他人の理解は、他人を理解したいというプロセスによってのみ進む
visibility93 edit2025.08.24
失恋から得た人生の教訓
タイトルの言葉は、今から10年以上前、元カレにひどい振られ方をしてうつ病になった私が最後にたどり着いた答えです
当時私は、初めての彼氏が出来ました
友達からの恋人に昇格でした
もうすぐ交際期間半年に迫るある雨の日、卒業式で着る袴の予約会に参加した土曜日…
私は元カレから、突然、メールで別れを伝えられました
一方的な拒絶とも取れる内容
あまりの突然のことに、心を取り乱したのをよく覚えています
なんで、どうして?
今まで不穏な感じなんて、全然しなかったのに
…でも言われてみれば確かに、別れを告げられる直前は、会う頻度が少し減っていました
何か私に思うところがあったのかな?
慎重に理由を尋ねたところ、返ってきたのは
「カフェラテよりも自分のことを理解してくれる女性のことを好きになった
最近はその人の家に泊まらせてもらっていた
カフェラテとはもう付き合えない」
色んな意味でのショックが頭の中を巡りました
私の理解不足が原因で別れたこと
つまりは、私のせいってこと
浮気?をしていたこと
私は自分を責めました
元カレから、私のどういうところに理解不足を感じたのかも教えてもらいました
何気ない一言がきっかけだったみたいだけど、すごく申し訳なくてしょうがなかった
元カレにひどいことも言ってしまったので、元カレを傷つけたことを謝ろうと思って、謝罪の手紙を書きました
誠心誠意謝って、これからは理解するよう努めるからやり直そうって伝えたくて
別れてから1ヶ月後くらいに、謝罪のためのアポイントメントを取り付けることができました
もうその頃までに、何度泣いたか分からなかった
夜中まで泣いて、寝落ちして、昼過ぎにようやく起きて、すべてのものがグレーに見える日常を送ってました
アポの日ももちろん泣いてしまいました
カフェで、人目も憚らず、元カレの前でわんわん泣いて、謝罪の手紙を涙で濡らして読み上げて
当日は泣くまいと思い、どの順番で謝罪の言葉を口にするか、念入りにシミュレーションした上で臨みましたが、心の傷が深かったので泣かずにはいられませんでした
でも元カレの表情は、一貫して冷たかった
私の謝罪の言葉は何も届きませんでした
「やり直すのは無理」と告げられました
去り際、もういいでしょ面倒くさいなあとでも言わんばかりの背中が印象的でした
私の復縁計画は失敗に終わりました
それからは、どんな風に過ごしていたかあまりちゃんとは覚えていません
過眠から一転、不眠になって、日中も動悸がして、ふとしたことで急に涙が出たり…
頭に死がよぎって、元カレに「辛い。もう死にたい」ってメールを送ったら、
「今土砂降りの雨だから外で雨に打たれて頭冷やしてくれば。」
と冷たく言われたり
色んな人に話を聞いてもらっては、涙を流していたと思います
当時、大学のカウンセリングルームと、精神科に通っていました
色んな人に話を聞いてもらったり、本を読んだりする中で、少しずつ心が回復していったのを覚えています
精神科は、最初は町中のクリニックに通っていたけど、カウンセラーさんに「うちの大学の保健センターの精神科の先生、いい人だよ」って教えてもらって、そっちに変えてから薬も合うようになりました
振られた3ヶ月後には新しい彼氏もできて、まだその頃は完全に元気とはいえなかったけど、それも回復のきっかけだったと思います
ある程度回復が進んできたある日のこと
元カレが、私の家の玄関に置物をするようになりました
スコーン作ってみた、と手紙を添えて置いてったり
え、なんで今さら…という困惑が大きかったのを覚えています
もう元カレのことはあまり考えないようにしていたけど、ふと頭をよぎったんです
「なんで私だけが、元カレのことを理解しようと奮闘していたんだろう?」
「元カレから、私を理解したいって言葉を聞いたことなんてあっただろうか?」
「対等な関係なはずなのに、フェアじゃない」
新しい彼氏ができた私には、もうその頃にははっきりと分かっていました
大事なのは、瞬間的な理解度じゃない
「相手を理解したい」という気持ちがあって、互いに歩み寄ることが大事なのだと
これは恋愛に限らず、どんな人間関係にもいえるのかなってあとで気がつきました
瞬間的な理解度を求めていたら、きっと、「瞬間的に理解度が高い人」を永遠に探すことになってしまいます
最初は、ああ見つかった!と思うかもしれないけど、次第にあの人も違う、この人も違うとなってしまう気がします
でも、どうでしょう…
「あなたのことを理解したいんだよ」って気持ちや姿勢が、実は一番、その人のことを理解するポテンシャルが高いと思うんです
今その瞬間は理解度はひょっとしたら低いかもしれない
でも、理解したいという気持ちや姿勢には継続性があります
継続性があれば、理解の可能性も高まるのではないか…と私は思うのです
でも私は、元カレにその姿勢を否定されました
この言葉が届かなかったのでは、もうどうしようもないかもしれない
新しい彼氏もいたことだし、これ以上近づかれても困る…と思い、最後にこれ以上関わらないでほしい旨を一筆書いて送りました
今元カレがどこでどんな風に過ごしているのかは分かりません
心の傷と引き換えに得た教訓を胸に、私は今日という1日を過ごしていきます
読んでくれたあなたへのメッセージ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌸
今、人間関係や恋愛で悩んでいる人の心に届いて、少しでも穏やかな時間が訪れることを願っています…🍀
- ココトモInstagramはじめました♪
-
このたび、ココトモの取り組みや想いを発信するInstagramをはじめました。ココトモメンバーたちが試行錯誤しながら運用してくれているので、ぜひ応援&フォローいただけると嬉しいです(*´`)
Instagramはこちら
コメントを投稿する
コメントを投稿するにはログインしてください。