【第14話】クリスマスケーキ
visibility628 edit2024.06.01
第13話からの続きです
無職のままでは生活が出来ません 転職活動を始めながら、アルバイトをする事にしました
アルバイトは「転職活動に影響しないよう今日の明日で働けるところ」に限定しました
わたしの住む場所から通えたのは。。。引越屋さん 仕出し弁当屋さん ホテルの配膳 工場 です
最初に応募したのは引越屋さんです 筋トレをしてきたのでそこそこの自信がありましたが。。。その自信は即打ち砕かれました
お客様のお宅にお邪魔して、引越のお荷物を台車に乗せてトラックに積み込む、降ろす、が仕事なのですが。。。
エレベーター無し、5F手下ろし もはや力の問題ではありませんでした 荷物云々ではなく何度か上り下りするうちに太ももが破壊され、たった一段が上がれない
社員の方、先輩方は重い荷物を走りながら運びます わたしは荷物の量もスピードも半分以下
それでも、また来なよ!と言ってもらえた事にひとり涙を流しました
引越しだけでは心も体ももたない。。。次は工場に応募しました
冷蔵工場でクリスマスケーキにカワイイキャラクターのチョコを乗せる仕事です
まず。。。激烈に寒いです なので直ぐにトイレに行きたくなります でも、異物混入を防ぐため頭から足までしっかり隠すユニフォームでしたので脱ぐのも着るのも時間がかかること ひとり抜けると作業が中断すること それが悪くてトイレに行きづらい
そして何より、わたしに向いていなかったのが、単純作業の繰り返し
作業中、様々な考えが頭に浮かびます こんなカワイイキャラクターのクリスマスケーキを食べるのは子供たち そのケーキのトッピングしているのは鬱のオジサン。。。許されるのだろうか?
そして、単純作業の繰り返しに慣れていないわたしはイライラし、ケーキをゲンコツでめちゃくちゃにしたい 妄想をするようになりました
今思うと、そんな気持ちでトッピングしてしまって本当に申し訳ないと思っています
16000個、わたしがトッピングしたクリスマスケーキの数です アルバイトが終わって、単純作業のストレスから「この仕事は二度としない!ウォーーーーー!」と泣き叫びながら自転車で帰宅しました
このアルバイトに応募することは二度とありませんでした
鬱は、相変わらずでしたが、体を動かす仕事は楽しいと感じる事が出来ました
【第15話】冷凍サンマ に続きます
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