私と潔癖的強迫性障害

2023.07.15 711 0 るう

（イラストは「イラストAC」さんからお借りしました）

私は、30年間続いた強い強迫性障害持ちです。
今年の５月中旬から治癒し、もうすぐ２か月間が過ぎようとしています。寛解に近づいていると思っています。
（寛解の方法については、https://kokotomo.com/291861をご覧いただけると幸いです。）

今回は症状について書かせていただきます。

巻き込みのおそれがありますので、前回の治癒についてのブログとは別にしました。
潔癖強迫のかたは、辛くなってしまうかもしれませんので、お読みいただく際はご注意ください。

症状公開はとても恥ずかしいし辛い話なのですが、「こんな症状の者でもきっかけ次第で寛解する」という例として見ていただけたら、嬉しいです。

【私の症状】

「１時間毎に鼻をアルコールティッシュで拭くか石鹸で洗わないと気がすまない」
というものでした。
（若い頃は、一般的な潔癖強迫の人と似た方法で行っていました。途中で面倒になり、軽減したのがこの形です）

典型的な認知の歪みですね・・・

寝ている間はできないので、「朝起きたらすぐお気に入りの洗剤で顔を洗い、アルコールティッシュで上半身前側を服も含めて拭く、布団も上半身部分をできるだけ拭く」ということをしていました。
拭きやすい服装で寝ていました。

結局「鼻が汚い」という思いが元です。
そう思うようになったきっかけは、特に無く、19歳ごろに、自分で勝手に思い込むようになりました。
むしろ、きっかけを思い出せれば、そこを解消すれば済むとも思い、思い出そうとしたのですが、できませんでした。

相談できる相手もいなくて、そのままになってしまいました。

【社会生活はギリギリ乗り切っていた】

仕事などの社会生活は工夫して乗り切りました。

「１時間毎に拭く」のは、周囲からは汚いと思われます（たまになら良いのですが）。
ですので、一番困るのは、公の場に出る時です。見られないようにする工夫が必要だからです。
自治会、趣味、仕事です。

自治会と趣味は、１時間以上続く場合が基本的に無く、あった場合は中座していました。
講座などを取る場合は、２時間までの講座、途中休憩がある講座、全員が同じ方向を向いて受ける講座、を取っていました。（コロナ禍で、習い事が結構zoom開催になったのは、助かりました。いろいろな講座を取ってみることができました。）

職種はどうしても絞られてしまいます。
ただ、もともと自分の職種は自分も周囲も個人主義の職場になりやすい職種ですので、特に苦労はありませんでした。
周囲もそこそこ自由に過ごしている職場なので、特に何か言われたことはありません。ほぼ気づかれることもなかったと思います。

会議はあまり出席の機会がなく、１時間以上の会議は非効率としてやめる方向でもあったので、少なかったです。途中でトイレに行くなどして、何とかやり過ごしました。

試験などでは筆記用具以外は持ち込み不可なので、試験官に花粉症だと事前に言っておきました（実際スギ花粉症ではあります）。

このようにあれこれ対策を考えて過ごしていました。
疲れる半生です。

症状のせいでできなかったことは、いろいろあります。
例えば、副業で接客をしてみたいと思っていました。（ただ、そもそも自分に向いてないので、できなかったということもあります。）
趣味も２時間以上のものなどはできませんでした。

【やっとできる！ようになったけど】

今寛解といって良い状態になったのですが、寛解直後は、今まで何を我慢していたのか、思い浮かべることができませんでした。

最初にできたのは、猫と寝ることでした。
ドアを開けて寝てみたら、週に１−２回ぐらい隣に来てくれて、可愛さを満喫しています。

その他、今はやりたことが思い浮かんではいるのですが、症状がなければできていたかというと、微妙なものが多いです。
スキルや能力、資質、年齢制限の問題のほうが大きいと気づいてしまい、自分の中で混乱が生じてきています。

友人との小旅行も思い浮かんだのですが、そこまでの友人がいません（強迫で個人主義の職場ばかり選んできたということも友人がいない理由です）。
職種の幅を広げたいとも思っているのですが、今の職場でも幅を広げれていないので、症状がなくなったからといってできるわけではなく、年齢やスキルの問題があります。

寛解しようとしてもできなかったので、どうしようもないのですが、
もう少し若い時に寛解していたら良かったのに・・・とは思います。

でもせっかく症状を直したので、やってみようとは思っています。

読んでいただいて、誠にありがとうございます。

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