000059447

    ブログのテーマが面白いです。
    ポジティブの反対を理想主義というのは初めて聞きました。ネガティブとしか考えていなかったです。
    ポジティブは、明るくて朗らかでいい感じ、ネガティブは暗くて後ろ向きでだめな感じ、という印象だったから、
    現実と理想という事は考えた事は無かったです。

    自分の思い込みが、ものすごく自分を苦しめている、視野狭窄や焦燥をもたらしていると思います。なかなか捨てきれない理想。でも希望は持ち続ける。

    自分を苦しめる思い込みの理想は手放したいものです。その方が楽です。

    そのためには、自分が「こうじゃなきゃいけない」と思い込んでいる「こう」って何なのか気づくことですね。
    私の場合ですとざっくり言うと「いい人、いい親、まともな人、まともな親」なのかな。
    曖昧な概念ですね。話が逸れてきてすみません。
    人の事を悪く思ったり、侮蔑したり、非情な思いを抱くことがあるのですがそれがそっくり自分への思いになり傷つくのでなるべくそう思いたくないです。でも、時として親としてあるまじき感情を抱くことがあります。
    これも、「べき」に縛られている証拠ですね。罪悪感、というワードが私にとっては大きいのでいつかブログで取り上げて欲しいです。

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