受付終了
誰にも相談できない
693 edit2019.10.02
中学からホルンを初め、音楽がすごく好きだった私は音楽の何かで仕事がしたいと音楽科に進学することを決めました。入学するために外部の先生にレッスンをしてもらいながら一生懸命練習して、見事合格することができました。定員割れをしていたこともあってかつまづくことなく、晴れて高校生デビューしました。
部活はその時は音楽科は合唱部か吹奏楽部にしか入れなかったので迷いなく吹奏楽部に入りました。
練習が大変だという話は前から聞いていたのでどうなるんだろうと思いつつもきっと楽しくやれるだろうと思いながら入部届けを提出しました。
そこが、地獄の始まりでした。
練習はそこまで辛くありませんでした。確かに休みはとても少なかったけど、耐えられないほどじゃなかったし、少しずつ上達していく感じはしました。
一番辛かったのは、人間関係でした。私は同じパートの同期の中で一番吹けなかったのです。元々楽譜を読むことが苦手なのもありますが、飲み込むことが遅いが災いし、私は人一倍ミスを多くしてしまいます。
同期は2人いたのですが、2人はテクニックはとてもありました。ですが、音量が出せないという欠点があります。それに対し私は音量はものすごく出るものの、テクニックで劣っていました。そのせいで私のミスばかりが拾われ、よく先輩に怒られていました。しかもその当時パートリーダーだった3年生は厄介者で、とても気を遣わなければいけなかったりもしました。
その最中、私は同期たちに半ばイジメのようなものを受けるようになりました。それはとても陰湿で、直接的なことを言われたことはありませんでしたが、よく思っていなかったことは確かだと思います。
例えば、ミーティングの時に分からなかったことを聞いたら嫌な顔をされたり、貸したものを無くしたり、
変なあだ名をつけたりと様々です。その中でも極めつけは誕生日の時のことでした。私のパートはメンバーの誕生日にはプレゼントを送るという伝統があったのですが、他の先輩達が実用的なものをくれた(その時はとても地味な見た目をしていたので女子力がアップするようなものを頂きました)のですが、彼女達は100均のコスメと柴犬の人形?をくれました。コスメの内訳は中身は真っ赤なティントリップにつけまつげ、ファンデなどでした。これでただくれただけならよかったのですが、あろうことか彼女達は私がそのコスメで化粧をして失敗したのを見ようとして送ったようだったのです。その場でそう言われた時すごく惨めでした。確かにその頃は地味な見た目だったけど、そこまで言われなくちゃならないのかと思いました。貰ったコスメは数日のうちに捨てました。
それと同時にレッスンも辛かったです。私についた先生は大学の教授をやっている人なのですが、自分の自慢話ばかりしてきます。それならまだ可愛いものですが、その人は全く私のことを見てくれないのです。
先述した通り、私は飲み込むことがとても遅いです。
その場で一生懸命噛み砕いているつもりでも間違っていたりするので怒られることは多いのですが、先生はいつまで経ってもやり方を変えてくれないのです。
他の人ができるのだからこの人も出来るだろうという価値観のまま、私に接します。出来る具合なんて人それぞれのはずなのに。
私はやっている途中で怒られると静かにパニックになります。混乱して出来ていたことまでできなくなったりもします。もう1年も一緒にレッスンをしているはずなのに先生はちっとも分かってくれません。原因は他でもなく本人にあるのに楽器を疑ったりします。
それに、先生怖くないでしょ?などと答えを強制してきたりもします。今でも怒られると萎縮して体が震えます。
そんな風に毎日毎日怒られているうちに、自信はどんどんなくなって、どんどん吹くことが楽しくなくなり、学校に行きたくなくなっていきました。休む回数が増え、ひどい時は2週間ほど不登校になった時もありました。その時は学校に行くふりをして遠くにいったり、夜中に出歩いたりと荒れにあれていました。
独りよがりなり、毎日死にたいと思いながら過ごしていました。あれは本当に地獄でした。
中学の頃は嫌がらせを受けようが、先輩が荒れてようが普通にできたメンタルの強さはどこへやら、今では辛いことがあるとすぐに逃げ出すようになってしまいました。そんな自分が情けなくて仕方ありません。
結局、このままでは学校にすら行けなくなると私は部活を休部しました。休部しているうちに、あそこに戻るのは嫌だと思い、そのまま辞めました。顧問の先生は辞めるなと言いたげでしたが、私の方から途中で対話を辞めました。もう疲れたのです。面倒事にならないように先輩にはちゃんと辞めると告げ、私は部活からフェードアウトしました。
そんなことがあってから、どんどん吹くことが嫌になりました。家で聞くことすら嫌で、自分が吹けないことを示されているような気がします。練習は義務感へと変わり、上達したいから練習するのではなく、怒られたくないから練習するというのに変わっていきました。元々努力することは苦手でしたが、高校に入ってからそれをまざまざと実感してしまいました。
自分はこんなにも出来ない人間なんだ。それを実感した時から、既に崩壊は始まっていたのかもしれません。今でもパートの先輩に会うと話しかけられたりしますが、こちらがこんにちはと返すとぎこちないのかなんなのか嘲笑われることがあります。それが辛いです。私はただ挨拶しただけなのに。
レッスンでもこのままじゃ実技テストで最下位になるぞと焚き付けられましたが、むしろモチベーションは落ちました。今更守るプライドなんてないし、そもそも自分にそんな期待していません。何も言わなきゃいいのにと思いながらそうですねと適当に返しました。
家族は、特に母親と双子の姉はそんな私をあまり理解してくれません。私が自分で選んだ道なのもあってか、話をしても結局はちゃんとしない、言えないお前が悪いんだろと言われたり、素っ気ない返しをされます。姉が精神病を患って高校を辞めたこともあってか、私にはちゃんと卒業しろと言います。
姉も姉で自分の時は散々私を頼りにしたくせに私が休みたいくらい辛いと言っても私はなにもできないから、そんな権限ないからと何もしてくれません。
見返りを求めるのもよくないことですが、彼女が病んで辛い思いをしていた時に一生懸命助けようとした私はなんだったのかと思うことがあります。あの時は私しか味方がいないと思っていたので、間違ったやり方をしたときもありましたが、私なりに頑張ったつもりでした。他人に期待するのが悪いのでしょうか。
数少ない友達ですら話を聞いてくれるどころか、みんな訳ありの人が多く、相談事ばかりでとても自分の話をしようとは思えないのです。
今年の夏休みに入ってから、吹くことがもっと嫌になりました。練習しなきゃいけないのは分かっているのに楽器を持つことも億劫になって、基礎練を軽くするくらいです。なんで吹いているんだろう、どうしてこんなことになってしまったんだろうと考え込むことが増えました。クラスでいる時は平気ですが、時々嫌になることもあります。卑屈になった自分がみんな楽しそうでいいなと思う時があるのです。
去年からずっと、この苦しさを抱え込んできました。
高校生活を壊しかけたパートの人たちも、自分の価値観を押し付けてくる先生も許せないし嫌いですが、なによりも嫌なのは、ちゃんと言えない、行動できない自分自身なのです。色んなところで出来ない理由を探そうとする、嫌なことから逃げようとする自分が大嫌いです。私は一体どうしたらいいのでしょうか。
こんな長文を書き込んでしまい申し訳ありませんが、何か感想でも意見でも下さると嬉しいです。
- ココトモInstagramはじめました♪
-
このたび、ココトモの取り組みや想いを発信するInstagramをはじめました。ココトモメンバーたちが試行錯誤しながら運用してくれているので、ぜひ応援&フォローいただけると嬉しいです(*´`)
Instagramはこちら