不登校の体験談インタビュー『ネコ』

ココトモメンバーインタビュー企画!
今回は「ネコ」さんに不登校の体験談を聞いてみました。

まずは自己紹介をお願いします

相談員をさせていただいている、ネコと申します。

通信制高校に通っています。

不登校と言えるような期間ではないかもしれませんが、全日制高校入学式当日から2週間ほど家に篭っていた経験があります。

不登校になったきっかけを教えてください

僕が以前在籍していた高校は中高一貫校です。

僕はその学校に中学校から入学し、内部進学で高校に入学しました。

中学3年間は不登校になることはありませんでしたが、

高校に入学してから不登校になり、そのまま通信制高校に転入しました。

不登校になったきっかけは、高校入学直前の春休みに発覚した、

ある出来事が原因です。

その出来事とは、とあるTwitter(現X)のアカウントから投稿されていた、

僕に向けた誹謗中傷が発見されたことです。

投稿されていた具体的な内容としては、「死ね」が一番多かったです。

その言葉の投稿数が一番多かったため、僕の中で強く印象に残っています。

そしてそのアカウントが、当時僕がお付き合いしていた彼女だったことも

わかりました。

その事実を知った僕は精神的に病んでしまい、到底学校に行けるような

状態ではなくなってしまいました。

その結果、2週間という不登校期間ができました。

不登校の時期はどんな風に過ごしていましたか?

不登校の時期は、父方の祖父母の家で過ごしました。

その投稿をしていた元カノから非難するという目的で、当時住んでいた

家から一時的に離れて生活していました。

祖父母の家で過ごしていた間に、出席するはずだった入学式をオンラインで

視聴し、授業もオンラインで受けていました。

祖父母の家で1週間過ごし、家に帰りました。

家に帰ってからの1週間は、いろいろな精神科病院に受診しに行きました。

(診断結果として、うつ病の診断を受けました)

毎日のように違う精神科病院に受診しに行き、いろいろな薬を試し

療養に努める、そのような1週間を過ごしていました。

当時の僕の心境としては、「もうどうにでもなれ」といった感じでした。

不登校にたいして家族や友人はどんな反応でしたか?

僕の不登校に対する家族や友人の反応は、みんな心配してくれていました。

家族と、ひとりの友人(Sさん)は特に心配してくれました。

家族は、僕が登校するようになってからしばらく、送迎をしてくれました。

Sさんは、学校でもLINEでも僕の心身の調子を気にかけてくれました。

友人も、僕が教室に入った瞬間に声をかけてくれて、

明るく迎え入れてくれました。

あの時心配してくれた、支えてくれた家族、友人、Sさんのおかげで

今の僕があります。

本当に感謝しています。

不登校の時期に救われたことや転機となった出来事があれば教えてください

不登校の時期に救われたことや転機となった出来事は、2つあります。

1つ目は、うつ病と診断を受けたことです。

当時の僕に病名がついたことで、「僕は頑張りすぎていたんだ」と

僕自身が報われたような気がして救われました。

2つ目は、SさんとのLINEです。

不登校の期間、Sさんとは毎日のようにLINEをしていました。

Sさんの「ネコがやってきたことは正しいよ。ただ、無理しすぎたね。

これからはもっと人に頼りな。私でもいいから。」という言葉に

僕はとても救われたし、転機にもなりました。

今、不登校で悩んでいる人へ

今、不登校で悩んでいる人に伝えたいことは1つあります。

自分のことを最優先にしてください。

 

いろいろな悩みが原因で不登校になった人がいると思います。

(いじめられた、クラスに馴染めない、無気力、不安など)

さらに、不登校が原因で新たに生まれる悩みもあると思います。

(学校に行かなきゃ、これからどうすればいいのかわからない、など)

まずは気が済むまで休んでほしいです。

休んで、休んで、ひたすらに休んでその結果生まれた、

「あれ食べたいな」「今日はお風呂浸かろうかな」「散歩行ってみようかな」

「友達からのLINEちょっとずつ返そうかな」「ちょっと運動しようかな」

などの気持ちを大切にしてほしいです。

「課題・宿題する」「学校行く」は、本当に自分はもう大丈夫と

言い切れるようになってからです。

 

自分のことを最優先に、ひたすらに休んでほしいです。

――インタビューは以上です。
貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

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