いい子症候群の末路〜良かれと思ってやって来たのに〜

突然ですが…私の学生時代のポリシーを自己開示したいと思います。

「なっちゃんは、良い子だね!」

→そうか。私は良い子で《いなきゃ》

「なっちゃんは、凄いね!」

→そうか。私は凄く《なきゃ》

「なっちゃんは、大丈夫だもんね!」

→そうか。私はいつでも大丈夫で《いなくちゃ》

そんな周りからの期待の言葉に、私は《応えなきゃ》って勝手に思っていました。

そのうち、母のメンタルが崩れ、父まで病気で倒れ、いよいよ私の中には【周りを安心させられなければ、価値がない】くらいのプレッシャーを、自分に無意識でかけていました。

学生時代は、程々に成績を修め、進路は決して周囲の反感を買わず、非行や友人トラブルは起こさないといった、とにかく【心配や迷惑をかける行為】を避けて生きてきました。

すると、どうでしょう。

社会人になった今、サラリーマンとして働いていますが、学生時代と全く同じ生き方をしているではないかと気付きました。

  • 自分の伝えたい言葉ではなく、相手の求めている言葉を届ける
  • 例え自分が手一杯でも、困っている人がいたら、すかさず手を伸ばす
  • 残業なんか当たり前。私が苦労して済むなら、いくらでもやる
  • 私より大変な人は沢山いる。私の辛さは軽いもんだ
  • 秀でることよりも、迷惑をかけない程度の業務遂行を目指す

こんな生き方を続けていったら、この人は一体どうなりそうだと思いますか?笑

【いい子症候群】その弊害とは?

一見、親の手を焼かず、周囲を安心させられる存在でもある「いい子」ですが、そうした振る舞いによるデメリットって何でしょうか?

これは、あくまで私の体験談なので、一般論やセオリーとは別に捉えて頂ければ幸いです。

まず、社会人になって私の生活習慣は、荒みに荒みました(笑)

  • 部屋はいつも物で溢れ、散らかっていた
  • 酒量が増えて、二日酔いで出勤していた
  • 行きずりの関係が増えて、人を傷つけた
  • 貯金なんて、心の底から無意味だと思ってた

…今思えば、【いい子で在ろうとし続けた反動】だったなぁと思います。

私はこの期間を【ソロ反抗期】と命名しました(笑)

誰の目にも届かない場所や、私を深く知らない相手に対して、とにかく【いい加減な人間】へと変貌していきました。

心がバランスをとりたかったのかな。

私の中のインナーチャイルドが、

「いい加減、気付いて!」

「もう、いい子キャラやめて!」

「素直になりたい!」

「やりたいことを、やりたい!」

って叫んでた心の声をガン無視して、求められる姿へ無理に近づこうとしてたから、どんどん心も体も荒んでいったんだろうなと思います。

人間、同じ事を繰り返し体験していると、いい加減「何かおかしいぞ?」と気付く様になり、私においては、感情の向き合い方について、1つの結論に昇華させることができました。

下記URLのコラムにまとめているので、良かったらお目通し頂ければ幸いです↓↓↓

https://kokotomo.com/483941

自分の生傷の痛みに気付いて初めて、治してあげようと思えた

今までの私は【ナイフが刺さっていても、痛みに麻痺している状態】と言いますか…気付いていないから、ナイフを抜こうともせず、当然その生傷すら治療してあげられていませんでした。

私にとって、【ナイフを認知できた経験】と言うのが、書籍を通して「アダルトチルドレン」という言葉に触れたことです。

自分が、心理学や社会学を専攻してきたとは思えない程、この言葉に辿り着いたタイミングは遅かったなと思います。

自分をラベリングすることで、より一層思い込みが強くなる弊害も一説にはありますが、私はこの単語に触れて、驚く程に心が軽くなったことを覚えています。

家族機能不全と潜在意識について書いた過去のコラムでも、思いの丈をまとめています↓↓↓

https://kokotomo.com/480001

いい子とソロ反抗期の統合方法

私がひたすら続けたことは、ノートに感じたこと学んだことを書き、人に何を感じたかシェアすること。

こちらのコラムが、ワークをやってみた感想です↓↓↓

https://kokotomo.com/517730

これを続けて得たかったものは、【過去の自分の心の傷を癒してあげること】

自分の本音を言語化して、他者へ伝えることで、過去を完了させる。

繰り返すことで、どんどん生傷を過去のものへとすることができました。

それだけ周囲の存在が大切だった

【周りに心配をかけたくない】その気持ちの根底は、純粋に大切な存在故だったと思います。

子供は自分を取り巻く人間関係の変化に敏感で、その均衡が崩れることは、自分の居場所が失われる危機感にも繋がっていたのだと思います。

家族曰く、私は子供ながらに【自分の振る舞いが、どう人の目に映るのかわかっていた】と言われていました。

末っ子あるあるかもしれませんね(笑)

これまでの正解が、これからの正解とは限らない

私は【平和主義・自己犠牲】こそが、生き方の最適解だと思ってきました。

  • 環境や他人の期待に合わせすぎる
  • 人の意見や感情ばかり優先する
  • 自分の気持ちは押し殺すもの

家庭に限らず、学校生活や社会からの影響を大いに受ける場合もあります。

現代社会において、所属に馴染む・迎合される為には、周囲に合わせることが最適解だと思い込んでいました。

…本当にそうでしょうか?

勿論、これまでが間違っているという主張ではありません。

このポリシーに自分が沢山助けられてきた面も多くあります。

だからこそ、“これまで”と“これから”を分けて考えて、改めて【私はどうしたい?】って聞いてみる機会があっても良いかもしれません。

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コメント一覧

全2件
  1. schedule2025.06.18

    尚美

    なおさん!!!
    沢山コメント頂けて嬉しいです!!

    ここまで発信するまで、
    すごーーーーーく葛藤しました。笑

    私なんかが発信したって…
    私なんかが綺麗事並べたって…
    私なんかが人の相談に乗ろうなんて…

    それでも諦められない何かがありました。
    それこそが、これからの私の生き甲斐かも

    だからもう、いい子じゃなくていいや!
    って吹っ切れる事が出来たのかも!
    (まだ完全には辞められていないけど。笑)

    私にとって、なおさんのメッセージは
    心に沁み渡る温かいものを感じます

    これからもたくさん意見交換しましょー!

  2. schedule2025.06.18

    なお

    尚美さん、こんにちは

    尚美さんは辛かった経験をプラスに変えていく、そんな姿が素晴らしいと思いました。
    尚美さんと重なる部分が多く、どのコラムも心に響きます。

    私も社会人になってから、色々おかしいなと思っていたところ、アダルトチルドレンだったかもしれないとか、今まで我慢してきた思いや本当の気持ちに気づくことができ、どんなに高級なもので埋めようとしても埋まらない安心感に包まれました。
    過去の成功体験が、別の環境で通用するとは限らないことにも気づきました。

    尚美さんのコラムは、とても分かりやすくて見やすいです!
    言語化も文章の構成も上手だなと感じています☺️

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