人の心を縛り付ける「○○しなければいけない」というMUSTの世界

みなさまこんにちは。まさきと申します。

現在幼少期のトラウマや、緊張感のある家庭で育ったと感じている方々を対象とした福祉団体を設立しています。心理用語ではアダルトチルドレンと表現したりもしますが、その成育歴や現在の悩みは十人十色です。

(私も含めて)多くの方の現在の悩みを聴いていると、

「○○でなければならない」「○○しなくてはいけない」など、

英語で言う『MUST(マスト)』の気持ちを抱えていることに気づかされます。

心理学用語では「信念(ビリーフ)」と表現しますが、私は『MUSTの世界』という表現が気に入っていてよく使用しています。

今回はこのMUSTと、それに縛られてしまう心模様について雑記してみたいと思います。

1.みんなが持っている心のMUST

僕の中にあるマストに、「時間を守らなくてはいけない」があります。多くの方も持っているマストかなとも思います。

家庭でも、学校でも、時間を守らないことによるデメリットやペナルティを受けたりしたことがありました。そうして自然に学んでいったのだと思います。

寄稿するにあたり、紙に書き出してみたのですが、「人を悲しませてはいけない」「空気を読まなければいけない」「努力し続けなければいけない」など、数えだしたらキリがないことに気が付きます。

普段は意識していないのですが、沢山のマストが僕の心を支配しているようです。

幼少期に学んだマストは、心のルールや行動規範になって無意識に私たちをコントロールしています。

福祉の活動をしていると、話していく内に、ご自身が抱えるマストの世界に気が付いていく方が多いように感じます。

そして、そのマストのいくつかが、自身の過去の経験によって無意識に刷り込んでしまったと、はたと気が付く方もいます。

2.MUSTを破ると僕はどうなってしまう?

「○○しなければならない」が行動や思考の原動力になっていると、それを自らが破ったり、破られたりすると心にいろいろな作用をもたらします。

「時間を守らなくてはいけない」というマストを持っていた僕は、一度スケジュールミスをしてしまい約束の時間をを破ったことがありました。

相手は許してくれたものの、ひどく自分を責めてしまいました。大罪を犯したような気持でした。

反対に、時間を守らない人がいると、ムスッとしてしまったりイライラが顔を出すときもありました。

こうやって書き出すと、僕は自分勝手な人間だなぁとつくづく感じてしまいますが、自分を責めることも、相手に対して怒りがこみ上げることも、実はマストが僕の心を支配していることに気づかされます。

「努力し続けなくてはいけない」というマストも、そうでないと人から見放されてしまうとか、自分の価値がなくなってしまうとか、そういった強迫観念が僕にナイフを突きつけているように感じます。

「人の為になんでもしなかればいけない」という気持ちも、一歩間違えれば、都合のいいように利用されていまったり、身ぐるみを剝がされる危険性もはらんでいます。

 

皆様はどんなMUSTを持っていますか?そして、そのMUSTを破るとどんな気持ちになるでしょうか。

3.MUSTを無くすことはできないけれど

マスト、信念、偏見、バイアス、スティグマ。

年齢、性別によっても生まれるし、学校教育も含めた家庭環境や各種メディア、SNSなど、人のマストを形作る機会はそこら中に眠っているし、無意識に刷り込まれてしまうこともあると思います。

しかし、マストのおかげで何かの目標に向かって頑張れたり、人に手を差し伸べることもできるのだと思います。

でも同時に、マストは人を強迫的に追いやったり、明日の希望さえ奪ってしまう可能性を秘めていることもまた事実のように思います。

こうして寄稿している私自身、そのすべてのマストを理解できているわけでもなく、毎日悩みの中で答えを探し続けていますが、

こうしたマストに一つだけでも気が付くと、ほんの一瞬でも落ち着きを取り戻せたり、他者に心の境界線を侵入されていることに気が付いたりできます。

 

自省も込めて寄稿してみました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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