「死にたい」という気持ちとの向き合い方(前編)
edit2022.07.18
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みなさん、こんにちは😃
タカミチです。
先ほどお悩み掲示板にて、「死にたいって言うやつが許せない」という投稿を拝見しました。
その方は、命に関わる持病で、何度も生死の境を彷徨い、度重なる入院と手術によって生き延びられて、さらには東日本大震災で被災して自宅を失い、親族も亡くされるという、壮絶な人生を歩まれていました。
誰よりも、自他の死を見つめて来られたからこその、自殺を望む方々への純粋な怒りと、命の大切さを訴える、魂の叫びでした。
その方は、85歳まで生きて、大切な人に手を握られながら、眠るように息を引き取ることが夢だと語られていました。
僕はその投稿を拝見して、「どうかその夢を達成し、大満足の中で天国に旅立ってほしい」と、願いました。
きっとその方は、これからも多くの人に支えられて、辛い闘病の中でも、確かな充足感を感じながら、人生を生き切られる事でしょう。
陰より、心から応援しております。
その一方で、投稿のコメント欄に、「主様は体の病気。死にたいと思っている方は心の病気」とあり、強く同感するとともに、深刻な、社会的な心の病気が極まっているのが現代なのだろうと再確認しました。
そこで、社会病と言える"希死念慮"との向き合い方について、ブログに書こうと思い立ちました。
悩みに大きいも小さいも無い
投稿主様の魂の叫びも真実である一方、「自殺をしたい」と苦しまれている方々の悩みも、また真実です。
悩みとは、その方の人生の範囲での価値観が全てですので、"悩みに大きいも小さいもない"というのが僕の考え方です。
他の人からは「なんでそんなことで悩んでいるんだ」と感じても、その人が真剣に悩んでいるなら、それは悩みなのです。
そして、その他人が"小さい"と感じる悩みにたどり着くまで、大小様々な悩みを抱えてきていて、「もう死にたい」と感じた小さな悩みは、最終的なきっかけに過ぎなかったということもあるわけです。
その上で、もう一つの普遍な事は、「命の重さ」を悩みと照らし合わせながら、客観視しながら、"死"と真剣に向き合うことの大切さであり、投稿主様の伝えたかった事だろうと感じました。
この世に、「自殺をするに足る悩みなど無い」と、強く思います。
この事を、ほとんどの人が体験しないような、壮絶な人生を生きられている投稿主様が、これ以上ない説得力を以って示してくれました。
少年が「将来、野球選手になりたい」と目を輝かせるように、「将来、飛び込み自殺をしたい」と目を輝かせるような人はどこにもいないわけです。
「自殺はあってはならない」
心の底から「自殺をしたい」と考えている人であっても、「人生、何とかなるかもしれない」と考え始められるような言葉を、僕は探し続けています。
悩みが100あるのであれば、100年かけて克服してしまえばいい
これはもちろん比喩表現ですが、この言葉に、"人生を幸せに生きる本質"が隠れていると、僕は考えています。
この事を、まさに、投稿主様が示していただきました。
"100"という数字は、単純に悩みの数でも良いですし、悩みの深さの度合いでもいいと思います。
人によっては、10かも知れませんし、60という人もいるでしょう。
前述のように、悩みの大小ではなく、「どれだけ悩みと真剣に向き合えるか」で、人生が豊かになるか、辛いままになるか、の分かれ道となるでしょう。
悩みとは、"心の栄養素"だと考えています。
死を意識するような悩みほど、栄養価が高いのです。
そう考えると、投稿主様の体験、人生への向き合い方は、このことを見事に体現していただいているのだと感じます。
幸せとは、とても主観的なものです。
他人にとって不幸だと感じる生き方でも、本人が努力により最上の幸せを感じているなら、それは"幸せ"だということです。
つまり、幸せとは"競い合うものでは無い"のです。
ここに、希死念慮が生まれる落とし穴があります。
競争社会からドロップアウトしよう
現代社会は、人類史において最も自殺率が高い時代だと言われていますが、この時代を生んだ背景は、間違いなく"競争社会"です。
学歴、収入、容姿、対人関係など、どれだけ"勝ち組"や"リア充"になるかが、人を評価する絶対基準として、社会の根底に流れています。
この歪みきった価値観に、僕たちは疑うことなく浸かってきたため、心までも歪められてきました。
この歪んだ価値観の社会を"当たり前のもの"だとすると、心の歪みは矯正されないでしょう。
僕は、この歪んだ価値観からドロップアウトし、現状の人生を受け入れ、「生きているだけでもありがたい」と、芯(心)から感じることが出来るようになった時に、それまで感じたことがない、最上の幸せを感じる事ができるようになりました。
投稿主様程の壮絶な人生では無いですが、事業の失敗による多重債務者で借金は1000万円以上ありますし、その他にも命に関わりかねない持病も抱えています。
とはいっても、「競争社会からドロップアウトしよう」と言われて、「はい、分りました」とは、中々ならないわけですね😅
それに、競争を止めて隠居暮らしをし、努力を放棄するという意味でもありません。
あくまで、"歪んだ競争意識"からのドロップアウトで、それを実現出来れば、それからは己との競争が始まりますので、さらにのびのびと努力が出来るようになり、努力が楽しくなります☺️
今回は観念的なものを書かせていただきましたが、すでに長文となってしまいましたので、「死にたい」という気持ちとの向き合い方(後編)で、実践的な希死念慮との向き合い方について書いていますので、併せてお読みいただければ嬉しいです。
あなたの心に、常に太陽が在る事を祈りつつ。。
お読みいただき、ありがとうございます😄
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