ADHDに優しい世界
visibility352 edit2024.11.07
ココトモメンバーのKikiです。ADHDの当事者で、二児の母。アメリカに暮らしています。
そんな私が先日感じたことをコラムに書いてみました✍️
「自分ってADHDかも?」と思っている方も、そうでない方も、よかったら読んでくれるとうれしいです。
ADHD用の椅子があるなんて知らなかった
先日、アメリカの学校で子どもの授業参観があった。
教室には、いろんな色や形のイスが並んでいた。
さて、どれに座ろうかなと眺めていたら、「これはADHDの子どものためのイスなんですよ」と先生が教えてくれた。
なにそれ、私のためのイスじゃん。
(10年前に日本の病院でADHDと診断済み。)
朗報すぎる😆
わかりづらいけれど、底がバランスボールのようになっていて、グラグラと動くのに倒れにくい。
じっとしていられない子どもでも、合法的に前後左右に揺れながら授業を受けられる💡
なんて素晴らしい世界なんだろう。
これ、私が学生の時にめっちゃほしかったやつ‼️
それが標準装備されてる教室、神‼️
何かが欠けている自分に合ったやり方を模索してきた
そう言えば、社会人1〜2年目の頃、自由な社風だからってバランスボールで仕事していた時期があった。
じゃないと、就業中に寝てしまいそうでやってられなかった😪
同期の真面目な男の子には「社会人としてそれはどうかと思うぞ」って言われたけど、社長はOKしてくれていた。
「苦手を克服するよりも、その人の特技で戦った方がいい結果が出る」とも言っていた。
今思えば、なんて理解のある経営者だったんだろう。
自分のままでいられることの幸せ
…そんなことを考えながら、部屋の隅で存分にグラグラ揺れながら授業を見学していた。
(めちゃくちゃ思考が多動。上の空が平常運転。)
楽しかった。
周りからどう見られるかなんてどうでも良くなるくらいに。
自分のままでいられるって幸せだ。
今身を置いている環境が、自分のためにデザインされたものとは限らない。
定型発達の、定型発達による、定型発達のための社会。
健常者の、健常者による、健常者のための社会。
それがデフォルトだったりする。
そりゃそうだ。
グラグラした椅子の方が居心地がいい人間がこの世にいるなんて、夢にも思わない人もいるだろう。
理解されたい、だから、想像力を持っていたい
そのことで、誰かを責めることはできない。
私だって、他の部分ではきっとすごく無頓着だから。
五体満足だし、視覚聴覚にも問題ないし。
左利きの人の苦労すらわからない。
わからなくて当然。
でも、その無理解に苦しくなることもある。
マイノリティの当事者感覚。
「これって私が悪いの?」
たぶんそうじゃない。
ただ、違うだけ。
自分に合ったやり方が、まだ見つかっていないだけ。
マイノリティにも優しい環境は、きっとある
どこかに、自分のままでいられる場所がある…はず。
少し、見つけづらいかもしれない。
だから、他人よりちょっと多く動いた方がいいのかも。
世界のどこかに、楽に息できる安住の地があるかもしれない。
そう期待しながら生きている。
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